2008-11-19 イニシエーションラブを読む
■乾くるみ著『イニシエーションラブ』
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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「噂に違わぬ大傑作「!」」
読んで楽しめることは間違いない。
人によって読みどころは違うだろうけれど、
初読時の読みどころと、再読時の読みどころ、というカタチで、
分けて伝えていきたい。
<初読時の読みどころ>
なんといっても、初めは「野暮」で「ださださ」な<たっちゃん>が、
SIDE-Bに入ると、急に優秀なサラリーマンへと変貌するあたり。
ものすごい違和感だった。
「あれ?こんなに<たっちゃん>って「できる」人だったの?」
ともあれ、<たっちゃん>は、その優秀ぶりを存分に発揮し、
絶世の美女をたらし込み、地元に置いてきた女を捨てることになる。
なんだか、村上春樹の小説のように、主人公がやたらともてるのも
気になった点である。
「こんなことあるわけないじゃん」
合コンに一度も参加したことがないような<たっちゃん>が、あんなに
女性に言い寄られるなんて、まさかねぇ。
<再読時の読みどころ>
そりゃあもう、<まゆちゃん>の悪女っぷりを堪能するしかないでしょ。
それと、東京にいる<鈴木辰也>のばかっぷり。
<辰也>は東京で女をつくり、その事で良心の呵責を感じたりして、
もんもんと悩むのだが、地元に残された<まゆちゃん>もまた、男をつくり、
うぶな女性を演じる。
分からないのは、<まゆちゃん>の友達3人は、<まゆちゃん>に恋人がいて、
それにも関わらず<鈴木夕樹=たっちゃん>に言い寄っていたことを、
知っていたのかどうかだ。
さらに言えば、もう僕自身には、<まゆちゃん>の真意が分からない。
「<まゆちゃん>どんだけ図太い神経してんだ?」
妊娠して堕胎していながら、けろっと<鈴木夕樹>と付き合ったり、
堕胎した直後の体で<夕樹>とSEXしておいて、それがあたかも、
初めてだから痛いようなふりをして見せたり・・・。
怖い小説です。ミステリーと言うより、ホラーです。
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