QQする私 その2

中国人とはQQで、中国人以外とはFacebookで。2本立てをさせられて非常に面倒だ。中国政府がFacebookTwitterを禁止しているのは支配と抑圧のためであり、それを考えると腹立たしいが、アメリカの世界支配に対抗している側面については、好感を持たないわけではない。ま、すべてアメリカが開発したもののパクリだけど。
ともあれ、実際上中国人学生と交際するにはQQが必要なのだから、いろいろ書いてきた。日記のような面もあるので、ここでまとめてみようと思う。


(9月)
(中秋)
学生たちと恐竜博物館へ行ってきた。なかなかおもしろかった。きょうも雨。月夜は期待できないが、まあいいか、恐竜見られたから。


自貢に来てからひと月たった。きょうは珍しく晴れだけど、日記を見たらこの35日間で20日雨。降らなかった日もだいたいが降りそうな曇り空。焦作で雨の日は1年で20日もなかったんじゃないか? ただし、あそこでは晴れていてもスモッグがかかっていた。足して二で割れたらいいのにね。


自貢から1年生のキャンパスがある黄嶺までの道は、まるでインドだった。植物名は知らないが、シュロやバナナみたいなのが茂り、竹もぼうぼうで温帯の竹の生え方ではない。バンガロール郊外で見たぞ、こんな眺め。


(11月)
四川理工学院日本語科のブログができた。覗いてみてください。
http://ameblo.jp/suseni


(12月)
若者よ、泣け。悔しがれるのは財産だ。努力したから悔しいのだろう。その努力は無駄じゃない。失敗しない人間などいるものか。涙の数だけ強くなれるさ。一晩は思い切り泣いて、また立ち上がろう。


↓これ、いいね。
(問題集の例文:「自信満々の彼はN1試験問題をやすやすとやってのけた。176点だった。」)
「やすやすと」類義語:たやすく。いとも簡単に。軽々と。楽々と。造作なく。手もなく。そんなのは朝飯前だ。そんなのはお茶の子さいさいだ。
がんばれ、受験生。試験のとき すやすやと寝てはだめだよ。


あしたは富順の文廟へ行く。四川と河南とインドの学生の合格祈願に。しかし、孔子様の力はインドまで及ぶかな?
だが、祈願はあくまで祈願。自力で好結果をつかんでほしい。落ち着いて、時間配分に気をつけて。


日本語を学ぶ中国人はみんな愛国者だ。彼らの経験はすべて中国の役に立つ。彼らに幸運と、一層の努力を望む。


冬至
四川に来てから餃子をあまり食べてないなあ。四川人もきょう餃子を作るのだろうか。


1年生からクリスマスプレゼントに回転木馬のオルゴールをもらった。
謎掛け:回転木馬と掛けて、教学楼と解く。その心は、回るとき(廊下を)、上がったり下がったりします(階段を)。


日本語を学ぶ目的は、視野を広げたり、礼儀や規律を身につけたりすること等々が9割で、言語の習得自体は10%ぐらいだ。試験の点数は真の達成を意味しないのだがねえ。


中国の学生はトイレが近すぎる! 日本でもヨーロッパでも、大学の授業は90分続くのだ。


失望は私たちの人生の長い道連れ。だから希望をもう一方の同伴者にしなければならない。
失望の一年が終わる人、希望の新年を前に見よう。


(1月)
新年おめでとうございます
ひとり身の
妻(つま)も子もなき
自由(じゆう)かな
または:
ひと月で
椿(つばき)花咲く
時期(じき)となる


楽しい新年かるた会だった。
元日はかくて暮れけり この年の大つごもりはいかに暮れなむ


唐辛子と油がないと四川人は幸せになれないんだね。


休みになり、学生がうちへ帰っていく。向かいの寮に干されている洗濯物もずいぶん少なくなった。学生のいないところにいてもしかたない。いるところへこちらから行こうかな。


四川は日本によく似ている。山が多い、湿気が多い、そして地震がある。きょう久しぶりに日本を思い出した。


日本へ行く人たちへ
1. まず、その町の国際交流協会へ行くこと。日本語の授業が受けられるかもしれないし、イベントなどの情報が得られる。人と知り合える。
2. 旅館は日本文化がつまっている。料理、生け花、着物、和室、風呂、庭など。よく見て、体験しよう。
3. 卒業論文のテーマや資料を見つけることができるはず。
4. 私たちのブログ(http://ameblo.jp/suseni)を活用するといい。ブログに載ったあなたの文章はいい自己紹介になる。報告を書いて送ってほしい。
5. 旅館を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」を見れば、どんな仕事かイメージできるだろう。
チャンスは、それを生かさなければチャンスではない。Good luck!


自貢中の道にピンポン玉を置いて、転がらないかどうか調べてみたい。坂が多い、というより、ほとんど斜面だね、この町は。


(ある店の棚の貼り紙:「偸東西的人是个日本人」)
つまり、私は日本人だから、この店ではいくらものを盗んでもいいわけだ。この町には日本人はいないのだろうね。「日本人」はいるようだが。


明日は焦作再訪。火会面が食べたいな。


青島。海はやっぱりいい。海と山と田んぼがあれば、日本人は幸せだ。平地は少ないが、まあいいや。
何かの記事で、韓国人の6割は泳げないと聞いた。中国人はどう?


サッカーのアジアカップ、日本も中国も同じく準々決勝で終わったね。中国は希望のベスト8、日本は失望のベスト8、それが違いだ。


(2月)
おーい、学生諸君、長い休みで日本語を忘れてないかい?
忘れてなかったら、日本語で返事して。


英語科の学生はみんな英語の名前があるようだ。日本語科の学生は日本語の名前があるのかな? あるなら、これからそれで呼びます。なければ、これまで通り。


犬吠埼で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いて、箱根湯本で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いて、伊豆長岡で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いて、土肥で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いて、鳥羽で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いて、奥飛騨で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いて、粟津温泉で学生に会って、辛いものが食べたいと聞いた。四川人の心の叫び。


「道を渡るとき、中国人は車を見て、信号を見ない。日本人は信号を見て、車を見ない」「買い物のとき、日本では店員が「ありがとう」と言う。中国では客が「ありがとう」と言う」など、日本と中国の違いはいろいろある。京都で買い物をしたとき、「ありがとう」と言ってしまった。中国人になっちゃったよ。横断歩道でも信号より車を見ているし。


旧正月快楽。
ここでは今日は2月の第3木曜日なだけだが、1月1日も日本はとても静かなんだから、日本で春節を迎えた人たちも寂しがることはないよ。


日本で暮らす予定の中国人は、毎日柔軟体操をしたほうがいいね。畳の上に座れるように。
脱ぎやすい靴と穴のあいてない靴下も必須。


(3月)
中国のいいところ:ゴミ箱がある。


中国のいいところ、その2:ごはんの量が多い。久しぶりに食べたら腹いっぱいだ。


春節休暇は2週間でいいね。だいぶ日本語を忘れてる。


中国の学生は花を知らない。ここの学生は、自貢には桜がないと言っていたが、南湖公園にたくさんあるし、河南理工大学では、キャンパスの真ん中に桜の林があることを誰も知らなかった。受験勉強の歪みかな? ま、私も花の名に疎いけど。


花咲く春になりました。四川人は毎日10回言いなさい。「桜の花を見ながら料理、鍋の中には肉・魚、花を眺めて腹減った、辛くなくても悲しくない」。信陽人も同前。


桜の満開の時をとらえるのは難しいな。去年も今年も外した。しかし、きのうは四川には珍しい好天だったから、それでプラスマイナスゼロね。


法則:女の子を誘ったら、彼氏がついてくる。
男を誘っても、彼女はついてこない。
あ、それとも、彼女がいない?


自貢では今ごろ黄葉し落葉する木がある。どうして?


(4月)
四月馬鹿の日、1年生がパーティーをしてくれた。感謝。
つまり、馬鹿に1日足りない人間ということ。


中国では車を運転してはいけない人が大勢車を運転しているんじゃないか? 成都への高速道路で、反対車線で4つ、こちらの車線で2つ、事故渋滞を見た。
ちなみに、私は運転してはいけない人。だから運転しない。


海外の日本人駐在員には、外国で初めて歌舞伎や能を見たという人がけっこういる。私もその同類だった。中国で初めてコミケに行った。


成都コミケにいたオタクたちは、秋葉原を歩いていても何の違和感もない。誰も「あ、中国人だ」と思わない。「あ、オタクだ」と思うだけだ。つまり、世界には日本人と中国人と「オタク人」がいて、「オタク人」の中に「日本語を話すオタク人」と「中国語を話すオタク人」がいるのだ。


日本語は、上手になるほど下手になる。
日本語が下手なとき、日本人は「上手だね」と言う。
ある程度上手になると、「もっと勉強したほうがいいね」と言う(つまり「下手だね」ということ)。
すごく上手になったら、「上手だね〜」と言う。
「〜」がポイント。
あなたは「上手」?「下手」?「上手〜」?


幽霊の出てくる劇は概しておもしろい。


中国ではFacebookができないので、Facebookの友達とQQの友達に分かれてしまうのに困っている。先日初めてFacebookとQQにまたがるインド人の友達ができた。うれしい。


新しいスマホを買った。20世紀に「鉄腕アトム」を見て育った者が、21世紀にスマホを手にして思う。これが「あの頃の未来」なのかな。ま、当人自身は依然として「あの頃」を生きているのだけども。


康定までの間に3つ自貢飯店があった。自貢料理はそんなにうまいのか?


村上春酒店があった。樹も加えたらいいのに。


インドで初めてオートバイの後ろ乗りを経験したが、ここでは三人乗りをすることになった。しかもでこぼこの山道で。
年たけて三人乗りすべしと思いきや命なりけり甘孜の奥山、だなあ。


日本人は富士山を基準に高さを測る。「ここは富士山の5合目ぐらいだ」「8合目ぐらいだ」のように。
富士山より500メートル高い峠に立った。優越感。


康定の町は「溜溜」だらけだった。


山里は遅き春なり雪の峰
8合目からはまだ雪が降っていて、富士山6合目ほどの町の路上では夜焚火をしているくらいなのに、桜並木は満開だった。えらいものだ。


冬の服を着て夏の自貢に帰ってきた。暑い。2、3度向こうに譲ってあげればいいのに。


作文を書く人たちにアドバイス井上ひさしの名言。
「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことを愉快に、愉快なことをいっそう愉快に」書こう。


作文を書く人たちにアドバイス、その2。呪文「かんカラこもデけあ」
感: 感動したことを書く
カラ: カラフルな彩りで鮮やかに
こ: 今日的で旬な話題を
も: 物語性をもたせる
デ: データや資料を示す
け: 決意をにじませる
あ: 明るい文章に仕上げる


「中国人の日本語作文コンクール」入賞作のいくつかがrecordchina.co.jpで紹介されている。このサイトで「中国人の日本語作文」で検索すればいい。そこから参考にすべきなのは、自分の経験を中心に書いていること。これは絶対的に重要。日本を褒める作文が多いが、それは参考にしなくていい。自分の考えを書くことが大事。


作文を書く人たちへ
自分を局外に置いた「評論」はおもしろくない。「切れば血が出る」文章が読みたい。


(5月)
田仲一成「中国祭祀演劇研究」の中国語訳を買った。原書の3分の1ほどの翻訳だけど、28元。原書は日本で1700元ほど。1672元も得。すばらしい買い物だ。読めないことを除いては。


授業では教師1人に学生4、50人。作文やスピーチ練習では教師1人に学生1人。ということなんだけどね。


アメリカとの戦争中、英語を学ぶ者は「非国民」だった。今のわれわれは馬鹿な話だと笑うし、恥ずかしくも思う。日中戦争は今も続いているのかね? ま、テレビの中では続いているようだが。


将来「あの頃は日本語が下手だったな」と振り返って笑うためには、今笑われなければならない。笑われるのを怖がる人は、笑うことができない。中国語が話せるようになるまで、どれだけお母さんに笑われた? どうして日本語を話すときには笑われてはいけないの?


忠誠心の強い人間で、河南にいるときは河南省の町ばかり、四川にいるときは四川省の町ばかりに行く。康定に行った今、四川で行きたいところは仙市を残すだけだ。


新しいことわざ:買った後悔三日、買わぬ後悔三年。


敵ならば、よく知らなければならない。
敵でなければ、もっとよく知らなければならない。


中国のご飯は中国の恥だ。あんなにパサパサじゃ、スプーンで食べるしかない。中国の偉大な発明品、箸が泣いてるぞ。日本の炊飯器が人気だそうだが、当然だね。


川劇のコメディを見ると、狂言を思い出す。


牛にひかれて善光寺参り、ならぬ、学生にひかれて土豆参り。学生の作文を読むために「秒速5センチメートル」や「風立ちぬ」、そして今日は「暗殺教室」を見た。


春になると変なのが出てくるのは日中共通か。頭の中に虫が棲んでいる人たちがいて、春になると虫が動き出すんだな。


(6月)
作文コンクール応募が終わった。こういう作文で必要なのは、
1 あなたでなければ書けないもの
2 中国人でなければ書けないもの
1:それはつまり、あなたの経験、あなた独自の意見。
2:アメリカ人やロシア人に書けることなら、アメリカ人やロシア人に書かせておきなさい。日中は日米・日欧とはまったく違うのだから。


四川の僻隅の私たちには、参加が許されるスピーチコンテストがない。参加できるのは、2つの作文コンクールと、この大会だけ。大会運営委員会に感謝しつつ、行くぞ、北京へ。


おれたちは、おれたちだけじゃない。大会運営チームに、ストーンさんに、去年の河南理工大の参加者に、Joyさんに、感謝。


上空から見た四川は皺だらけだ。川がうねうねうねうね。


異食園があって助かっている。この大学には教員室がないので、ときどき教員室代わりに使わせてもらう。国を支えるのは官ではなく民だ。


北京の印象 その1
中国の週末はいつもゴールデンウイークだ。普通の日曜日が日本のGWの人出である。もし一人で故宮へ行ったなら、あの行列を見てすぐ引き返しただろう。グループだったから、逃げ足を抑えて列に並んだ。集団の力は偉大だ。


北京の印象 その2
北京好天。毎晩雨続きだったから、PM2.5は雨で流されてしまったのだろう。


学生には、1年生にかるたを紹介し、ブログに大会の報告を書くまでが北京かるた大会だぞ、と言ってきた。きのうやっと私たちの北京かるた大会が終わった。


端午節安康。この数日はちまきばかり食べている。


コンテストは結局のところ人気投票だから、結果はそこまで重要ではない。もっと大事なのは過程だ。 ― と、2年間言い続けてきたような気がする。


久しぶりにゆっくり休める週末だった。ずっと読めずにいた本を読み終え、仙市古鎮を散歩し、浴びるほどサッカーを見た。荷造りも始めた。


かるたを初めてする1年生も、「ちはや」の札は「ちはやぶる」と聞いただけでもう取ってしまう。おもしろい。


授業が終わった。最後まで歯が抜けずにすんだ。もうボロボロで、前歯はいつ抜け落ちてもおかしくない。このひと月は硬いものを食べないようにしてきたが、もう抜けてもいい。日本に帰ったら歯医者通いだ。あと2回かるたの練習で札を読む予定だが、よく知ったメンバーなら多少発音が悪くても大丈夫だろう。


寮の狭い部屋に36度の発熱体が6個もあれば、それは暑いね。


これ、熱帯の気候じゃないか? 猛暑のあとに豪雨。温帯ぽくない。


(7月)
塩都の朝雨軽塵をうるおし/学舎青青樹葉新たなり/君に勧む更に尽せ一杯の酒/東のかた海関を出づれば故人…多いけどね。


学生は、世の中にはいい先生、えらい先生がいると思っているが、そうじゃない。学生が自分の中にいい先生を作るのだ。


今朝の女子W杯準決勝は劇的だった。後半ロスタイムにイングランド選手がオウンゴールして、日本の勝ち。イングランドのほうがむしろ優勢だったのに。サッカーは時に非常に残酷だ。あの選手は泣いていた。もちろん泣くよ。だが、彼女は敗者じゃない。勝ったのはサッカーだ。


インドと中国には「時差」が3時間ある。インドでは2時に昼食を、8時に夕食を食べるが、ここの学生は11時に昼食、5時に夕食を食べる。12時半・6時半にはもう食堂が閉まっている。早すぎる!


体も頭も心も、柔らかさが命だ。簡単な体操をして体をほぐそう。試験当日は、身体のコンディションがいちばん大事。前の晩はしっかり寝て、当日の昼食は少なめに。まあ、試験を受け慣れている中国の学生は熟知のことかもしれないけども。ともかく、健闘を祈ります。


長江はボスポラス海峡を思わせ、重慶イスタンブールに似ている。地形は。地形だけならば。


中国のカラオケ店はなぜか川べりに多い。それとも、四川だけの現象?


閬中はとてもよかった。犬・猫・燕町。50元で子供が北京大学に合格できるところ。


私が中国語ができないのは、私の不利益、学生の利益。教室を出れば5歳児同然。買い物や手続きや旅行など、すべて学生に手伝ってもらう。だが、手伝ってくれた学生は、だいたい日本語が上達する。否でも応でも日本語を話さなければならないから。浮き輪なしで泳ぐ練習をするわけだ。


中国のいいところ、その3。トイレが無料。まあ、日本も無料だけどね。しかし、東アジア以外では基本的に有料。東アジア共同体は存在する。


3時や4時にここに書き込みしている人がいる。眠れなかったんだな。私もその一人。暑い!


中国のいいところ、その4。美人が多いかどうかはわからない。中国にいるときは中国の方が日本より多いと思い、日本にいるときは日本の方が多いと思う(幸せな人間だ。中国にいるときは日本の方が、日本にいるときは中国の方が多いと思う人は不幸だ)。しかし、色の白さ、スタイルのよさでは明らかにこちらが上だ。ファッションではときどき驚くが。


アルメニアで思い出すのは、石の壁。トルコでは大学へ通う道から見る白い山。インドでは四時花びらの散り敷く木陰の道。焦作では三日月湖。では、自貢では? やはり異食園かな。今晩、自貢最後の食事は、もちろん異食園で。


試験は復習の機会を与えることだと私は考えている。授業でやったことから出題するのだから。追試を受けることになった人は、もう一度復習の機会が与えられたと思ってほしい。


この前の作文コンクールの応募総数は4737点だったそうだ。入賞は161点。つまり30人に1人。中国の人の数は、中国以外の世界と桁が違う。応募総数が161点以下の国もざらにあるのに。
だが、中国人であることをやめるわけにはいかないのだから、前進あるのみ。あなたたちの祖国への貢献は、日本語だ。次の作文コンクールの締切は10月31日、2000字以内、テーマ:1.民間交流と中日関係、2.アジアの未来と中日関係。私がいなくなっても、がんばって書いてください。応援しているよ。


日本にあって中国にないものは、まず第一においしいコーヒー、と思っていたが、上海のコーヒーはおいしい。でも高い。ま、高くないものは上海にはないみたいだが。
ちなみに、中国にあって日本にないものは、爆竹(日本にもあるが、数が圧倒的に違う)、紙銭、アニメ・映画の無料視聴サイト。ほかにもたくさんあるけれど、この三つが印象的だ。特に三番目。


最後の日、魯迅記念館の前の芝生でかるたをした。草かるたの大敵は、蚊。


波濤を越え日本へ渡る蘇州号の小さいこと。支流に過ぎない黄浦江の大きいこと。大陸だなあ。


大阪着。船の乗客は少なかった。日本人、中国人、外国人が3分の1ずつという感じ。日中両語を話す人が何人もいた。たぶん国際結婚だろう。乗組員は全員中国人だが、日本語を話す者は少ない。青島‐下関航路の乗組員はみな日本語を話すのに、残念。