複合汚染

「2ちゃんねる」が発端? 報道で悪循環 - 硫化水素自殺で都が対策検討会 | ネット | マイコミジャーナル
『当初からの経緯を知る委員からは、「ネット情報とメディア報道の悪循環が悲劇を拡大した」』複合汚染だよなやっぱ。

都内の数字

【推移】

  • 1月に3人
  • 2月に2人
  • 3月に3人
  • 4月は20人
  • 5月は9日までで4人

【全32人】

  • 20代が19人で最多、
  • 30代が7人で続く。
  • この26人のうち、半数の13人が無職。

対策状況

  1. 4月30日-警察庁:ネット上で製造方法を示し、自殺を誘引する情報を「有害情報」に指定、ISPなどに削除要請を決定
  2. 厚生労働省:都内病院に治療法などを詳細に記した対応指示書

経緯と教訓

  1. 3月初旬、「2ch」に「練炭よりも簡単に死ねる方法」のスレ出現。
  2. 前後に大阪で事件
  3. 清水氏は3/4日の厚生労働省の会議で警告するも国側の反応なし。さらにある大臣秘書官を通じてインターネット・ホットラインセンターに書き込み削除を呼びかけるも反応なし。
    • 早い時期に声を挙げても、対策につながらない現実をなんとかしなければならない。
  4. その後の報道でネット情報も氾濫、さらに増えるという悪循環に陥った。「広がりの要因の一つに、マスコミの過剰な報道がある」。
    • 「単なる事件として報道するのではなく、相談先の電話番号を必ず表示するなど予防的、啓発的な要素を含めた報道をすべき」
    • きれいに死ねると言われているが、実際は、ぎとぎとした粘土色になってしまう。

長期対策

  1. 20代、30代の自殺者の半数が無職である事実は何を物語るか。自殺の手段ばかり強調されるが、自殺にいたる根本的な要因は何かに目を向けるべき。
  2. 防止には、洗剤や化粧品の配合変更が考えられる。

所感

  1. 2006の群発いじめ自殺では、主にマスコミの矛先は学校教育/文部省/親などに向いた。
  2. 筑紫哲也氏(当時ニュース23のメインキャスター)が「WHOの自殺報道に関するガイドライン」を取り上げてから、単純報道は沈静化したが、その後も「校長先生の自殺」が2件ほどあったように記憶している。
  3. 当時よりもネットの「マスコミ化」が進んでいる可能性がある。