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思いついた瞬間のメモ&ブクマの100字から溢れたもの。みたいな。本宅はFraternity7です。

2008/06/10日

雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した。

 マンガ界が崩壊して構わないかと言うと、ちと構う。未来の雷句誠とも出会いたいのでオレは。崩壊するなら、代替構造が力を得てからにしてほしい。

 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように思う。「人気があるから続けて下さい」で、傑作が崩れていく様を我々は何度も見た。「出版社のサラリーマン」は「雑誌発行部数の為に」それをせざるを得ない。

 これは「シチョーリツが全てです」とドラえもんの声優変更を押し通すのに似ている。短期的には視聴率が上がったそうだが、あれは「未来のドラえもんが稼ぎだす利益」を幾ばくか、削いだ。「持続可能なドラえもんビジネスの発展」という点ではいささかマズい。ひらたく言うと、愛がない。

 逆に言えば、過去の編集者の人達は、『日本の出版界の慣例による「美徳」、つまり作家と版元相互の信頼に基づく関係』の為に、カラダを張ってた部分がデカイのだと思う。これは個々の編集者を責めて済む話ではないような気がする。ひらたく言うと、そこまで「モーレツ社員」にはなれませんということではないか。

 「編集者」は漫画家からは「最初の読者」として「共にサクヒンを作り上げてゆく」事を期待される。同時に会社からは「出版社のサラリーマン」として「部数の維持拡大」を期待される。「モーレツ社員」は、このダブルバインドを根性で乗り越えるが、そうでない場合は「社員度」が勝つ。これは、とっくに覚悟完了済みの漫画家から見ると、フラストレーションが高まるだろう。ナニちんたらやってんだ!。

 これを美徳やモラルの問題と取ると*1、個人攻撃や精神論で終わってしまう。社会全体が豊かになってくれば、当世若者気質が変わって行くのは当たり前だ。「モーレツ社員前提のフレームワーク」の方にムリがある。必要なのは「持続可能なマンガ・ビジネスの発展」だ。オレが「未来の雷句誠」のマンガを楽しむ為に。

 「現在の編集者」の2機能は、分離できんのだろうか。出版社と漫画家の間に「独立した編集エージェント」が入って「最初の読者」兼「対・部数の維持拡大バッファ」にあたるシカケは、できんもんだろうか。

 漫画界にも「赤塚プロダクション」みたいな先例はあんだけども。現在でも「藤田-雷句ライン」のように、「作家-アシ」の師弟関係が伝統的な「孵化・育成器」になってる。でも、「アシ」にとって師匠は「マンガの師匠」であり、作家の側も「生涯現役」だし、、、クリエイタなんてやなヤツばっかりだ(おお振りの阿部君ふうに)。

 作家がピッチャーなら、配球組み立てはキャッチャーの仕事。もそっと「作家」が中心からズレたタイプ、、、ひらたく言うと、吉本興行。芸人からは悪口ばっか言われっけど、視聴率より「芸人の育成」を重視する存在。お人好しでなくて、己の利益の為に、そうする存在*2

 とはいえ「常設小屋」は全て大手出版社が握ってる。やすやすと「編集権」を手放しはすまい。同人誌という場はあるが、路上ライブや街のライブハウスのようなものだ。どれほどコミケに人があつまろうと、世の中の大多数はあそこに足を運び、自らの手で選び出す気力を維持できない。

 ここに、フリーマガジンつう最近の流行を乗っけたらどうなるんだろうな。「無料だから碌な記事が無い」とは、とても言えないフリーマグ、集客効果があるので、書店が配布スタンドを置きたがるようなフリーマグ、クライアントが専用の広告を作りたがるようなフリーマグは、既にある。マンガに於いて、既存出版社とは別のところで、コイツが成立する余地があるなら、あるいはそれが代替構造になり得るかもしれない。

 玉座に付くのは「やさしい王様」で良いとしても、「王を殴る男*3」や「守る王」もいないとな。

*1:当事者がそう取るのはやむを得ないと思うが

*2:落語の退潮は、噺家自身が幅を効かせ過ぎた事にあると思う

*3:玉は殴らないでください(ウンコティンティンのお願いです。)

HATHAT 2008/06/13 16:58 少年マガジンの採用している、チーム制なんて面白いと思いますけどね。

derder 2008/06/14 01:48 無料誌はちょっと前にやって、すぐつぶれましたね。
名前が思い出せない……。
問題は内容と収益構造だと思いますが。

ageha0ageha0 2008/06/14 16:27  基本的にはこのブログは、思いついた瞬間のメモ/ブクマの100字から溢れたものの置き場の積もりで居ります。この記事は「マンガ界崩壊を止めるためにはシリーズをしっかり読め<オレ」という補助線の積もりで書き置いたものです。思いがけずご本人のお目に留まって地味にパニクってます。数日パニクってると思います。

【HAT様】
 コメント有り難うございます。
 おお、確かに!個々のサクヒンに視線を集中すっと宮田親子が主人公になりますが、『はじめの一歩』は鴨川ジムが舞台でなきゃはじまらんと思いました。今。
 マガジンのチーム制には「部数拡大バイアス」に偏るのを抑止する効果もありそうです。
 記事では「現在の編集者の機能分割」というカタチに走ってますが、基本的には「共に良いサクヒンをバイアス」とのバランス取りが巧く行くなら、形は構成員の資質(社風など、歴史的経緯に基づく集団文化含む)に応じて作るのが、一番良いものができるように思っています。カタチがどうであれ、努力したものが成功するとは限らん。じゃが成功したものは以下略。ってヤツで、突っ走って欲しいものです。また、「欧米流のエージェント制そのまま」は必ずしも日本人向きではなく、相応の手間を掛けてチューンする必要があるとも思ってます。

【der様】
 コメント有り難うございます。
 マンガ無料誌があった事もすぐ潰れた事も知りませんでした(その程度なんですすいません)。フリペならOKという事もないでしょうが、実は最近、集英社新書の 『フリーペーパーの衝撃』という本を読みまして、微妙に気になるので押し込んでおきました。なぜここに押し込む気になったのかは自分でも曖昧です。

 問題は内容と収益構造だというご指摘はその通りだと思います。

 この2点のうち、「内容」の方を「広義の顧客満足度」と理解した上で、「個々のサクヒンの出来」と「手軽な暇つぶしの容れ物」に分解すると、後者の点で「現在の週刊誌」という「フォーマット」は、調整が必要な時期を超えて久しい印象を持っています。
 電車乗るとみんな聖徳太子みてぇな板見てるし。マンガ出版社のみなさんには、

 1)勝ち馬にのる:ケータイ配信。など。
 2)クロックアップする:日刊化。さらに朝夕刊化。など。
 3)敷居を下げる:コンビニやキオスクに行く手間すら省く、省けぬなら低価格化、など。

 などの点を工夫してもらいたいところです。このへんの不満?が曖昧に蓄積していたのでフリペが気になったのかもしれません。ただし、これは「現在の編集者の機能分割」とは別枠で考えないとごちゃごちゃする話だと気づいた。今。

【みな様】
 なお、このブログは今後も脊髄反射メモで行かせていただきます。不正確さや言い回しに苛つく方もあるかと思いますが、そこは非公開にする方法を調べずに使い始めたオレの責任というか、カナブンよりもごめんなさい。

hiro4hiro4 2008/06/16 23:10 無料漫画誌の創刊時のニュース記事がありましたので張っておきます。
http://animeanime.jp/news/archives/2007/01/115_1.html
#何冊かもらったのに誌名を忘れていましたw
つぶれたのは今年の春だったかな?
一年程度は保ったようです。

any-keyany-key 2009/08/27 07:26 今だと、自前で配る努力はやめて、ケータイコミックとかにしてしまうのが正しい手だと思います。それ自体の宣伝は他の有名所のフリーペーパーに頼むとか

金を得る部分で強いのは単行本を出す部分なので
#これは実は少し嘘があると思う。最初の発行する原稿を使い回しするから
#単行本が濡れ手に粟で儲かるわけで、2回目以降の使いまわしが稼げる
#と言うべきかもしれない
そこまでをどうやって安上がりにするかですね

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