青山さんが怒っとる02

以下上記を元に要約。再構成。

対立の構図

日本のメタンハイドレートの研究・試掘は、大別して太平洋側と日本海側がある。

太平洋側有望派:
  • 政府・学界・業界が一体となって10年にわたり活動。
  • 国の予算は、総額で500億ほど。
  • 確たる成果は出ていない。メタンハイドレートが深いところにあり、泥砂と取り分けるのが難しい。
  • それでも原油価格高騰を考えればペイする可能性有り。
日本海側有望派:
  • (株)独立総合研究所、東大松本(良)研究室が主体。
  • 国の予算は、総額で2000万円ほど(研究船の油代数日ぶんに足りないので赤字)
  • 海底表面に露出していたり、浅いところから、大量に良質のメタンハイドレートが発見・確認されている。
    • 埋蔵量は日本が1年に消費する天然ガスの100年分から250年分。
    • 日本国史上もっとも低コスト、かつ、日本史上初の自前大型資源になる可能性大。
  • 「青山メソッド」:魚群探知機を応用した、安価で使い易い探索方法を開発(独研の自然科学部長、青山千春博士)。

ここまでの感想:
 10年で500億。公益社団法人もあるだろう。天下りもあるだろう。「青山メソッド」に気乗りしない納入業者もあるだろう。委託研究費も出ているだろう。その全てが「成果でませんでした」とは言わんだろう*1

VS.『ハンドルネーム「素人」氏』

Round1

「素人」氏
「青山様のTV解説で、日本海側のメタンハイドレードは、直ぐにも採掘可能な日本に数少ない有望な資源との事で、日本人として単純に嬉しかったです。 が、試掘関係者からの情報では、石油高騰した現時点でも経済的採算性は殆ど無く、埋蔵量も日本の消費量の10年分も見込めず、採掘可能な量になれば更に数分の一で民間業者が参入する事は経済的に不可能と言われてます。 この間の青山様の情報とは真逆な結果を聞いて、青山様の情報源が気になった次第です。」
青山氏
この試掘関係者とは、いったい誰でしょうか。  前述したように、太平洋側の「試掘関係者」は山ほどいますが、日本海側の「試掘関係者」とは、まさしく、ぼくを含むわれわれ自身です。  あなたは、われわれに何かをお聞きになりましたか。  われわれに、その記憶はありません。
ここまでの感想:
日本海側の経済的採算性は殆ど無い、というのは新聞で見た記憶がある。「山ほどいる太平洋側の試掘関係者」が情報源だったのかもしれない。

Round2

「素人」氏
「私も、政治外交面で青山さんの情報を一番信頼してますが、日本のメタハイは業界では有名なトンでも教授が牽引して来た経緯があり、青山氏の姿勢に危うさを感じ心配なんです。」
青山氏
 トンでも教授が、松本良教授とは、まさかあなたも言えないでしょう。  松本良教授とは対極の評価を受けているらしい学者は、確かにいらっしゃいます。ぼくとはお付き合いがありませんが。  しかし、あなたは「素人」と名乗りながら、どうして、業界内の噂話をこうやってご存じなのですか。  またメタンハイドレートと記さずに、「メタハイ」という業界用語を、さらりと使っていますね。  さらに、この2度目の書き込みでは「試掘関係者に聞いた」というスタイルをとらずに、みずからの話として、書き込まれています。
ここまでの感想:
上記「対立の構図」から見ると、松本良教授は10年で500億を分け合う「太平洋村」のテキだ。「トンでも」ってなぁ、村八分のことだから、あながちマチガイでもあるまい*2
Round3も持ってきたいけど、ヤメトコ。誰なんだろうな、この素人さんは。

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080726追記:

*1:もっとも、日本海側にももっとオカネがあればという思いはあるだろうし、亀山社中岩崎弥太郎の代になれば変質したのだが、とりあえず青山繁晴さんの目はまだ黒い

*2:本来の「と学会」は単に「日本野鳥の会」っぽく珍説を楽しもうというクサレオタクの俗物趣味であり、学説の妥当性を問うような無粋は眼中に無い。イミが変質するのはよくある事だが