早川工務店倒産の連鎖? ロングホーム(株)自己破産へ

「北海道」 ロングホーム(株)(資本金1億5000万円、江別市文京台東町11-31、登記面代表・早川義行氏)は、12月20日に札幌地裁へ自己破産を申請、同日、破産手続き開始決定を受けた。


 破産管財人は山崎昌彦弁護士(札幌市中央区大通西4-1道銀ビル9階、田中・山崎法律事務所、電話011-231-0200)。


当社は、1995年(平成7年)2月の設立。(株)早川工務店(札幌市豊平区)のRC型枠開発部門を分社化したもので、日本、米国など世界10カ国で特許を取得した「RC-Zシステム」の型枠パネルおよび消耗資材の製造・販売を主体に手がけていた。東京・大阪・沖縄に拠点を開設、全国の建築会社・工務店など約220社を販路として営業展開を図ったほか、2006年4月には千歳市に大規模なFRP成型工場を建設し増産体制を整え、2007年8月期の年売上高は約33億8000万円を計上していた。


しかし、関連会社の(株)早川工務店が11月30日付で事業を停止、12月4日に札幌地裁より破産手続き開始決定を受けたことから同社に対する貸付金・売掛金不良債権化し資金繰りは急速に悪化、信用不安が拡大していた。


このため、11月30日開催の取締役会で代表の早川義行氏を解任し、事業続行を目指して後継者の選定に入っていたが決まらず、今後の資金繰りのメドも立たないことから今回の措置を取るに至った。


負債は、2007年8月期決算時点で約30億4300万円であったが、申請時の負債は約23億円と判明。



帝国データバンク 大型倒産速報より)




以前、早川工務店の倒産をお知らせした関係上、不本意ながら
本日、自己破産を申請したロングホーム(株)の報告をすることになりました。


同社は、画期的なRC建築型枠開発・製造を行なってきた経緯もあり
北海道発の企業として注目してきただけに非常に残念です。


これまで早川工務店に限らず、北海道における
建築業界の冷え込みの状況を取り上げてきました。
その原因については、過去のブログに幾度も書いてきましたので
ここでは言及しませんが ・・・


それに引き換え、収益の出ている大企業の
「設備投資や大型店舗展開」 に関わる工事は
この北海道においても堅調に発注されているようです。


“砂糖に群がる蟻”  “砂漠にオアシス”


ではありませんが、それらの春先着工物件では
既に、単価の叩き合いが始まっています。
(いわゆる 「ダンピング」 というやつです)


そして、しわ寄せは末端の職人さんへ。
それでも、これらの工事に携わることの出来る人は
まだましなのでしょうか?


なにか、悪循環のような気がします ・・・


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