僕は元々カメラに興味がなくて、少年期はもちろん成人してからもマイカメラを持ったことはなかった。
せいぜい、使い捨てカメラ「写ルンです」で、仲間内と記念写真を撮った程度である。
だが、デジタルカメラが普及して、2003年の暮れに購入した。
なんと言っても、パソコンと連動できるのがいい。
翌年には人生初のプロ野球宮崎キャンプ巡りを計画していたので、デジカメは必要不可欠と判断したのだ。
早速、年明けの正月にデジカメを試してみた。
1月2日に有馬温泉で一泊し、翌日には六甲山に登った。
当時はまだ六甲有馬ロープウェイが営業しており、それに乗って六甲山頂に到達した。
そこから撮った写真がこれである。
カメラど素人の僕が最も気に入っている写真だ。
手前の濃い六甲の山を経て、神戸市(御影地区)の向こうに人工島の六甲アイランドがクッキリと浮かぶ。
その先には海が広がっているが、水平線と空との境界線が判別しない淡いラインだ。
海が白く、そこから徐々に空に向かって青味を帯びていく……。
僕の中では間違いなく奇跡の写真である。
あなたが撮った中で、お気に入りの写真はありますか?