カレル・チャペック『長い長いお医者さんの話』

児童書は定期的に。これは、展開や設定のシュールな強引さも含めてかなり王道の児童文学だと思った。児童文学っつーのはイメージとして子供へ「語る」ような文体なのが多いと思うのだけど、これなんかまさにそう。この「語り」の面白さはそのまま児童文学の面白さにつながると思う。大人が読んでも勿論面白いけど子供のときに読みたい本だな。
集中の個人的ベストは「郵便やさんの話」。手紙を触った暖かさで真心のこもり具合を判断するあたり、非常に琴線に触れるものが……。それにしてもこれ、昔教育テレビの人形劇で似たような話を見た気がする。他にも、「長い長いおまわりさんの話」のヒドラをかわいがる小男のエピソードとか、「宿なしルンペンくんの話」の風で飛んだ帽子を追いかけるエピソードがどんどんシュールな展開になってくあたりも好き。

ゾルタン★星人

しかし映画に関して経験不足な人がこんなの見るもんじゃないですね。耐性が出来てないから反応に困った。ショーン・ウィリアム・スコットが見たかっただけだからいいんだけど。
コメディっつーかギャグ映画なんだけど別に笑えない……と言ってそのことが腹立たしくなるわけでもないのでなんとも。まあある種のアイドル映画なんだろうからこれでいいんだろうな。SMAPのコントみたいな感じか。あ、繰り返しギャグ未満みたいなのはちょっと笑えた。