魔法にかかる前

 書いてる人の名前:合耕
 ◆三田村信行作品の復刊にご協力下さい。
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2005-02-09

[]アレキサンダー

マケドニアに王の息子として生まれたアレキサンダーは、父が暗殺されたその日から王となり、母の強い影響から抜け出せないまま遠征を続け、各地にアレキサンドリアを建てていくが、次第に仲間の信用を失ってゆき……というお話。

期待ゼロ(それどころかマイナスかも)で観に行ったので、いくらかでも楽しめたというだけで満足してしまった。過剰なまでに登場人物のキャラを立てようとしてた『トロイ』なんかに比べると、人物造形は物語の流れに任せて行こうという感じが好ましいし、戦闘シーンはみんな平等に映して陰惨な中にもスポーツっぽい爽やかさを含ませる感じも悪くない。でもまあ、観終わって面白かったかどうかと言うと、やはり面白くはなかったんだけど。アレキサンダーにどの程度まで同情してどの程度まですごいなあと思えばいいのか最後まで伝わらないし、戦闘シーンが良かったのは対ペルシャ戦だけだった。

あとは、やっぱり主演のコリン・ファレル金髪マケドニアルックが強烈に似合わない。彼お得意の“濡れた仔犬の目”を繰り出すシーンではそれなりに魅力的ではあるのだけど、怒鳴ってばっかりじゃなくもうちょっとショボーンとさせておけばこの人の特性が引き立つのに。他の出演者では驚いたことにヴァル・キルマーがいい。腹が出て野蛮だけど弱さも併せ持つフィリッポス王役に違和感なく嵌って、本来の意味コスチューム・プレイをしてる感じ。あとのみなさんはほんと、お疲れ様でした。

[]西尾維新ネコソギラジカル(上) 十三階段

“狐面の男”・西東天に宣戦布告を受けたいーちゃんは、病床から立ち上がり、彼に対する予防策を講じるべく動き出す。西東のちょっかいが友人にまで及ぶに至って、遂に彼は西東の誘いに乗ることにするが……というお話。

うわ、こう↑書くと別の話みたいだ。というわけで、シリーズ待望の新刊(の、上巻。三分冊だとよ)なわけですが、あからさまにまとめにかかりすぎて逆に盛り上がらない感じが無きにしもあらず。今までシリーズの登場したキャラクターがドコドコ出て来るのはそりゃあ一応シリーズのファンとしては嬉しくもあるのですが、この作家の義務的な読者サービスって“最終回の興奮”的なモノとは相性悪いかも。まあそういうとこが好きなんですけど。

キャラは特にアンテナに引っ掛からず。澪標兄弟とかってほんとにあれで終わりの雑魚キャラなんだろうか。だったら笑えるような残念なような。そして僕は哀川さんの登場シーンにいくらか興奮させられてしまって、いやー、と思ったのでした。それだけ。