鈴木愛理のイイ話

http://www.jgto.org/jgto/WO02070100Init.do?year=2009&tournaKbnCd=0&conferenceCd=30&languageKbn=0&topicsType=1&administerNo=3

難しいコンディションの中で66のベストスコアは、不甲斐ない自分を払拭したいという強い気持ちの表れだった。
「せめてゴルフでプロとしての責任を全うしたい」という、懺悔の気持ちでもあった。

同組で回った郄橋竜彦がなんと、4ホールの過少申告で失格したのは前日2日目。
そのマーカーが、鈴木だった。しかしどうしたことか、途中からスコアカードにはもう一人同組の山本隆允(たかまさ)のスコアを書き込んでいた。

だが通算9オーバーで、予選を通過するには絶望的なスコアだった郄橋は、ひどい腰痛を抱えていたこともあり、よくチェックもしないままにカードを提出してアテスト場を出ていった。

その直後に記入ミスが発覚。一番青ざめたのが鈴木だった。

あとから戻ってきた郄橋は、「確認しなかった僕が悪い」と言ってくれたが、鈴木の気持ちが収まるはずもない。
まして、あれこれ気に病むたちだ。
「竜彦には本当に申し訳ないことをした。プロとしてしっかりチェックできずに落ち込んでいた」と、その夜は同じ光景が夢にまで出てきたほどだった。

しかも、失態はこれが初めてではなかった。
以前、やはり鈴木がマーカーをつとめた伊澤利光が過少申告で失格したこともあり翌日にはそれを気に病み、スコアを崩した経験があった。
「そしてまた、今回もやってしまった。それが本当に情けなくて」。

それでも踏ん張れたのは、周囲の支えがあったから。事件を知って「気にしなくていい」と、励ましてくれる人が大勢いた。

中でも、妻でプロゴルファーの京子さんの強い言葉だ。
「そんなことで、スコアを崩すほうがプロとして恥ずかしい」と言われた。
また、長女でアイドル歌手の愛理さんの、ハートの絵文字満載の応援メールだ。
「パパになら出来る」との励ましのあとに「パパ大好きだよ」。
「…可愛い娘に言われちゃったら、もう」と、もやもやも一気に晴れた。

ええ話やなぁ(つ∀`)
これはパパさん優勝しないとね!