モチベーションの基本

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン

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【69】モチベーションの基本
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私たちはひとりで暮らしているわけではありません。
共同体に属しています。
ひとり孤島に暮らしていても同じことが言えます。
遠くはなれても、家族や友人のことを思いながら暮らすからです。

共同体というのは、家族、企業体(会社など)、地域社会、国家などのことです。
コミュニティという表現も同じです。
人によって共同体の規模の大きさは違いますが、私たちが暮らしている共同体の仕組みを図にするとこんな感じになります。



中心が本当の自分、その周りに暮らしの上で担う役割の自分があります。
この共同体(職場)の事例なら、さらに部下(後輩)、一番外側に外部と関わりを持っています。
外部とはお客さまや地域社会などです。
サッカーではサポーターがそうです。
お客さまや地域社会もサポーターと考えられます。

たまにお客さまを敵のように対立的なポジショニングで想定する方がいますが、「共同体」の意味を理解していると、敵ではなくサポーター、味方になります。

企業体ではチームワークで活動するのが一般的ですが、そのときに役割を担っている自分です。
本当の自分が活力をもっていると、役割の自分も活動的で役割を担う力が強くなります。
本当の自分はひとでいうなら神経のような役割をしています。

本当の自分への信頼があると、自意識に邪魔されることが少なく目的に注目できます。
目的に向かった行動を積極的にとると、役割の自分が成長します。
役割の自分が成長すると、自分の周囲にいる部下も牽引、影響されて成長します。
部下の力が強くなると、外部に働きかける力も強くなり外部が拡大します。
つまり自分を取りまく力と地域社会との関わりが増大し、お客さまの支持も強くなり、その成果はブーメランのように自分に戻ってきて自分の活動も拡大します。

自分のライフスキルが充実して活動が拡大すると、周囲のライフスキルと活動もあわせて増大します。
つまり4つの輪は、雪だるまのように転がすほどにどんどん大きくなるというわけです。

個人的な場合なら、この役割の自分を、父あるいは母、部下をこどもあるいは友人と置き換えても同じことです。
一番外側は自分が暮らしている環境です。
自分のライフスキルと活動が大きくなると、自分の周囲にいる人ののライフスキルと活動が大きくなり、あわせて共同体のライフスキルと活動が大きくなります。
自分の自己実現が、周囲の人を幸福にします。

世の中の役に立つようなことがしたいと思うのも、このつながりとの関係で、やりがい、いきがいを感じる、感じたいと思うからです。
人間という文字が示すように共同体はひとにとって、かけがえのないものです。

人は誰でも自分の価値を認めてほしいと思いながら暮らしています。
そのために生きているといっても過言ではありません。
だから、自分の価値を感じられないようなことに遭遇すると気持ちは沈みます。
時にはカラダの健康すらおかしくなってしまいます。

ライフスキルと活動が機能して自己実現ができていると、自分は自分に対して誇りを持ち、自信を持ちます。さらにライフスキルは発達し、感情のコントールができるようになります。
だから、本当の自分が役割の自分が育つように管制塔の役割をしてあげないと4つの輪はしぼんでしまうのです。
いくら真面目に働いても、注目するポイントがずれていては、ライフスキルは発達しないので望むような結果は得られません。

・ 目的からズレて、自意識が主役にならないようにする
・ 目的の達成度に注目し、自分の努力の量に注目しない
・ 卓越性こそ経済価値
・ 自分、部下、外部、つながる量が多いほどメリットも大きくなるのは、メリットを得ている人が増えるから
・ 自意識の強さに比例して自分も自分の周囲も成長しない

このように、ひとはいつでも、本当の自分が職場、家庭、グループなどの役割を通じて外部とつながっています。
真に豊かな人生を過ごす上で自己肯定スキルは自分だけでなく、周囲に影響します。

そして、非常に大事なことですが・・・・
共同体は自分のモチベーションを引き出す原動力になるという事実です。

 最近、共同体(コミュ二ティー)への意識が薄れる傾向が強まっています。
いまの日本はなにかにつけ、便利になっているので、楽しくないことには関わらないことが楽なように錯覚します。
それにしても、因果関係の結末として、自分いじめしているのと変わらないと意識しておいたほうが良さそうです。

注目する共同体が浮かばない場合には、漠然としたイメージしか湧かないと思いますが、それでもOK。
自分のライフスキルをパワーアップすることから始めましょう。
そしていつの日か、パワーアップしたライフスキルを共同体に投げ込んでやりましょう。

ライフスキルは、情報によって「知る」ことではありません。
 知ることで、したつもり。
知ったことで、したことにしておく。
そうして判断したことを、「先を読む」ことと勘違いする人が少なくありません。

行動することがライフスキルをパワーアップする唯一の方法です。

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