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やる気の向こう側にいるひとへ、勇気があったら飛べるのにと考えているひとに ライフスキルをパワーアップ★じぶんぢから再生プロジェクト「ゲンキポリタン 」の愛ピです。

2010-02-04 こどもに“境界“を教える「会話例」

こどもに“境界“を教える「会話例」

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福井県福井市 福井大学

境界について

ライフスキル講座を進めるうえで、そして、これまでの痛い思いを、うれしい思いに変えるために、是非知っておいてほしいことがあります。

人と人の間にある「境界」は人生の輝きに欠かせないということです。境界は国境のようなものです。

境界の認識はなかなか難しく、その定義も人によってマチマチでが、境界は線であって壁ではありません。

「境界」は難しいテーマですが重要なので、後ほど詳しく説明しますが、オープニングに、ここでは、以下のことについて説明しておきたいと思います。

・境界テスト

・境界の大切さ

・境界をゆるめる

コミュニケーションに問題があると気がついたら「境界」を意識する。


▼境界テスト

次にあなたに該当する項目が、いくつあるか確認してみてください。

・依頼されたり、期待されたら、断ると悪いと思ってしまう。

・断っても安心な人には、平気に断ることができる

・相手の考えに合わせて、自分の考えを変えてしまう

・自分の意見を相手が受け入れるか不安で率直に言いにくい

・(自分を受け入れる人には、気を使わずに話す)

・相手が怖くて自分の思いを言葉にできない(安心出来る相手には平気で言う)

・欲しいものや必要なものがいえない(信頼している人には不満を言う)

・ひとの意見に合わせる(信頼している人には合わせない)

・自分で決断できない(文句を言って相手に決断させる)

・相手の気持ちのすべてを自分のものにしたい

・相手を自分に合わさせようとする

・批判されると落ち込む、カッとくる

・相手が悲しんでいると自分が後ろめたく感じる

・他者の責任を押し付けられる

・相手の問題解決に必死になる

・自分よりもひとの世話をする

・相手が楽しそうでないと自分が責任を感じる

・自分の幸せは相手にかかっていると思う

・相手の問題解決のために相手以上に躍起になっている

・相手があなたを幸福にしょうとしている

・相手があなたの問題を解決してくれる

・あなたを相手の力で幸せにしてくれることを期待している

・相手の不始末の責任を自分がとっている

・休んでいたら悪い気がする

・相手に自分の食事を選んでもらう

・許可なく勝手に部屋に入ってくることを許してしまう

・許可なく勝手に部屋に入る

・健康に障害が出るほどハードな仕事をさせられている

・相手が場にふさわしくない服装だと自分がはずかしい

・疲れているのに他者に世話をさせられる

・不機嫌な態度で相手を変えようと試みる

・自分を傷つけるひとと関係を続けてしまう(自分が相手を傷つけても平気)

・自分だけの時間が持てない(相手が自分だけの時間を持つと不安になる)

・暴力行為を受ける(暴力行為をする)

・勝手に性的な接触をされる(性的な接触をさせるようにする)

・約束を勝手に変更される(約束を勝手に変更する)

・自分のモノを無断で触られる(相手のモノを無断で触る)

・貸したお金を返してもらえない

・借りたお金を返さない

境界がないと、以上のような現象が起こります。

すでにお気づきのように、境界を越えてしまうとつらいことがどんどん増えていきます。

私が境界のことを言い出すと、なんとなく自分の間違いに気づかれます。

しかし、ほとんど、みなさん、とまどいます。

孤独からの逃避で恋をして、私はあなたのもの、あなたは私のものと、間違った甘美な関係を最上として境界が混乱したまま結婚します。

間もなく日常に疲れて口も聞かないことも起こってきます。

私はあなたのもの、あなたは私のものという幻想が崩れて、とまどいます。

なぜ、どこで、そうなったのか、分からないまま、互いの間にはミゾ(時に境界の

別名)があることに気がつきます。

ミゾ、川、海・・・関係性によって映る光景はちがっても、結婚前からあった、もともとなければいけない「境界」に気がつかなかっただけのこと。

こういうと、誰だって寂しく感じるし、虚しく思えるかも知れません。

しかし、そうとは言えません。

境界は、人と人を遠ざけるのではなく、感動の源なのです。

境界をどう理解するかで、人生は全く違うものになります。


▼境界の大切さ

人と人の間にある「境界」は目には見えない、立入禁止の領域を示すものです。

境界の向こう側とこちら側には、互いに自分の世界があり、銘々の「人格」があり、尊重される権利があります。

境界の大切さは、恋愛が持っている人を高揚させる力に発見できます。

どれほど、誰よりも、恋い焦がれても、自分に価値観があり、意志があるように、恋する相手にも自分の価値観があり、意志があり、判断があります。

相手が誰を選ぶかは相手自身に許された権利です。

どれほど深く恋しても、愛しても、相手(他者)を思い通りにコントロールできないし、してはいけないものです。

それゆえ、恋した異性が思い通りにならないことに悩み苦しみます。

恋愛の至福とは、誰からも強制されることもなく、頼まれたからでもなく、相手が自分のことを想ってくれる主体性、自主性にあり、それを抜きにして、恋愛の喜びはありません。

境界の向こうから、境界のこちらを見つめてくれることの感動。

昔から権力や財産を持ってしても思い通りにならない精神の高貴さによって、特別な価値を持ちました。

もし相手の尊厳を踏みにじって、相手の関心を得ても、そこに価値もなく無意味で、嫌悪感が残るだけです。

私はあなたのもの、あなたは私のものという感覚が恍惚になるのも、境界があるからです。

厳然と境界によって人間の尊厳を守っているからこそ恋愛の輝きがあるのです。

だから境界を越えてしまうと、個別の価値観を失い、主体性を失うので、急速に輝きは失われます。

主体性のないわたし」と「主体性のないあなた」

・・・そこには、すでに、あなたはいなく、わたしもいない抜け殻だけです。

境界を超えると相手の主体性、自主性を奪います。

あるいは、自分の主体性、自主性を放棄します。

自分の主体性を放棄して関心を得るのは、ワイロのようなものです。

 相手との関係性で、相手にされても許してしまうことを、自分がコントロールできる相手には自分がします。

自分より立場が強いか弱いかでされる側、する側に変わります。

引け目を感じる一方で、傍若無人な振る舞いという両極端が起こります。

傍若無人な振る舞いの背景には甘えと信頼があるので、罪の意識が欠如して、時には愛情表現だと思っている場合があります。

しっかりした自分と相手の境界がなく、安心と不安の二者択一で行動が変わっているのです。

率直、誠実、対等、自己責任から遠く離れて上か下か、強いか弱いか、白か黒か、イエスかノーか、競争的で両極端な発想です。

しかし、世の中の実際は、上でも下でもなく、強くも弱くもなく、白でも黒でもない場合が大半です。

このため、グレーゾーンの交際では、どう対処していいのか、判りにくいので苦手にして、コツコツ積み上げて行く関係を避けてしまいます。人間関係に難しさを感じます。

その背景には、処理されていない「万能感」があります。

万能感は完璧主義の動機であって、成人になっても残っている幼児性ともいえます。

(「白か黒か」「万能感」については別の機会に説明します。)


▼境界をゆるめる

 境界は固定したものではなく、相手や状況で主体的に変えていいフレキシブルなものです。

相手や状況で変えるのは自分勝手ではないかと思うかも知れませんが、そうではありません。

主体性は自分にあります。相手も同じです。

自分には自分の事情があるように相手には相手の事情があります。

それを互いに認め合い尊重する基本的な人権です。

境界がフレキシブルなものでなければ壁になります。壁はコミュニケーションの断絶(ディスコミュニケーション)を意味します。

境界は壁ではありません。

過去のつらい体験で、自分を守るために境界を強固な防壁にした人もいます。

しかし私たちは、共同体で暮らしているので、壁の向こうにいることはやがて苦痛になります。

非力なこども時代と違い、いまでは壁は不必要になっていても、習慣が壁の向こうに閉じ込めます。いまとなっては、どうしていいのか判らないのです。

自分で壁を撤去することも出来ず、撤去してほしいと助けを求めることもできずに、立ち往生している人がたくさんいます。この種の人にとって、壁と境界の違いを理解出来ていない場合がほとんどです。

壁は境界の強固なものではありません。境界の上に壁を作っているわけでなく、境界のないところに壁を作っているのです。

可哀相に境界があることを知っていたら壁を作ることはしなかったでしょう。

万能感の処理がうまくできないために、限界と境界を認識しないままに成長して、未だに整理が出来ていないまま、壁を作って自分を守る以外に方法を知らなかったのです。

人間関係が苦しい人は、限界と境界を認識して、防壁を作っていないか意識しましょう。

ゆっくりでいいので、勇気を出して壁を取り払うようにします。

壁を取り払うと丸裸になるような錯覚が起こり、恐怖を感じます。

自分が他者の言いなりになるように感じるからです。

それでなくても他者を気にして暮らしています。

他者と比較し、不足を感じ、否定されているように思い込み感じているのを、覆い隠すために作り上げた壁がなくなるのは、蔑まれ嘲笑われる不安に叩き潰される気持ちに陥ります。

一体どのようにして、壁を撤去し、その後に境界を作るのか、想像出来ない世界なのです。

この困難を可能にする光明が「気づき」です。

どうして自分はこれほど苦しいのか、なにか間違っていないか、気づきが励ましになります。

「気づき」の機会になることが多いのが「境界」の理解です。

境界が知識を超えて実感として理解できるようになれば、人生は全く違うものに変化しだします。


コミュニケーションに問題があると気がついたら「境界」を意識する。

コミュニケーションにトラブルが発生することが多く、その原因が相手にあると気がついたのなら、「境界」を意識しましょう。

相手を責めるより、境界を意識して、相手には相手の考えがある。その是非を云々するより、相手を尊重してあげると、感情的にならずに処理できます。

自分が不愉快になるのは相手のせいだと攻撃するより効果があります。

すでに自分が認識しているのだから、相手の非を問題にすることもないのです。

「関わるな」ということでなく、適切な状況判断です。白か黒かを云々して関係をこじらせることもないのです。

親子関係のような場合、目上の人を攻撃しても、いい結果を得ることは難しい。親にすれば子はいつまでも子供です。

しかし現実は、誰でもが親のスキルを身に付けているわけでもなく、むしろ少ないものです。

だから親に間違いがあるかといって責めるより適切な状況判断が効果的なのです。

感情的になって「自分は自分、あなたはあなた」の姿勢は、境界を尊重しているのでなく、境界を越えた態度です。間違わないようにしましょう。

客観的に判断して「自分は自分、あなたはあなた」、価値観も意見も違うが仲良くしましょうという姿勢が境界を大切にして、互いの世界を尊重する姿勢です。


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福井県福井市



こどもに“境界“を教える「会話例」

●父 ○こども

●今日は遊びに行ったんじゃないのか?

○この前、ヤマダくんと約束していたけど、ヤマダくんは予定を変えたんだ

だからボクも約束を守らないと決めたんだ。だから行かなかった。

●そうか、それは悲しかったね。残念だったろう?

○うん。楽しみにしてた。

●それで、今日、約束を守らなくて、いま気分はどうなんだ?

○よく分からない

●楽しいかい?

○分からない。

●そうか、どうしたら、楽しい気持ちになれる?

○前に行きたかったのに、あのときに約束を守ってくれていたら、きっと今日だって楽しかったはずだ。

●そんなにヤマダくんと遊ぶのが楽しいのかい?仲がいいっていいね。

でもつらいな。きっとヤマダくんも一緒に遊びたいと思っているよ。

○いいんだ、あんな奴。

●ヤマダくんがタロウの部屋に来たとき、タロウの机の引き出しを勝手にあけることあるか?

○そんなことしないよ。

●開けたらどんな気分になる?

○腹が立つ。

●そうだろう?お父さんだって、タロウの引き出しを勝手にあけないよ。

なんでだと思う?

○そりゃ、ボクの引き出しだからだ。

●そうだろ。

お父さんはタロウが、大好きで、離れていても、タロウのこと考えている。お母さんのこともそうだよ。それでも、タロウの引き出しは開けない。それはタロウのものだからね。タロウの許可なしに、勝手に開けない。

○それがどうしたの?

●どんなに仲がよくても、自分の大切なものがあるってことだ。タロウにはタロウの引き出しがあるように、お父さんにも、お母さんにも、ヤマダくんにも、引き出しがあるんだ。それは許可なく勝手にあけてはダメなんだ。

○うん。

●引き出しと同じで勝手にできないことがある。タロウとの約束も同じなんだ。

○そうかな?

●引き出しを見せるって約束したのに、見せられなくなったら、どうする?

○見せられないようなことしなかったらいい。

●そうだ!タロウのいう通りだ。約束を守るようにしたらいいんだ。だけど他の入れ物を探したけど、そこしかなかったらどうする?

○入れる。見せない。

●だろう、どんなに考えてもなかったら、仕方がない。それで約束はどうする。

○日を変えてもらう。

●そうだろ。でもタロウのことはどうでもいいとは思わないだろう。いくら約束をしても事情が変わることがある。だから約束したからって、自分の思い通りにすることはできないんだよ。してはいけないんだ。

○でも、それなら、約束しなければいいんだ。

●約束しとかないと、遊ぶにいけないじゃないか。

○まあね。

●明日「タロウの引き出し見せて」ってお父さんと約束しても、その日にタロウが見せたくないものを入れたら、どうする?「今日はダメって」言うだろう。言っても聞かなかったら、嫌だろう?

○うん。

●そうだろう。自分がされたら嫌なことはしないようにするんだ。どっちもいいのが一番いいんだ。でも、どうしてもそれができないときに、ダメだって言っても分かってくれるのが“ともだち”なんだよ。相手が助けてほしいと言ったら助けてあげるのが“ともだち”だよ。

○そうだね。

●タロウの引き出しをどうするかは、タロウが決めることなんだ。お父さんも同じだし、ヤマダくんも同じだ。相手が決めたことを大事にしてあげることが、仲がいいってことなんだよ。助けてほしいと言ったら助けてあげる。言わなかったらそっとしておいてあげる、自分で決めたことをさせてあげるのが、仲のいいことなんだ。

○そうか。

●そうなんだ。次、ヤマダくんと約束するかい?

○うん。そうする。




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ペコちゃん マイボトル


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