間違った優しさは家族を破壊する

20110325094223


間違った優しさは家族を破壊する

 幼い頃、貧しくて欲しいものを我慢する生活を強いられた女の子がいた。やがて成長して結婚、ふたりの娘を授かった。母親になった女の子は、自分が果たせなかった思いを、ふたりの娘に託した。ふたりの娘を甘やかせ、娘の気ままにまかせた。ご主人が他界された後、一層激しくなり、自分が働き、欲しいものをすべて与えて、娘には働かせなかった。何年も続き、ふたりの娘は家に引っ込んだまま、結婚適齢期を過ごした。

やがて母親は病気になり他界する。後に残ったふたりの娘は、母親が健在だったときと変わらず、同じように暮らしている。働かないので、社会との接点もなく引きこもり状態だ。母親が自分と娘は別の人格であることを忘れて境界を越えて、娘に依存させ続けた結果、娘の自立を台無しにしたのだ。彼女たちには最高の母親だったのだ。

 彼女たちに結婚できるチャンスがあったにしても、やはり依存するこどもしか育てられない。そしてパートナーも破壊するか、あるいは自分を破壊するだろう。彼女たちには、依存させることが励ましと映っているのだ。

なんという皮肉だ。因果関係の怖さを感じる。愛情という仮面をかぶった自分への愛着は特に母と娘の関係で起こりやすいので、気をつけてほしい。

20110325101638
福井市若杉町のマクドナルド


]

関連サイト&ブログ
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
ライフスキルで自分を動かす
【アサーティブネス】自分をじぶんの味方にするために【アサーティブを学ぶ】
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト