白鳥になる日を夢見て
「ボヘミアン」とか、70年代とか言われる髪形にしたおかげで外見が大分変わったと言われる。
ようは、ちりちりなんです。
役のためにしたのだが、近い将来ストレートに戻そうかなと思っている。
似合うからそのままにしときな、と言われるが・・・
アメリカのテレビ番組「THE SWAN」というのを観た。
なんでも、外見にも中身にもどうしようもないくらい自信のない女性が、一定期間自分の「体」をそして「心」を「美の専門家チーム」に全てをゆだねるのだ。
その間、家族とも引き離され、ホテルのようなところに住む。
辛そうな整形手術を受けたり、トレーニングをしたり、カウンセリングを受けたりする。
また、変身中は決して鏡を見てはいけないという厳しいルールがある。
みごと美しく生まれ変った女性は「コンテスト」に出るチャンスを得、優勝すればモデルとしての道も開ける。
驚いたのは、出演者の女性は結構夫も子供もいる女性が多いことだ。
もちろん彼女らの自信のなさゆえに、夫婦関係がうまくいっていないケースが多い。
未婚の私から見たら、少なくとも一度「夫」という男性に選ばれた時点でそれが自信にはつながらないのだろうか、という気がしてならない。
もちろん、夫の浮気、暴力等で自分に自信をなくしてしまったというケースもあるが。
さらに、子供までいる。
これが自分に対して大きな自信や力にならないのだろうか、とも思ったりするのだが。
変身前の彼女らの顔立ちはよくよく見ればかなりきれいだ。
しかし、心の奥底にあるその自信のなさが美しさを歪め、暗く、沈んだものにしている。
自分に自信を持つというのは難しいものだ。
生きていれば、失敗したり、傷つけられたり、失恋したり、食べ過ぎたりする。
理想的な生き方をできなかったり、そのために自分を責めたりする。
そして、努力は大抵の場合報われない。
しかし、自信を持つというのはある程度の努力が必要だ。
彼女らは辛い手術を乗り越えたり、課せられたトレーニングをこなすことで自信をつけた。
「これだけやったのだから」という自負が自信につながり美しさにつながる。
それにしても、自信というものがこれほど外見に影響するものなのか、とあらためて考えさせられた。
自信がないときほど何かをしなければいけないときなのかもしれない。