病気になることで逃げる
http://d.hatena.ne.jp/satomiishizuka/20071129/p1#tb
石塚さんのブログにあるように、今回のまあ、主に私の書く(もっとも更新していたので)「タイタス・アンドロニカス」のメイキング・ブログはお客様が「きづらい」印象を与えてしまうという懸念はありました。
「裏はこんなに大変だけど、こんなふうに素晴らしいものになっているからみんな来てね」ふうな感じで持って行きたかったのですが。
私だって「タイタス〜」を作っているのですから、しかも劇団のメンバーですから、できるだけ多くのお客様に来てほしいという思いは強烈にありました。
稽古場ブログで、稽古中はどんなことがあろうとも作品のおもしろさや、稽古中のささやかな楽しいできごとを記すようつとめてきました。
しかし、そう書いている自分が途中で白々しく思えてきたのも事実です。
虚飾にまみれたブログで人の心に届くだろうか。
それよりも、きちんとありのままの心(それでも、まだ飾っていましたが)を記したほうがちゃんと受け止めてもらえるのでは。
それで来る人もいるかもしれない。
そして、なるべく「明日はいい日であるよう、今日よりもちゃんとできるよう、がんばろう」というように締めくくったつもりです。
そうすれば、本当に望む方向に向かって自分自身もまたメンバー全員もがんばれるのでは。
しかし、そんな願いもむなしくついに、そんな日は来なかった。
後に残ったのは、無力さ、むなしさ、怒り、行きたい方向すら見失っている今日この頃。
それでも、劇団の「メイキング・ブログ」と銘うっている以上、やっぱりふさわしくなかったのかもしれません。
後悔はまったくしておりませんが。
石塚さんの「川崎ファクトリー」という場所に負けた、という表現は実に現状を見事に言い当てられたように感じました。
「川崎ファクトリー」はあまりにも「タイタス〜」にふさわしい場所でした。
場所が要求するレベルにまったく追いついていなかった。
どうやってこの経験を昇華させていけばいいのか・・・そうやって考えているうちについに熱を出してしまいました。
今年の風邪をなめすぎていました。
病気になることで、考えることから逃げているのかもしれません。