ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

横浜FM-愛媛

ナビスコ杯決勝から2日。本日は天皇杯4回戦、横浜F・マリノス-愛媛FC三ツ沢球技場へ行って来ました。この2日間の関東の試合の中で一番面白そうだと思っていたのがこの試合。浦和や川崎、はたまた近場の味スタでのFC東京はさすがに負けは考え難いと思ったけれど、このカードはひょっとしたらひょっとするんじゃないかと思う部分もあったし、三ツ沢って言うスタジアムへ今季一度ぐらい行きたかったのもあるし、今季J2へ昇格した愛媛FCを今季一度は見たいと思っていたからこの試合を選びました。

愛媛を見るのはJFL時代の2004年の6月に、地元の都田サッカー場の対Honda FC戦で見て以来。JFL時代に2度見た愛媛FC。徳島や草津と違って、バックに大きな企業が居ない…(草津は企業クラブではないけど、電通が付いていたって話だから。)、んでもって色々厳しい事を言われる中、着実に問題をクリアして力を付けて上がってきたっていうのも一応見ていたので、改めてJの舞台で見るのはきっと感慨深いだろうと思っていた。(今年のJ2開幕戦で、Jリーグ徳島ヴォルティスとして初めて旧・大塚FCを見た時も、そうだったし。)

昨年JFL優勝を決めたかそれぐらいの愛媛FCの試合ってのも都田であったんですが、丁度その日が今の会社と部屋の契約で東京に来てて見れなかったんだよね(Honda FCのシーチケ持ってたからチケットはあったんだけれど)。その前の2年半前の試合では愛媛がHondaに10分で4点取られた、とかそんな試合をしていたので(因みに当時のHondaには、昨年JのベストイレブンC大阪・古橋、今年甲府でレギュラー争いしている宇留野が居た)、その頃の印象しか無いんだけれど…今日見たらもう当時出ていたメンバーは多分一人も居ないぐらい?

これ見ると、濱岡や星野は多分当時もレギュラーだったと思うんだけど。今日は出ていなかった。井上も居たっけ…でもやっぱなんか、愛媛FCと言ったら友近ってイメージだったから。その選手が今季2試合出場と言うのは寂しいね。個の力を考えると、やはりJFLとJ2には実力の壁があるってことなんだろうが。

でも愛媛は決してキャリアのある選手が多いわけではなく、星稜高時代チームを全日本ユース準優勝に導いた田中俊也柏レイソルユース時代に既にトップの試合に出ていた菅沼実(対ジュビロの試合にも出てた)、同じくサンフレッチェ広島ユース時代にトップの試合に出ていた(J2最年少出場記録持ってるんだっけ?)高萩洋次郎、その高萩や高柳らと同世代の広島ユース出身の森脇、ジュビロ磐田からレンタル移籍中で静岡学園時代にキャプテンとして全日本ユース準優勝などを経験している松下幸平など、才能ある若手中心のチーム…なのかな。

マリノス見るのは9月末の磐田戦以来でしたが、主力はかなり温存していて、しかも4バックで右サイドバックが栗原とか、だいぶ愛媛を舐めきった(笑)じゃないが、格下相手のカップ戦と言うことで(他ならスタメンで出れそうなぐらいの)サブ組のテスト…と言った感じではあったかな。今更テストする必要の無い主力で出ていたのは中澤と奥ぐらい。大島、坂田、河合、栗原、那須辺りも確実なレギュラーって感じじゃないしなあ(むしろ奥もベテランなだけで確固たるレギュラーではないか)。

話が飛んで今日の朝。今日は午前中はTDWの最終日を少し回ろうかな…って思ってたんだけれど、9時に起きて洗濯機を動かした後二度寝してしまって、気付いたら11時半。試合開始は13時。もう間に合わないだろこれ…。一瞬行くのやめようか、もしくは味スタの試合に行こうか(こっちなら間に合うし)迷ったんだけれど、せっかくチケットも買ってあるわけだし…やっぱ三ツ沢にも行きたいし愛媛FCも見たいし。後半からでもいいか、と思い行くことにしました。

吉祥寺を12時36分に出て、横浜市営地下鉄の三ツ沢上町駅に到着したのが13時36分。丁度1時間か。というか、東横線横浜駅まで来るのも、横浜の地下鉄に乗るのも多分初めてだ(横浜駅に来る時は今まで全部JR)。以前三ツ沢に行った時は駅からバスだったので、今回駅からどう歩いていいかわからず、コンビニで聴きつつ三ツ沢球技場へ。思ったより駅から遠くて、まあでもハーフタイムに到着するのは変わらなかっただろうけど。

今日も良い天気だったので三ツ沢公園は良い雰囲気でした。アウェー愛媛側の自由席に移動(バックスタンドアウェー寄りも愛媛側になるかと思ってたけど、実際行ったらゴール裏だけでした)。バックスタンド寄りの席ももう結構一杯だったから、思いっきりゴールの真裏になった。だから余計気持ち入ったね。まだ0-0だったのでここから緊張感のある試合を楽しめてよかったし、後半からでも来てよかった。

因みに愛媛は監督も2年前までジュビロ磐田で、ユースの監督だった人。ジャイアントキリング大好きな僕の性格に加えて、JFL(Honda)ファンとして、磐田ファンとして、思い入れも2つあって見れたと思う。さて試合なんだけれども、前半はどうだったか知らないが後半は開始から愛媛が主導権を握る展開。愛媛は…格下にありがちな、守ってカウンター…と言うことは全然無く、中盤でのプレスも早く、奪ってからの切り替え、ダイレクトプレー、パスアンドゴー、サイドでの崩し、ピッチをワイドに使った展開、ドリブルでのチャレンジ…どれも素晴らしく、キレがあって。

横浜としてはメンバー落とした上に、曲がりなりにも格上として受けに立ってしまった部分もあっただろうが…それにしても愛媛は互角以上の良い戦いをしていた。しかしさすが中澤、河合、栗原と言う実績のあるDFが居るので、崩しまではいってもなかなか決定的チャンスには至らなかったが、それでも後半の半ばには榎本哲也のスーパーセーブで防いだシーンが2つあったと思った。

愛媛は守備陣も奮闘し相手を封じていた。それにしても前も中盤もかなり走って守備するし、サイドバックも攻撃時には頑張ってガンガン上がるので…相当運動量が必要なサッカーをしている(でも、よく足が止まらなかったね)。しかしただ走るだけじゃなく、当たり合いになったら勝てないのは分かっているから中盤でもパスアンドゴーを繰り返して、どうにか相手の中盤のプレスを潜り抜けていて、判断力が高いことも示していたし。若い選手はこの中でやったら鍛えられると思うよ。

中でもU-21代表にも選ばれている、広島からレンタル中の高萩は素晴らしかったね。チームの心臓。試合経験を積んで来年は満を持して広島復帰かなあ。プロフィールも細いし(184cm64kgだっけ?)、今日実際見ても…遠くから見てて細いなあと思ったのだが、身体のバランスが良いのか、当たり負けしていることもなかったし。CKでゴール前で待ち構える姿はさながら先日の阿部勇樹みたいだった。あ、田中は広島からレンタルかと思ってたけど完全移籍したんだね。

菅沼も非常に良かったし、来年は戻されるかもなぁ。とか、松下もこれだけやれていれば来年は戻るかなぁ。とか思ってた(上田は将来的には中で使いたいだろうし、本職SBとして…服部の後継としてはやはり松下になるのだろう)。ボールも人もよく動く、見ていて面白いサッカーを愛媛FCは展開していたのだけれど、考えてみるとこのサッカーって以前見たジュビロ磐田ユースのサッカーに似ていた気がする。まだ望月監督だった時代だったはず。愛媛は何人か戻されるのならば、誰かジュビロから行くかもね。船谷は試合の多いJ2で鍛えてほしい気がするけどなあ。

横浜も山瀬兄、マルケスと…昨年までJFLだったチームに対しては反則級のメンツを途中投入し流れを引き寄せる。やはりこの二人は結構別格な感じがあったのだが、愛媛がどうにか全員守備全員攻撃で、ロスタイム3分も凌ぎきり0-0で90分が終了、延長戦。延長戦も愛媛は悪い展開じゃなかったのだが、相手の左SBの田中が出血で外に出ている時から何故か愛媛のリズムが悪くなる。10人の相手に、少し楽をしようと気が緩んでしまったのか。そんなリズムの中与えた延長前半ロスタイムのCK、ポッカリとフリーになった栗原のヘディングを一時は防ぐも、マルケスの前に転がったボールに誰も詰めることなく、マルケスが押し込み先制。

延長後半、愛媛はCBの南を上げて前掛かりになるも、やはりロングボールを入れても当たり合いになると横浜に分があった。前に出たところを突かれるわけじゃなく、セカンドボールもちゃんと拾えていただけに…もうちょっとサイドを崩す意識を持ってもよかったのかもしれない。ゴール前のFKのチャンスも惜しくもバーに直撃しゴールならず。しかし互角以上の戦いをしながら1点を取れない、これがやはりJ1とJ2のレベルの差であり、試合運びの若さだったのかもしれない。

しかし可能性や希望を感じさせてくれるであろう、素晴らしい戦いぶりだったと思います。大きな拍手を送りたい。でもやっぱせっかくだからPK見たかったよねーって気持ちもあるし、愛媛にとって十分勝てた試合でもあった。延長前半ロスタイムのあの気の緩み、そして失点が本当に悔やまれると思う。今年の天皇杯はこの試合含め、全部J1のクラブが勝利しアップセットは無し(あ、でもまだ8日に2試合あるんだっけ)。残念なところですが…でもやっぱ天皇杯は面白いな。良いカードを見に来たと思う。あ、そう言えばメインスタンドにオシムが居たよ。VIP席から降りる時、普通の階段を使っていて…近くに居た一般のお客さんが超驚いてたのが面白かった。

終わった後は三ツ沢から横浜駅まで歩いて、駅周辺をぶらぶら歩いて、16時50分頃の東横線特急で戻る。横浜駅に来たのは昨年Grapevineのライヴで来て以来丁度1年ぶりぐらいか。早いもんだなー。どうやってBLITZまで歩いたんだろう、とちょっと不思議になるぐらい、未だによく横浜の地理と位置関係は分かりません。東横線では眠りまくって、渋谷で人に起こされてようやく起きて。渋谷から歩く。

f:id:airgyan:20061106011916j:imageDesign Tideも100%DESIGNもこの日は17:00までだったから、午前中に最後様子だけ見に行こうって思ってたんだけれど…結局行けなくて残念。普段自転車で走れるエリアを歩くのって結構だるかった。なんか今日は歩き疲れたけれど、でもこんなところあったんだ、ってところを見つけられたりもしたのでよかったと思う。今日は総武線で吉祥寺まで戻って来て、しかしその電車の中でも吉祥寺もはっと気付くまで半分眠ってた。危ない。今回一番好きだったのはNIKEの、サッカーボールやスパイクで作られた作品たち。中でもDesignTideにあったこれは一番良かったな。パンフレットにこれだけ画像が無くて…でも写真撮っちゃ駄目かと思ってたけど、そうでもなさそうだったので。イベントごとが終わっていくのは寂しいけれど、サッカーのシーズンをずっと追っていると、寂しさは忘れてしまう(笑)だから楽しくて、止められないと言うか、年を取るのが嫌だと思わなくなるんじゃないかって思う。だから、やっぱいいよスタジアムへ足を運んでサッカー見るのって!