ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

浦和レッズ-ジュビロ磐田 @ 埼玉スタジアム2002 / electragilde presents WARP20 @ 幕張メッセ










吉祥寺⇒西国分寺⇒東川口⇒(浦和美園)⇒南船橋海浜幕張。結果的にぶらり武蔵野線一周の旅に近かった土曜日。でも昼間の試合に関しては吉祥寺を出た時点で完全にもう前半は見れないぐらいの時間だったので、全然ぶらりとか言っている場合ではなかった。それでも「今日はこのまま朝まで起きているんだよなあ…幕張メッセの床で寝たくないしなあ…」と思うと、少しでも多く寝ずには居られなかった。しかも試合とライブの間に会社の先輩の結婚パーティーにも。とても“充実していない”とは思えない秋の1日なのに、いつまでもこの胸にポッカリと穴が空いているような感覚はなんなんだろうか。忙しくしていたら今年ももう冬が来ました。

Jリーグ第32節、浦和レッズ-ジュビロ磐田埼玉スタジアム2002。このカードは6月に駒場でも見ました。その時は「今年の浦和は良いよなぁ、若手が出てきているし、皆ちゃんと走れている。」と思っていたのに、その後見ないうちに空中分解気味。この1週間でも高原、闘莉王という実績のある選手の退団報道。同時に“選手の獲得失敗”の報も。あれだけ資金が潤沢にあって多くのファンもついている恵まれたクラブだと思っていたのに、難しいものだなあ。思えば落ちぶれる前のジュビロも監督よりも選手の方が発言力が強かった(笑)そこをジュビロは内部で監督を回していたからまだコミュニケーションが取れていたんだと思うけど、でも結局“衰えていたのは選手の方”だったんだよね。闘莉王と言えども、クラブに対して問題発言の多過ぎる選手を放出することはクラブとして間違った判断ではないと思う。

まあでも浦和がどんな崩れていようが、2003年以降ジュビロは浦和ホームで全敗。僕も幾度とこの埼スタで負け試合を目の当たりにしてきている。まして前節は新潟にシュート2本。期待しちゃいかんなー、と思いながらスタジアムへ向かう時はいつもゴールや勝利は期待しているものです。でも武蔵野線の中でワンセグでたまテレ見てたら早速先制されている。淡かった。後半開始頃にスタ到着。うーん、でもやっぱ浦和はとても動きが悪くは見えない。こりゃ今日もこのままかな…。と思いながら、でもジュビロもこの時点では動きは悪くない。逆サイドからのボールを村井が受けてライン際まで行き、グラウンダーを合わせた前田のゴールで同点。やった!

埼スタは2004年以外毎年来ていながら惜しい試合をした記憶すら殆ど無いので(2006年の天皇杯ぐらいか)、同点ゴールすら嬉しい。そして更にその直後のセットプレーで、こぼれ玉を前田が押し込み逆転!シュートが決まった直後、そしてゴール裏近くまで来て大きなガッツポーズをする前田は初めて見た気がする。これで20得点目。得点王が確実に現実的なものになってきた!それ以降も動きは悪くない。これは勝てるかもしれない。そう思った。70分を過ぎた頃、浦和はエスクデロを投入し前線の選手を増やす。ジュビロは西を下げて岡田を左SBに。しかし移動した船谷の右MFって、練習でやってるのかよ。ここから徐々に押し込まれ始める。

それまでもだいぶバーにも助けられていたけれど、ついに決壊。82分にエジミウソンにこぼれ玉を決められ同点。いつも通りの終盤の失点。でもまだ同点。どうにか負けなければ…。成岡に替えて鈴木秀人。秀人ー!見れて嬉しい。しかし入ったポジションがボランチ。なして?練習でやってるの?こういう形。その後、船谷に替えて松浦。カウンター狙いの布陣。追いつかれた後もジュビロは押し込まれる。その中でカウンターの展開になるも、フィニッシュまでいけない。それでもロスタイムに入った後、CKが続いてだいぶ時間は消化。もう終わってもいいのに。そう思いながら、ジュビロ陣内で相手にFKを与えてしまう。蹴るのはポンテ(に見えた)。怖い。

ロスタイムは一体何分経っていたのだろう?提示は3分だったけど、絶対それどころじゃない。たぶんこれでプレー切れたら終わりだ。FKは防ぐ。しかしクリアし切れない。ボールが転がった先に待っていたのはエジミウソン。右足一閃で放たれた弾道はゴール逆サイドに突き刺さる逆転サヨナラゴール。死んだ。盛り上がる浦和サポ、当然だろう。納得し切れないジュビロサポ。中でも八田はなかなか整列にもいこうとしなかった。わかる、わかるんだけど。すっごく悔しいけど。どこかでプレーを切っていれば絶対終わっていたし、奥谷早く終わらせろよしねよ。って思うけど、それでもこれってつい2ヶ月前にも味スタで見たのと同じ光景だよなあ…(笑)

こんな結末とは冗談きついわ。しかも得点王争いのライバルであるエジミウソンハットトリックだなんて。そりゃ早く終わっていればこんな辛いような気持ちにもならなかったのだし、ロスタイムは絶対長過ぎたし納得はいかない。でもねえ、別にこの展開今日に限ったことじゃないからさ。味スタでのFC東京戦でも残り10分から逆転されたし、豊スタでの名古屋戦も残り15分の頃から2点取られて追いつかれた。どうしても75分頃から足が止まってしまう。82分に追いつかれていなければ、逆転負けすることもなかったのだ。別にロスタイムが長いことだけが何も今日の試合の行方を分けたわけではない。どうしてこうもいつも足が止まり追いつかれるのか。毎回こうなのに何故後手後手に回るのか。何度同じことを繰り返すのか。結果の悔しさ以上に、そんなチームに対して“どうしてかな?”って気持ちが大きかった。

しかも負けたこともそうだけど、せっかく前田が2点取って得点王争いも有利な状況に立つはずだったのに、そこから得点王争いのライバルに2点献上だもんな…これが一つでも高原だったら、それはそれで悔しいけど、まあよかったんだけどなあ。全く、得点王狙おうとしている選手の居るチームとは思えないよなあ。ライバル封じ込めろって、当たり前のことだと思うのだけれど。なんかもうプランが足りないのか、実力が足りないのか。全く逃げ切れるイメージが沸かないよ(笑)逆転ゴールの時の前田の喜び方を思い出すと、やっぱ負けたくなかった。いい加減にしないと頼みの前田にも愛想つかされてしまうと思う(これ書いてるのは移籍報道前)。別に他の選手も守り切りたくないわけじゃないし、頑張っているとは思うのだけれど。何より気持ちが入っているはずの秀人を入れたって、こういう結末を迎えてしまうのだから。

毎回こうで苛立ちはあるけど、でも僕は今季に関しては変わらず今も柳下肯定派だ。というのは、僕はアジウソン体制肯定派、カウンターサッカー肯定派だったんだけど、その時って柳下も一部のサポも、そのサッカーにもすごく否定的だったじゃん。「ヤンツーさんにして欲しい」みたいな人、一杯居た。だから、中途半端な期間で言い訳が出来る状態で投げ出してもらっちゃ困るんだよ。柳下でダメなら言い訳が出来ない人が一杯居るはずなのだ。皮肉にもアジウソン時代以上に、点を取った分取られるチームになっちゃってるしね(笑)まあ、とは言っても、山本時代、内山時代に比べれば今はだいぶマシだと思うので。今季はこんなもの、勝負は来年。

課題は誰の目に見ても明らか。失点の58は降格決定2チームを差し置いて、ダントツのリーグ最下位。これを来季どこまで改善出来るか。DFの補強は話が聞こえてきているけど(李ってヴェルディの頃に見たことあるはずなんだけど、その年は確かジュビロヴェルディに対して2戦で10得点とかしてるはずなんだよ(笑))、一番昨季から改善されていないのはボランチな気がするが。しっかし、2006年の天皇杯以降、埼スタでは毎年逆転負けを喫している気がする(苦笑)リーグ戦も毎年先制はしてたんだよ。でも終盤逆転されるパターン。古くは長谷部のループから、毎回こういう浦和サポの劇的な盛り上がりを見せられている気がするんだよなあ(笑)

試合後は武蔵野線で東へ移動。西船橋で降りる前、レッズのマフラーを巻いたおじいちゃんに「今日は負けると思ったよ、前田は良い選手だなあ」と話し掛けられる。「いやあ、エジミウソンすごいっすよ…毎年埼スタで逆転負けしてる気がします…」なんて返して(笑)その後駅構内で“インペリアルトレジャーラーメン”という名の普通のラーメンを食べていたら、隣に座ってきたのがレッズサポで(笑)、更に南船橋海浜幕張方面へ向かうべく武蔵野線の階段登ってたら、降りていく人の中にもレッズサポがすごく多かった。どう考えても千葉や柏の方が駅も街も近くて行きやすいのに、こっちにもこんなにレッズサポが居るんだなあ、と思った。

船橋IKEAに立寄った後、海浜幕張へ。会社の先輩の結婚式の二次会。元々友人に誘われて幕張メッセへ行くつもりだったのですごい都合の良さ。今年は悲しいニュースも多かったけど、身の回りの人では良いニュースの方が多かったような気もする。恋愛話除けばどう考えても僕も幸せな出来事の方が多かった。先週のこともそうだけど。先輩の嫁の音楽の趣味を聞いていた限りでは意外ではないんだけど、タイミング良く流れた"Midnight Down"の時、嫁さんは涙していて。うわあ、なんかいいなあ。って思った。“心に武器を持って 待ち伏せだった あんなに苦しかった悪夢が嘘みたいだ”なーんて僕が思う日は一体いつ来るのかどうか。

同じ部署の人があまり居なかったけど、その分他の部署の人と色々話せて楽しかった。そして知り合った元会社の人が同じ浜松の人で、「え、どこ中ですか?」「富中…って言ってわかる?」「ええ、富塚ですか!?僕は小学校は広沢だったんですけど、幼稚園は富塚でした」「ほんと!?俺もだよ」みたいな感じで遠鉄ストアとかそんな単語が飛び交い、更にはこれからその人が一緒に幕張メッセへ行く友人が僕の高校の先輩(と言っても接点は無いけど)だとか、まさかこの会社に入って、こんな会話をすることになろうとは夢にも思わなかった(笑)エレグラは会社の人の車に乗せていってもらって、乾杯した後は誘ってくれた友人たちと合流。

エレグラ。寄り掛かれる場所を探した結果、!!!の時は何故か一列目まで行くことに。一列目の一番隅。ボーカルの人が2回ぐらい走ってきて、ハイタッチした。面白かった。Battlesの時は友人と後ろの方で見たんだけど、真ん中ぐらいだったから混み混み。友人は背が高いので見えるのかもしれないけど、僕は背が低いから見えない。そうかあ、隅の方からするする前に行く癖が身に付いたのはこういうところなのかも。人が多いところを選んでも見えないので。

知り合った友人の後輩が、某売れっ子バンドののベースの同級生だという。帰りルートが同じだったから(というか家も近い)一緒に帰りながら「今でも遊んだりすんの?」「最近は向こうが忙しいんでそうでもないですけど、たまにうち来て飲みますよ」「へーすごいねー」みたいなすっごい向こうにとってはつまらないであろう会話をした(笑)すごいなあ、面白いなあと思う。友人に車で送ってもらいつつ、その人と路線が同じで一緒に帰ってきたのが朝7時半。長い1日でした…。




日曜日は一日中眠った。寒いし生活リズム崩れたままになるのが嫌なので強引に眠り続けたら、月曜の昼まで眠ることが出来た。途中起きた時間を差し引いても24時間近く眠ったことになる。寝溜め。まともだったら行きたいライブがあったけど…。月曜は予定も無く。何も予定が無い休日って久々。何も気にせず眠っていられるのってなんて幸せ。昔は毎日こうだったのにな(笑)なんか…すっごい充実しているはずなんだよね、特に土曜日の1日なんて。こんなに人に会えることなんて無かったもん。用事が無いのに行きたくないとか、用事が無いことが恥ずかしいと感じていた時期が確かにあったわけで…ポッカリ空いた心の穴を少しずつ埋めてきたはずだけど、最近はどうも埋まらない。これは決して試合の結末がああだったからではないはず(笑)充実してるはずの週末が続いたから、余計考えてしまう。

そんな気持ちがポッカリとした日は公園へ行きたくなる。井の頭公園もさすがに毎日歩いていると即効性は無くなってきているので(笑)善福寺公園へ。本当はこれ目的だったんだけど、昨日までだった。来年は来よう。こっちの紅葉も良い感じ。たとえば一週間前「次会えるのは一年後なのかな。もっと話したいなあ、会えないかな」なんて思っていたことすら、一週間毎日のように遅くまで仕事して帰って寝るだけの生活をしていると、顔や記憶すら薄れてしまう。そういうメカニズムで、呼吸を取り戻した二十歳の夏から今日の今日まで過ごしてきたんだなあ、という気がした。だからなんか僕も内心“一滴の涙さえ出ない 乾いた目でキミを見つけた”なんてフレーズに憧れを感じてた、そんな休日でした。来週は何も無ければ味スタ行くつもりだったけど、たぶん休日出勤。横国ジャパンカップも行きたいけど、たぶん休日出勤。その次の週末の神戸行きの計画を練ってモチベーションにしたい。とりあえずまず来週はガンバには勝ってもらわないと。でも前田は持っていかないで…。

G大阪前田獲りACL奪冠へ大型補強着々
磐田新旧エース流出危機 前田にオファー

んで。改めて上の日記を書き切った後、前田について書きます。ガンバ大阪からオファーの報道。“優勝争い出来るチームでレベルアップを”って言われたらほんともうどうしようもない。そりゃそうだ。方やうちは水戸の荒田にオファーの報道。おい、萬代はどうだった、そしてどうするんだよ(笑)何も学習していない。2005年以降、移籍金を使えば使うほどチームは低迷し、有望な生え抜きや外国人選手は退団。移籍金はバカスカ使うくせ、一人でチームを背負ってきたエースに対する年俸上積みは難しいという。おかしくないか。元々うちが黄金時代を築いた頃主力だったのは、ほぼ全員自前だったじゃないか。アジウソン体制時も、若手を積極的に使い始めて、外国人以外自前の選手でチームを組めていたじゃないか。一体何故こうなってしまったのか?僕は柳下続投以上に、選手強化のビジョンに疑念がある。

今回の試合の前田の一言コメントはすっごい重いし、それと比べてDF陣の冷静コメントが腹が立つ。そりゃ心が折れるよなって思うし、これだけ報われなければ移籍されても仕方無いって思うもの…。前田居なくなったらマジで来年のうちは降格だろう。そして同時に、他のサポーターの人の日記を読んで思うのは、(元々思ってたことだから僕は上の方で柳下肯定と書いているんだけど)、ほんとアジウソン・内山体制時にあれだけヤンツーヤンツーっつっといて、いざそうなったらこれ?って感じの人が多いなあって思う。今季毎回これだけ同じこと繰り返していればそりゃそうなるのはすっごくわかるんだけど、自分たちが好きで選んだ道でしょ?カウンターサッカー捨てて内部体制選んだのって。もうちょっと我慢して支持しなよって思う。昨年はもっと苦しかったんだから。でも前田が居なくなったら全てが水の泡だってことは、きっとサポーター全員が思っていること。情勢はわからないけど、これで残留しないようなら、完全にフロントは信頼を失うと思う。わかってるのかな。