2010-12-09 日本女性アイドル史概論まとめ
前回のラジオの余波がいまだに漣のように丹田を刺激しております。青島です。
当初二時間程度で終わるつもりだったのですが、こっちのエンジンが偉いなかかり方だったのと、塾長ともう一人ゲストに来てくれたPerfumeファンのみゃすおさんとの会話が、ま〜楽しいの何ので「もう一時、もう一時だけ話していたい」という欲求が積りに積って、とんでもない時間までしゃべってましたね。
自分でも、粗方のことはしゃべったつもりなのですが、何しろレジュメもブレインストーミングも無しにそのまま語り下ろしの暴挙に至ってしまったがため、改めて放送を聴き返してみると、かなりしゃべるべきところを出していなかったり、話が前後してしまったがために置き去りにしてしまった話題や、逆につかみ損ねた話題があったりと結構散々でした。
クオリティはともかく、まるで平家物語を語る琵琶法師のような時間をかけて日本における女性アイドルの歴史をかなり凝縮して語ったわけですが、わたくしが言いたかったことも含め、また、それでもご好評をいただいたということで、次回の放送のための備忘録として、あらためてここに書き留めておきたいと思います。
■「アイドル」とはなにか?
アイドルといえば、1985年前後までは、それそのままポップスターとほぼ同義語でした。たとえ歌唱面が未熟であったとしても、才能豊かな楽曲提供者や気鋭の映像作家たちが彼女たちを大きくサポートしました。思えば日本の歌謡曲・ポップス・ロック・フォークなどの土台を作ってきた人たちが、新たなポップカルチャーを「アイドル」というものに見出していたのはまず、間違いないでしょう。彼女らは歌だけでなく、映画やテレビのバラティ番組(このころは単純に「お笑い番組」と呼ばれていた)でコントを披露することもしばしば。現在でもアイドルはそれと似たようなことをしていますが、あくまでもその頃のアイドルは「アイドル≒未成熟なポップスター」というわかりやすい存在でした。
ところが、時代が進むにつれてアイドルも多様化し、80年代後半から90年代前後になると、別に大した歌を歌わなくても、手に届かない憧れのスターでなくても、近所に住む女の子でも、ちょっとかわいらしいところがあれば芸能界でアイドルができるという時代になります。ここで、「アイドル≒未成熟なポップスター」という全国的な共通意識は崩壊します。90年代以降は、グラビアアイドルが台頭するのもこのころで、アイドルのヘアヌード写真集が話題になるのもここからです。*1
アイドルは、わかりやすい「アイドル像」を鑑賞するものから、いち人物の個性や行動、すなわちその人物の「アイドル性」を愛でるものとなります。*2
今や「アイドル」は見る側それぞれのイメージの中のものであり、「これ」といった像はなく、ただの概念でしかないといえます。そういう意味では、老若男女・貴賎都鄙を問わず、だれでもアイドルになる(または「なれる」)時代といえます。
■「アーティスト」って?
「アイドル」がポップスターとしてのアイコンを保てなくなると、そこから一線を画した歌手活動をしている女性アイドルが、'90年代以降、さかんに「アーティスト」という言葉で活動するようになります。もはやアイドルではコアな売れ方しかせず、商業的にも厳しいものがあったのでしょう。きちんと歌える人材でキャラクターよりも楽曲の質とプロモーションをしっかりすることによって、アイドルとの差別化を図りました。
ですが、これも結局は「かくあるべきアーティスト像」という呪縛を呼び起こすことになり、アイドルのアーティスト路線は、当初は成功しても、結局は解散やトーンダウンなどのつまずきを招くことありました。
楽曲のクオリティも大事。でも、アイドルの個性も大事。その両方をしっかりとつかんでいるのがPerfumeだと結論しました。
■多様化のその先へ
そういう意味では、現在のアイドルは、ただルックスを愛でるだけでもいい。または、キャラクターを愛するだけでもいい。もちろん、よりよい楽曲を聴くだけの存在でもいいし、その全部でもいいと、さまざまな受け入れられ方をしています。
そのすべてをうまく切り売りしているのが韓国ポップスの歌手たちだと思います。
実にうまいやり方で世間に浸透していると感じます。
日本のアイドルは、逆にどんどんコアな方向に進んでいると思います。この事態を完全しなければ、日本のアイドル業界も危ういのではと感じています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ともかく、この続きは来年のラジオで語りたいと思います。
たぶん、Perfumeの話しにかたまってしまうと思いますけど……。^_^;










