2008-02-13 諸子百家<再発見>
■[本の話題]『諸子百家<再発見>

寒風吹きすさぶ。
- 作者: 浅野裕一,湯浅邦弘
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/08/10
- メディア: 単行本
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浅野裕一・湯浅邦弘 編『諸子百家<再発見> 掘り起こされる古代中国思想』読了。1993年,94年に相次いで発掘・発見されたシナ古代戦国時代の竹簡資料について紹介しつつ、新資料によって塗り替えられつつある「諸子百家」思想の諸相を論じてゆく。浅野『諸子百家』(講談社学術文庫)で諸子百家の概要を掴んでから、次に読んでもへこたれない程度の平易な文章の共著。第一章「諸子百家と新出土資料」(浅野裕一)は諸子百家思想の始末をざっと眺めた後、秦の焚書を生き延びた古典資料の評価をめぐる信古派、疑古(ギコ)派&釈古派の論争史を紹介し、そこに核弾頭級の衝撃をもたらした上述の新出土資料の概要と、その採用・研究に及び腰の日本学会への批判など。以下、目次のテーマについて小論が並んでいる。
まえがき(湯浅邦弘)
第一章 諸子百家と新出土資料 浅野裕一
第二章 諸子百家の時代の文字と書物 福田哲之
第三章 天と人との距離 菅本大二
第四章 人間の本性は善か悪か 竹田健二
第五章 孔子の教えは政治の役に立つか 湯浅邦弘
第六章 老子と道家 湯浅邦弘
第七章 孔子は『易』を学んだか 浅野裕一
附録
郭店楚簡形制一覧
上博楚簡形制一覧
書誌情報用語解説
新出土資料関係文献案内
あとがき(浅野裕一)
浅野先生ほどの迫力はないものの、どれも一読の価値ある面白さだ。第一章などで報告されているが、出土した古代の竹簡資料は、当初、大量の水を含んでコンニャクのような「プルンプルン」状態だったという。「プルンプルンの古文書」なんて……これまでのイメージと落差が激しすぎて思わず笑ってしまった。あとがきで浅野先生は、現在の日本における戦国楚簡研究の立ち遅れを危惧しつつ、「本書の読者の中から、一人でも多くこの分野の研究に興味を抱く後進が現れることを、切に希望して筆を擱くこととしたい。」と述べている。いやぁ、僕も高校時代にこれ読んでいたら、中国思想の方に進んだかもしれない。新出土資料をもとにした古代シナ思想史の書き換えを通じて、東アジアの漢字文化圏にルネッサンスの機運が起るのではないか、という希望まで抱かせてくれる。これは日本がどーのとゆーより、日中韓が一緒になって、欧米の学舎も交えながら、わいわい研究するのがいいと思う。うーん、楽しそうだ。
ちなみに本書執筆グループの最新研究動向は、以下のHPで確認できる。
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜
- 31 http://gotami.txt-nifty.com/journal/
- 14 http://gotami.txt-nifty.com/journal/dhammacast/
- 13 http://mixi.jp/view_diary.pl?url=http://d.hatena.ne.jp/ajita/20080212&owner_id=292529
- 7 http://homepage1.nifty.com/boddo/
- 7 http://philosophy.blogmura.com/buddhism/
- 5 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGIH_jaJP202JP203&q=野田俊作
- 4 http://www.blogmura.com/profile/104919.html
- 3 http://d.hatena.ne.jp/asin/4063726622
- 3 http://www.google.co.jp/search?q=ひじる日々&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&client=firefox-a
- 3 http://www.google.co.jp/search?q=ひじる&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a

