中山6時間耐久

今年の大型連休は結果的に大山行きがキャンセルになり、
結局、大山の山菜料理が自慢の宿もキャンセルして
どこへ行くこともせず、練習とレースと庭いじりに終始。


5日土曜日は、ローラーでもと思ったが早朝から庭の草取り、
そのついでに裏庭にトマトを植えるという、自分史の新たなる1ページを飾る展開。


草取りでは、膝をまげて座り込むと経験上、必ず膝痛を再発するので
軽く曲げて中腰のまま続けていたら、もう抜く草が次から次へと目の前に現れて…(もう庭イヤ)
結局2時間ほど、ノンストップで夢中になって抜いていたら…あれ?
やれやれと上体を持ち上げると、太腿がカキンコキンで膝がガクガク…。


いわゆる昔でいう「空気イス」の状態でずっと作業していたため
太腿が半端なく張りまくり、いくら屈伸してもフラつくほどのダルさ。
(なんで途中で気付かなかったんだろうか…)


その前日の塾長&青Mジョイント山岳M練のダメージはなんとかなりそうだったが、
部位の違うこれには正直参った。あわててしげPクリーム塗り付けたり、
マッサージしたり…アミノ酸飲んだり…


結局、ゴリゴリに張ったままの太腿で中山耐久の朝を迎えることになるの図。


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【中山6時間耐久】
6:00出発。天気は快晴…では全然なく、万富あたりからパラパラと…
脳裏に浮かぶ雨男を思い、微量の死ね死ね光線を雨雲に向ける。


ウェットのサーキットはとにかくテンション下がる。
相方のRフジワラさんも昨年のアクシデントのトラウマがあるようで
ピットの空気も重苦しい(EPSお披露目なのに…って雨の要因はそれかも)


小雨になったところでカッパ着て試走へ。
もう本当に脚が鉛を括り付けたようで、いくらアップとはいえ、
Lapが4分を切ることは一度もなかった(よろしくないがな〜)


とはいえそんなことは相方の塾長には微塵も見せられないので
「調子はまあまあです」みたいにノーマルな居住まいでやり過ごす。


「Lapってどのくらいが目安ですかね?」と念のため聞いてみると
「そりゃ3分フラットでしょ!」とキッパリ。
そのときは本当に真剣に「無理!」と心の中の小さな壷に叫ぶの図。


そして9:10に6時間耐久スタート。
先発はRフジワラさん。基本1時間交代で回しましょうと事前の作戦(作戦というほどでもないけど)。
Rフジワラさんが先頭集団から落ちることはあり得ないので、応援はせず、その間ワシは必死で脚のケア。
予想通り先頭集団は、3分を切るLapで周回を重ねる。


チラ見したところ主だったメンバーは…塾長、クローバーさん、サイクルプラスK野さん、D241さん、あたりか。
30分を過ぎた頃から、軽めにローラーを回す。やることやったのであとは走るだけ。


ほぼ1時間きっちりで交代。
通り過ぎて行く先頭集団をダッシュで追いかけ、右カーブ過ぎの登り区間で最後尾に到着。
集団のペースと自分の具合、パワー数値の相関関係を計りながら1周半ほど集団後方でヒラヒラと。


さすがの精鋭陣も1時間走ってペースも落ち着いた感じ。
フレッシュなワシにとっては楽なペース。他メンバー、特にソロエントリー者に
牽かせる訳にもいかないので、2周目からは先頭あたりでペーシングを開始。


20分経過あたりから、先頭交代のメンバーも限られてきた。
積極的に絡むのはK野さん。今年の西チャレチャンプ、国際のトロバキでも圧勝。
実績的にも実力的にも文句なしの強豪。地力的には格段の差はあるが、
国際のトロバキの塾長の心情を鑑みるとヘタレな走りはできんなと…


まともに付き合ったら1時間で終わるかもしれないが、
同じ土俵で一緒に走れるめったにないチャンスと判断し、集団をコントロールする。


二人で先頭交代を重ねるうちにK野さんから…
「あそこ(下り右カーブ)はアウトに膨らんで外のラインを走った方がいいよ」とアドバイスを戴く。
確かにイン側は斜度がキツイので周回を重ねるたびにダメージの蓄積が違うだろう。


それがK野さんと交わした初めての会話。
藤原さんから聞いていた通りの男じゃなと納得するの図。


ノルマの1時間をとりあえず先頭でクリアし、ピットロードをダッシュで登り、塾長へタッチ。
なんなく先頭集団へ戻る塾長の姿を確認した後は、ひたすら水分補給&補食。


1時間走って、脚のダルさがやっと抜けた。
次の出番は3〜4時間の時間帯だが今のままのイーブンで行くべきか、それとも…
など考えながら再びローラーを軽めにクルクルと。


塾長は相変わらず、まったく問題なく終始先頭を牽きまくり。
それに呼応しているK野さんも凄いわな。


交代のサインが出たのでC59をピットロードに放り込みスタンバイ。
この1時間できっちり集団をコントロールして塾長につなぐのが
自分の役目と再度、周回数とLapを頭にたたき込む。


Maxで帰ってきた塾長からタッチ。
すかさずダッシュで先頭集団へ。そのまま前に上がっていわゆるM練ペースで淡々と。
そのまま20分ほど、メーター見ながら走っていると自然に集団は削られ、
よう見たら結局は一人に…。


幸いにも途中、鷹さんとD241さんに遭遇。二人に声をかけてさらにペースアップを
目論むが思うほどペースは上がらない。そうしているうちに後方からTyousan合流。


下り右カーブを過ぎ、登り区間に入ると、Tyousanがどえらいペースで前を牽き始める。
「アシストしてくれるんだ」と察し、その意志に呼応すべく、こっちも全力フミフミする。
Edge500のPowerはずっと400あたりを行ったり来たり…結果、二人だけのランデブーとなる。


その後も5周ほどTyousanの強烈なアシストは続き、落ちかけたペースの立て直しに成功。
少し回復したので登り区間で前に出て、先頭交代したら後方から…


「先に行ってください!」とTyousanの声。


一瞬待つべきかと迷ったが再度、「行ってください!」の声に意を決心。


「ありがと!」と手を挙げて再度、ペースアップを開始。
山城さん的に言うなら「その瞬間、全米が涙した」みたいなもんじゃろ。ありがたかった。ほんまに。
ま、それが昨日一番のハイライトですね。あそこでTyousanのアシストがなかったらペースはダダ下がりだっただろうから。


そこからはペースを取り戻して完全に一人TT状態でひたすらLapを刻み、単独トップで塾長へタッチ。
とりあえず草取りのダメージを克服したど(なんでやねん)と一人安堵。
そのときはそれで終わると思ったんだけどねえ。


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塾長もラストに向けて文字通り鬼神の走り。
後ろに誰が付こうがお構いなしでひたすら自らのペースを刻む。


M練ばりにクローバーさんを牽き連れ回していたのには全員爆笑(そりゃ練習じゃがな…)。


予定よりも多めにノルマをこなしてくれた塾長からタッチ。
残りはあと40分、と余裕ではないが、冷静にスタートしたら、
ピットロードを出た直後に左から一人だけまったく違う速度域(全力走)で
追い抜いて行くイエロージャージ。???????


反射的にダッシュでチェックに入る。
チームKのK口君じゃがな。何で????ラストスパート????


そのときは状況が掴めてなかったのだが、この時点で総合トップをチームK4人組にさらわれていた訳で。
大学生のK口君は、登り区間もガンガンダンシングで、いくらなんでもこれじゃもたんじゃろ〜と
こっちも不穏な空気を読み、ピタリ背後でマークしていると次の周でピットイン????なんで????


そうこうするうちにピットロードから、これまた凄まじいスピードでイエロージャージが飛び出していく。
もうロケット弾連射の様相。こっちは南部式じゃがな。
「確か1周は勝っていると、みむt実況では言っていたはずだけど…」
その時点でも事態がつかめず、ただチームKの異常なダッシュにとりあえず付いて行くが、
当然アゲアゲ3周目で不穏な前兆。脚に力が入らん??


それでも登り区間をなんとかごまかし、そのあとの1周まではマークしたが。
なんとそこでまたまたライダー交代。WAVEのピットからはなんと…


「ゴール勝負!ゴール勝負!」って・・・「え?聞いてねえ・・・アホ!できるか!」


スタート後の下りでパスされて必死でチェックに入るも
登りに入って、再度、アタックかけられて…チ〜ン。遠くで鐘の音がボ〜〜〜ンみたいな終焉。
(Log見たらチームKの3回に及ぶ波状攻撃時は3回ともLap2分台。泣けた…)


その後の15分の辛いこと。
腹が立ったのでゴール後はそのままクルマに乗って帰ろうかと思ったわ。
ま、広島県ロードに向けてのいい練習にはなったけどね。


恐るべきことに…
チームWAVE勢は既報の通り

【2人チーム】
優勝:Rフジワラ、aka
2位:鷹、クローバー

【3人チーム】
2位:緑ジジィ、Tyousan、SLT
3位:タケッチ、丸福、クアトロ

【Mix】
4位:ヤマギワンと愉快な仲間たち


岡山県サイクルスポーツ協議会、チーム岡山の方々には、
楽しく遊ばせていただいて本当に感謝。


現状の実力が把握できたので
次に向けてやることやるべし。