国際ヨガ協会 春のサットサンガ 2011



3月11日〜2日間で予定されていた国際ヨガ協会の本部研修会「春のサットサンガ 2011」は、東日本大震災のために延期となり、5月7日〜2日間、「祈りのサットサンガ」として開催された。初めての本部研修会。いろいろと参考になり、また勇気ももらえた研修会だった。会場は京都市「ホテル 平安の森 京都」。




  


今回の参加者は120数名とのこと。震災の影響で例年の半数くらいだそうだ。
ヨガコンテストに向けて体ほぐしをする出場者。なんてうらやましいしなやかさ。





松嶌徹会長の基調講演。とにかく、今は被災者のために祈り、できる限りのことをして差し上げましょう。そして私達ヨガ人はヨガの救済の力を信じてひたむきにヨガをすること。滞ってしまわずに続けること。前向きに生きること。被災者の皆さんへや、日本のこれからに対しても、必ずヨガの救済と護りの力が働き、役に立ちます。私達ヨガ人がお役にたてることは、たくさんあります…などと仰られた。


そして、松嶌会長の号令と演奏に合わせて、参加者全員で祈りを込めてマントラを唱えた。


オーム ナマハ シヴァーヤ(ここまで3回)

 オーム シャンティー シャンティー シャンティー オーム


オーム ナマハ シヴァーヤは、「わたしはシヴァ神に帰依します。」という意味らしい。シヴァ神は世界の破壊と創造を司る神である。無、いやマイナスの状態から新しい世界を積み上げていくことがどんなに困難であろうとも、その試練を喜び勇んで受け入れるのがヨガ的思想である。


シャンティーは至福・平安・静寂を意味する言葉だが、3回唱えるのは、以下のような意味があるらしい。

  • 1回目 自分へのシャンティ
  • 2回目 周りの人へのシャンティ
  • 3回目 環境(戦争のない世界や大自然、大宇宙)へのシャンティ


  


日本アレクサンダーテクニーク研究会の谷村英司代表。なるほど、癒し系のオーラが全身から出ていらっしゃる。
夕食までの時間、会場手前のグッズコーナーをのぞいてみる。たくさんのヒーリングミュージックがあるが、こればっかりはサンプルを聞いてみないと買えないかな…




  


そして健康補助食品がずらっと。国際ヨガ協会の健康補助食品はCMやコマーシャルなどを一切行わないで口コミと会員に販売だけで成り立っている。ヨガウエアは バレエ・ダンス用品の総合メーカー、チャコット株式会社と提携している。残念ながら会員のほとんどは女性なので、男性用のウエアのサポートは無い状態だ。




  


  


来てみて解ったことだが、この「春のサットサンガ」は、NPO法人国際ヨガ協会の総会も兼ねていた。理事の方々は、恐らく前会長(松島茂雄先生)の代からの重鎮なのだろう。夕食は総会としての懇親会を兼ねている。メニューはパッと見た感じヨガ人的には豪勢すぎるかな?と思ったが、食べてみると野菜中心の低カロリー食だった。手がかかっていただけ、見た目が良かっただけみたい。
北群馬支部の高澤妙子師範は年間活動実績の総合2位として表彰されていた。




  


夕食後は支部/学園長、トレーナー、サブトレーナー、助手に分かれて懇談会を行う。助手でもすでに月に2回、または週に1回は教室で指導を行っている方が何人もいた。そしてみんな志が高く、思想自体もヨガ人として安定をみせている。いい刺激をいただいた。


次に≪師範分科会≫。ここでは全国から来た師範と師範代が国際ヨガ協会のさまざなまワークを紹介する。興味のあるものはいろいろあるのだが、とりあえず前から気になっていた【アレクサンダー・テクニーク活用法】のワークへ。自分が体験しているので、ワークの実習風景写真が撮れないのが残念。仰向けになって両膝を立て、手のひらをお腹の上に置いた状態で首と頭と背中の協調作用を確認していく。生徒としても、ワークに参加している間、身体感覚の変化を微細にとらえ続ける必要がある。

  • 意識と身体を今に置くこと。
  • アレクサンダー・テクニークは、個々の意識と身体感覚の相違を合わせていくものなので、ハウツーもののようにはいかない。
  • 静かでいること、自分を感じること。ざわついた心では自分自身の内側の状態を把握できない。意識が騒がしいと身体も硬くなってしまう。
  • 私たちの体は、上下左右前後あらゆる方向に広がる要素を持っている。
  • 身体と空間を意識し続けながらワークをすること。
  • 床を感じること。床が背中の広がりを助けてくれる。


など、ワークの前や最中にいろいろなお話を聞かせてくださったが、このワークは身体感覚の微細な変化を確認し続けるという、特殊なワークのために、「あの感覚」を思い起こすためにはビデオ撮影し、後で見直すことが有効だとと思う。この後、個人レッスンの申し込みも可能ではあったが、今回は他も見てみたいので、このグループ研修会だけにしておいた。アレクサンダー・テクニークに興味のある方は以下のサイトから情報を得てください。


日本アレクサンダー・テクニーク研究会
http://japan-alexandertechnique.com/




  


協会で推奨する健康医療機器、「太陽光線療機」の体験コーナーがあった。可視光線療法と呼ばれるもので、毎日の健康維持、急性病・慢性病の改善に歴史と実績があるという。翌日体験しようと思っていたら、なんと初日だけだった。ガーン。20万円〜という高価なものだが、同室の片山さんの話では腰痛にとてもよく効くらしい。英美子のために、せめて経験だけはしておきたかった。




  


「祈りのサットサンガ」2日目。目覚めのヨガでは谷村多香綜師範の「体ほぐし」に古澤絵里師範の「プラナヤマとチャクラ」。古澤師範の時間が私にとっては一番気持ちがよかった。こんな呼吸法を森林の中でやって差し上げたい。

協会推奨の大麦若葉のエキス末、グリーンミクロが大量に振舞われる。




  


瑜伽食を作っているAOAジャパンの當真徳彦社長。細胞の破壊や病変を引き起こす「活性酸素」を体内で除去する酵素「SOD」は、体内での生産が加齢によって低下する。これを補うのが「瑜伽食〜AOB」である。原材料は麦芽・大豆・糖・ハト麦・胡麻・小麦・柚子・緑茶・緑葉エキス・麹。この割合こそが企業秘密。また、遠赤外線焙煎、発酵などのプロセスを繰り返す特殊製法により、低分子化(陽性化)し、有効成分が効率よく働き吸収されるそうだ。


この会社もホームページも持たない、広告宣伝はほとんど行わない営業形態で行っている。當真社長は、30年前は酸素が体に悪いことをしているなどと言っても誰も相手にしてくれなかったなどと、販売開始当時の思い出話等を語る。閉経後に生理が始まった。紫外線を浴びてもシミにならない…などの瑜伽食の効果の話もあったが、中でも驚きのネタは

だった。
 

えー!放射線に効くの?どんなふうに? これは知りたい。


瑜伽食は京都府立医科大学の吉川敏一学長が藤江久七生AOBジャパン会長と共に研究・開発と普及に強く関わっていたり、同志社大学生命医科学部の野口範子教授がアルツハイマー病や認知症患者に見られる神経細胞の細胞死を抑制することを発表したりと、エビデンスの蓄積がしっかりしている。病気の予防等には本当に良いのだろうと思う。健康維持増進のための40袋8,400円を毎月投資できるかどうかだ。




  


  


全体実習はまず高見千鶴子師範の指導による、気脈と有効な体ほぐし、アサナについて。この大勢がヨガをやる姿を撮りたくて後ろの方に着席した。ヨガシーンを撮っているのを注意されないか冷や冷やしたが…。「このアサナはどの気脈活性に効果がありますか?」の投げかけの際のモデルとして、群馬の星で私の仲間、碓井克奈さんが前に呼ばれた。




続いて岩佐仁副会長の呼吸法指導。岩佐先生の腹式呼吸は、みぞおち付近を微動だにさせずに下腹部だけを動かすことができる。しかし、身体の全ての組織は繋がっているのだから、あそこまで一部分しか動かないのは奇人変人の域のような気がするが…しかし、そのくらいの達人でないと国際ヨガ協会の副会長は務まらないということか。




研究会などの活動報告が行われている最中にちょっと抜けだし、阪根美穂師範代のワーク、【こころを癒すバッチの花療法】〜こころの花療法“チャリティ”トライアル〜を受けてみた。


  


イギリスの外科医であり細菌学者であると同時に著名なホメオパシー医でもあったエドワード・バッチ(1886‐1936)はさまざまな患者を診療するうちに、心がバランスを失った状態こそがあらゆる肉体的な病気の原因となり、その対処に植物のエネルギー(波動)が有用であることを見出した。野生の花や植物の純粋なバイブレーションを天然の湧き水に写しこんだ波動水をつくり、水で薄めて飲む。これがバッチ博士の花療法と呼ばれるもの。さまざまなマイナス感情に対応する38種類(コンビネーション1種)のフラワーエッセンスがあり、妊婦や乳幼児・ペット・植物にも安心して与えられ、医薬品や他の療法とも併用することができる。


最初、私が「NPO法人設立の準備で1秒も無駄にできない程忙しく、この状況の中でそれを乗り越えていくことができる、ものともしないでこなしていくことができるエネルギーを得られるようなフラワーエッセンスをください。」と言ったのだが、阪根師範代いわく、「自分の限界を超えたところまで頑張っているようですから、それをこなせるような凄い力を…とかいうのではなくて、こころのバランスがとれた状態になれば、本当に必要なものとそうでもないものを区別し整理できるようになりますから、本当に必要なものだけをご自分なりに精一杯こなすという方向性にしてはいかがですか」とのこと。全く仰る通りだ。


そんな私に処方してくださったのは以下の5種。



この表の見方は、例えば【チェリープラム】は、「感情を抑えきれなくなってしまいそうな自分を恐れる。理性の揺らぎを感じる。」というマイナス感情状態に対して作用する。そして、フラワーエッセンスを飲むことで右側の「理性をもって自分を保てる」というバランス状態になることができる。しかし、実際には、右側の「理性をもって自分を保てる」人だからこそ、バランスが崩れると真ん中のマイナス感情状態に大きく傾いてしまうのだという。なるほど、奥が深い。


  


遮光瓶に入れたフラワーエッセンスは驚いたことに全く花の香りがしない。ブランデーの匂いだけ。そうか、波動水だから植物の抽出成分は一切入っていないのか。アロマテラピー精油と似たようなものかと思っていたら全然違った。副作用や常用性の恐れがなく、日本でも心療内科や産科などで使われ始めているのももっともだ。


フラワーエッセンスは水だけだと悪くなるのでブランデーと混合したものが輸入される。その際に酒税を避けるために塩が入る。選んだフラワーエッセンスを遮光瓶に数滴ずつたらし、ブランデーと水でさらに希釈する。これを、一日に3〜4回、一回に4〜5滴をミネラルウオーターに入れて飲用する。


阪根師範代からは、人間五蔵説(外側から食物鞘、生気鞘、意思鞘、理智鞘、歓喜鞘)のこと、【Body】と【Mind】をつないでいるのが生気鞘、だから呼吸を整えることが大事なのですよ…などのお話もいただいた。とても良い先生だ。


フラワーエッセンスのことを知りたい方は以下を↓


ヒーリングハーブ社 バッチフラワーエッセンス日本総発売元(有)マイキ
http://healingherb.jp/




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会場ではヨガアサナコンテストの発表が。なんと最優秀者は北群馬支部の学園長さん。後ろから見ていて、凄いポーズのほぐしをする人がいるな〜と思っていたら、あの方だったのか。しかも年齢は68歳。たくさんの若手を押しのけての優勝。ヨガは歳じゃないですね。本当に。




  


そして新学園長の認可式が。その顔触れには友人の碓井克奈先生、そして嬬恋でお世話になっている唐沢修子先生の姿があった。この儀式を一番最後にし、しかも最も時間をかけていたことで、協会の学園長に対する思い入れを知ることができた。しかしあのような大げさな発表は私好みではないな〜何年か後に私もあそこに出るのかと思うとちょっと気が引けるが…




  


新学園長に対して会長、副会長、そして師範の皆様がヨガの力を授ける。


2日間、皆さんお疲れさまでした。いい研修会でしたね。ちょっと遠いけど…
また来年、お会いしましょう。それまでお元気で!