離婚旅行 ダムに沈む温泉 川原湯温泉 山木館



41歳の誕生日。私たちは、離婚することになりました。
http://d.hatena.ne.jp/akagi39/20120429/1335663852


理由は、夫婦でいるためには嬬恋を撤退し、藤岡市で一から出直すことが条件となったからです。そして、その時が来ることも前々から解かっていました。


私にはそれがどうしても決断できなかった。その苦悩と強迫観念により、長くノイローゼ状態が続いていました。この2年間で、白髪がずいぶん増えてしまいました。


その苦悩の時代も、もう、過去の思い出となります。




  


英美子が買ってきてくれた藤岡市で人気のケーキで最後のお祝いをして、最後の旅行に出かけます。




  


雨の中18時を回っての到着。私たちが来るのを丁寧に待っていてくださいました。さっそく夕食。山のものを主体とした料理で、なかなか豪華で良かったです。




  


翌朝、窓の外を見るとイカルの群れが。太い嘴、そして海のイルカのカラーが特徴です。冬の野鳥は時おり、大きな群れになります。




  


朝風呂をいただき、和風談話室へ行ってみます。ここの窓から外を見ると、一本の目立つ樹に野鳥用の餌台がかけられていて、朝はバードウオッチングを楽しむことができます。




  


この餌台に、ムササビがやってくるそうですが、私が見ている間には来てくれませんでした。
山のお宿らしい朝食をいただきます。しかし、この後、季節外れの大雪のためか、川原湯温泉一帯が何と停電になってしまいます。







山木館の前で、妻と最後の記念写真。愛のある、仲の良い夫婦でした。いい笑顔で写ります。




  


周りの様子も見ておきました。旅館「柏屋」の前には、ダム天端高586.00mの看板がありましたが、柏屋も看板ももう消えていました。今は川原湯神社の前も殺風景です。





停電のため、信号も点灯していません。都会だったら大パニックです。





愛妻との最後の離婚旅行は、ダムに沈みゆく(消えゆく)川原湯温泉にて、到着時は大雨、帰りは大雪で停電、信号も点灯せず、目当てのムササビは出てこずで別の動物(イカル)が大群で出没…


停電は私たち夫婦の時が止まったことを示唆しているのだろうか…


いずれにせよ、なんとも離婚旅行らしい、おあつらえな展開となりました。


英美子さん、今までいろいろとありがとう。当分は(どん底に)落ち込むと思うけど、必ず復活して、やり遂げて見せます。どうかいつまでもお元気で。そしてどうかお幸せに。