バラギ高原でウォークラリーを検討
検討していたバラギ高原でのウォークラリー、学校様と初回の打ち合わせをさせていただきました。バラギ高原エリアは普通にツキノワグマがいて、イノシシもいるしマダニもいます。そういうことを予めご承諾いただき、最善を尽くしてトラブルが発生しないように準備対応するという事で進めることになりました。
そしてバラギ高原では場所によっては、ゼンマイ採りの方が迷って捜索隊が出動する騒ぎがほぼ毎年あるという事もお伝えしました。なので、一般的なウォークラリーのように全て自由に歩かせるわけには行きません。ある程度は、こちらでコースを決めて誘導することになります。
これで、いよいよ具体的な段階に入りました。ご宿泊予定の東海大学嬬恋研修センター様から、これまでの検討からベストルートを歩いてみます。
正面玄関を出て、左へ。
ペンション群の右奥に、しっかりしているのに地元の人にしか知られていない自然歩道があります。何か野生動物が地面を掘り返した跡があります。
コースからギリギリ見えるところ、約15m離れた林の中、アカマツの樹上、枝分かれのところに鳥の巣があります。もしやと思って近づいてみると、
白っぽく見える鷹(恐らくノスリ)が飛び立ち、その後、私から40〜50m位の、木々が邪魔で姿が確認できないあたりで場所を移動しながらピーヨピーヨと鳴いています。もしかしたらすでに産卵し抱卵していたのかもしれません。若鳥が顔を出すかなと待っていましたが、鷹が可哀想なので移動することにしました。
萌芽更新と思われるミズナラ。この枝の隙間に、メモを挟んでもいいでしょう。草原のようなところにポッコリとある石。この石を要石と呼びましょう。ここを起点にしてコンパスを使わせたいと考えています。
バラギ高原キャンプ場の前をぐるっとまわり込んで、嬬恋かるたのある場所へ。この看板を題材にした出題は?
バラギ湖遊歩道に入ります。ショートカットした時はここに出てきます。
バラギ湖の湿原。葦が群生しています。ここではオオヨシキリのけたたましい鳴き声を聞くことになるでしょう。オオジシギの声が聞こえたらラッキーです。
ヤドリギのついたハンノキはいつも気になる木。ヤドリギを題材にした課題があってもいいかも。
たくさんの穴が開いたシラカバの木。穴はいくつ? 穴を開けたのは誰の仕業?
そこから湖の方を見ると、またもや鳥の巣を見つけてしまいました。解りにくい場所です。出題は難しいかも。
バラギ湖の向こうに草原があって、そのまた向こうに浅間山。ぜひ見せたい風景です。
遊歩道沿いにボコボコと音を出して水が出ています。ヨーロッパトウヒがいくつか植えてあります。
地衣類がへばりついています。何に見える=芸術的センスを評価できるかな?三つ又の樹からの出題もありです。
水辺を歩かせるか、道路に出させるか。ヨーロッパトウヒの球果を拾わせられるか。
茨木開拓碑は出題できそう。ススキが茂って碑が隠れませんように。
このあたりにあるマンホールのマークを書かせるのは良い問題です。付近に違うマークのものが混じっているといいのですが。
ここで大きく寄り道をしたいと考えています。左に曲がり少し歩くと、一度は隠れていた浅間山が顔を出します。
景色の中の浅間山から離れていくアンテナは、何の漢字に見えますか?キャベツの集荷場は、農家の邪魔になるので使うのをやめた方が良いそうです。
だだっ広いキャベツ畑。一面の黒い大地の向こうに貫録たっぷりの浅間山が座しています。この風景も見せたいのです。
五叉路とも言える分岐点には、スタッフが立っているのがベストでしょう。ここを未舗装の道を進むと、
グラウンドの中を歩いていくことになります。
陸上トレーニング用の芝生。こんなところがあるなんて知りませんでした。かつては冬のラリーコースで使われていたものが、温暖化?のせいか、地面がうまく凍結しなくなったので借りなくなった。そこをバラギ高原の宿泊施設の有志が借りていらっしゃるのだそうです。
グラウンドと無印良品嬬恋キャンプ場の境目を歩いていくと、広い草原が現れます。
風見鶏と草原とバラギ湖、そして四阿山−万座−白根山の山々。これぞ高原の風景です。無印良品さん、通らせてくれないかな〜
草原を湖に向かって突き抜けて、出た道路を左へ。
これを見た学生たちは、何に使うと思うでしょうか。私だったら儀式に使うように思うでしょうね。
バラギ温泉湖畔の湯に来ました。温泉分析表からの出題も悪くないですが、
この自動販売機からの方が面白いでしょう。「温泉自動販売機」。初めて見る人も多いはずです。
ここから、石樋への登山道に入って行きます。
ダケカンバの皮は、サンプルを採ってきてもらおうかな。例えば1gだけ採ってくるとか。やがて、右上に岩が現れます。
この中に「ジャバ・ザ・ハット岩」というのがあって、この口の中にある宝物を採ってきてもらおうと思ったのですが、残念。笹が邪魔して岩に近づけませんでした。刈らせてもらえないかなー。さて、ここまでで結構な時間になってしまいました。課題をクリアーしていたら、大人でも2時間半かかってしまうかも。それでも、東海大学嬬恋研修センターの分岐を曲がらずに上へ。石樋を目指します。
石樋までの登山道は変化がなく退屈かも。15分位で分岐に到着。ここを左へ。
急な階段を降りると、石樋の滝が現れます。足元には要注意。
小ぢんまりしていますが見る価値はあります、石樋の滝。ここではハコネサンショウウオを観察させたいのですが…
さらに、右側の方にロープをかけておいて、登らせたいのですが…うーん運動靴でやらせるのは微妙かも。安全対策どこまでやれば大丈夫かな?
嬬恋村天然記念物、清流「石樋」です。ここは見せてやりたいですね。
休憩所目指して登りたいのですが、登山道が結構荒れています。整備してくれないかな〜
嬬恋かるたがここにも。うーん、やっぱりここも入れたいですね。東海大学嬬恋研修センターに戻ったら、私の時間で3時間15分位でした。途中、鷹の巣を撮影したり、長電話もしました。思案しながら写真も撮ったりしていますので、実際のプレイヤーとあまり違いはないと思います。なので私的にはこのコースで3時間30分の時間設定が望ましいかと…。
5月連休中に、私以外の人を連れてきて、もう一度歩いてみたいと思います!