生きることにしました。

繋がっている皆さま


しばらくご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。

我が子と会えなくなってしまってから、前向きに生きるエネルギーを出せなくなっていました。



自ら望んで崩壊スパイラルに身を投じたこの1年。
予定通りボロ雑巾のようになりました。
信用も何もあったもんじゃない。
1年で作った負の遺産の精算には、いったい何年かかることやら。


でも、そうでもしないと生きられなかった。
惨めでどうしようもない、死んだ方がマシな状況になって、それでも


「まだやることがある」


と思うならば、生きよう。
そう思っていました。


赤木道紘は、生きることにしました。
生も死も、愛も、友情も、怒りも憎しみも悲しみも、全て飲み込んで開眼しています。
この世にも、あの世にも恐れるものはもうありません。


でも、これまでとは全く違う生き方になると思います。
それは本来の魂の姿に従順な生き方。
本来の、ごく小さな自分らしい、本当の生き方です。


その小さな容器をいっぱいにして、良きにせよ悪きにせよ、
ハートフルに、めいっぱい生きていきます。


彌紘よ。世界で一番愛しい我が子よ。


パパは不器用だから、いろいろと諦めるのにずいぶん時間がかかってしまったよ。
でもね、愛するお前のことを吹っ切るためなんだから、死ぬほどのことになっても仕方がないだろう?


今のお前にはママが必要だ。
お前の周りには敵はいない。味方しかいないから、
安心してその家ですくすくと育つがよい。


お前がもの心ついて、パパと向かい合った時は、
パパは最高の笑顔で歓迎するからね。
それまで、バイバイね。
元気でね。



彌紘への1歳の誕生日プレゼント



今日は彌紘くんの1歳のお誕生日です。元妻に聞くと児童向けの絵本をプレゼントをしてほしいとのこと。


いろいろと調べてみましたが、赤ちゃん向けの本って、親が絵本を開いて見せて、読んで聞かせて、パパとママが仲良しでいつも一緒にいる幸せな家族…っていうことを、赤ちゃんに刷り込ませるものばかりなんですね。


… 困りました。


 …

 …


もう、仕方がありません。私は私なりに、世界で一番愛しい人、彌紘くんへの思いを伝える本を探しました。

すると、なんと素晴らしい本に出会いました。『大切な人へ』という絵本です。



オーダー絵本 SWiTCHBOOK FACTORY 〜大切な人の名前で創る 世界でたった一冊だけの絵本〜
http://switchbook-factory.com/taisetsunahito/top.html


この本は、私と彌紘の生涯の記念の本です。なんとオーダーすれば子供の名前や父親の名前、誕生日の日まで印刷してくれるんです。
SWiTCHBOOK FACTORYさん、最高の本をありがとうございます。
一冊6,500円ですが、この内容なら全然安いと思いました。今の私にとってはその10倍以上の価値はあります。彌紘くんへと私と、同じものを持っていたいので二冊注文しました。


本来は、著作権の関係で問題があると思うのですが、ぜひ、皆さんもこの絵本を購入し大切な人へ贈ってあげてほしいので、このブログで紹介・宣伝させていただくことにしました。(※SWiTCHBOOK FACTORY様、問題があるようでしたら、消去しますのでご連絡くださいませ。)



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大切な人へ 〜やひろくんがうまれてくるまでのおはなし〜



  


「パパ… パパ…」


「そうだ! かみさまに おてがみをかこう!」



  


「ねがいごと かなえてくれるかなぁ。」


「かみさま…」



  


「パパを ぼくのパパにしてください…」


だれかが いいました。あかちゃんは パパをえらんで うまれてくるんだよって。

どこかで あかちゃんは パパのことを みていて、
うまれるまえから きもちが つながっていて…

このものがたりは そんなあかちゃんが うまれるまでの こころのたび、
やひろくんの こころのたびの おはなしです。



  


(誠に勝手ながら、お手紙の配達は しばらく休ませていただきます。)



  


「パパ…」


さっきまで かがやいていた ほしは きえて、
くらやみのなか やひろくんは ひとりぼっちのような きもちになりました。

おもいだすのは パパのこと…



  


「そうだ! パパだったら きっと こんなことで あきらめないもん!」


いままで やひろくんが ずっとみてきたパパは いつだって がんばりやさん。
パパのこどもだって、そうおもったら ふしぎと ゆうきがわいてきました。



  


ころんだって


おもうようにいかなくたって



  


まえむきに がんばる パパのすがた…


「ぼくも つよくなりたいな。パパをささえられるくらいに。」



  


「さかみちは パパもつかれる?」


「はじめてのことは パパもこわい?」



  


「ぼくにも できるかな?」


「パパのこどもに なれるかな?」



  


「ねぇ、ぼくがうまれたら いっぱいあそぼうね。
パパのしってること いっぱいおしえてね。
ぼくも いっぱいおしえてあげるね。」



  


「さいしょは いろんなこと うまくできなくて
ないちゃうことも あるとおもうけど。」



  


「でも ぼく いっしょうけんめい がんばるよ」



  


「おおきくなったら パパといっしょに およげるかな。」



  


「パパとおなじいろのコートも きてみたいな。
パパとしたいこと いっぱいで すっごくたのしみ。」



  


「だから…、だから ぼく がんばるよ。
パパのこどもに なれるように。だいすきなパパに あえるように。
もうすこし… もうすこしだよ…」



  


こうしてついに やひろくんは パパのところまで たどりついたのです。
そう、かみさまのところよりも ずっととおい、パパのところまで。
たったひとりで、パパをだいすきなきもちを いっぱいかいた そのてがみをもって。


2014ねん9がつ1にち


「ねぇパパ、このひのこと おぼえてる?」



  


「パパにあえて…」



  


「ほんとうに うれしかったんだよ!」


「だいすき パパ…」


せかいで たったひとりの たいせつな ぼくのパパへ
パパのこども やひろより



  

せかいでいちばん いとしいひと やひろくんへ


どうだい! このせかいは すばらしいだろう!
ひとびとはやさしいし、おひさまも おそらも くもも、よるのほしも、とてもうつくしいだろう?
でもね、パパにとっては、やひろとであえたことと、
やひろが げんきでしあわせなことが いちばんうれしいんだよ。
あいしているよ。
これからもよろしくね。


〜やひろのパパ みちひろ より〜

  


パパ    あかぎみちひろ
あかちゃん こいけやひろ



  

やひろくん パパのこと おぼえているかい?
やひろがうまれてから はんとしかんは、パパもいっしょに くらしていたんだよ。
パパのこどもになってくれてありがとう。


でもね、パパは こいけのおうちを でていくことになったんだ。
だから、もういっしょには いられなくなっちゃったんだよ。
やひろとパパは さいこうのふたりだったのに、さみしいね。


やひろと あえなくなっちゃったけど
やひろのことは いっときも わすれたことはないよ。
まいにち、いろんなかみさまのところにいっては、


「やひろが げんきでいますように」
「やひろに しあわせなことが いっぱいありますように」


って おいのりしているよ。



パパには、ゆめがあるんだ。


おおきくなった やひろと やまやもりで いろんなことをして あそぶことだよ。
どうだい、すてきだろう?


パパは、やひろが いつでも たずねてこられるように、
やひろのいえの すぐちかくに すんでいるからね。


パパはいま とってもくるしいけど、やひろとのゆめを かなえるために、
どんなことも あきらめないで がんばるからね。


やひろも げんきでいてね。
やひろが おおきくなるのを たのしみにしているからね。
じゃあね。

オーダー絵本 SWiTCHBOOK FACTORY 〜大切な人の名前で創る 世界でたった一冊だけの絵本〜
http://switchbook-factory.com/taisetsunahito/top.html



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私はまだ彌紘に会うことができないので、山本先生が届けてくださいます。
山本先生、本当にありがとうございます。先生には私は一生頭が上がりません。


彌紘の前で、読ませてくれるとありがたいのですが、どうなることやら。
でも、何が何だか解らない今だから読み聞かせられる、もう少し経つと大人になるまで読ませられなくなっちゃうような気がします。


うまくいきますように…

朝の軽井沢周辺散歩にて



8月一か月間の限定で実施させていただいた東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢様での『朝の軽井沢周辺散歩』ももうすぐ終了します。





雲上池では、今年生まれたカルガモの子供がようやく姿を現してくれました。


先日はリスが出てきてくれたのに、お客さまに教えているうちに撮りそびれましたからね、ここでは、しっかりと!





諏訪神社には良い光が射していました。私も願いを。


「彌紘くんに全ての良きことがなだれのごとく置きますように。」





トチノキの巨木、来年も元気でいてくださいね。約束ですよ!






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唐澤定一先生の岩櫃城講演会と Chica Notchさんの麻細工



たまには、今日あったことをつらつらと書くブログを。



  


お昼は中之条町歴史と民族博物館「ミュゼ」顧問の唐澤定一先生の講演会を聞いてきました…が、子守唄のような話っぷりにあっという間に撃沈。目が覚めたら講演は終わっていました!しかし気になるのが、唐澤先生は「岩櫃城は岩下城だった説」の第一人者だったはず。講演資料を見てもそういうことは書いていない、さも、元々岩櫃城が吾妻の中心だったかのような感じ…。うーむ、もしや東吾妻町に呼ばれて講演する際は自説は控えているとか?!



  


夜は、中之条町の食事処「光駕」へ。横須賀市のChica Notchさんとお会いしました。



  


麻挽きで出るカス「おぼくそ」を洗って残った麻繊維のくず。それを丁寧につなぎ合わせて拠って糸にする作業。そんな非合理で手間暇のかかる麻糸の細工物を成し遂げる人、それがチカさんです。


聞くところによると、北陸の方では「おぼくそ」を糸にする技術が確かにあったそうなのです。しかし、麻=麻薬なのでもう栽培されていませんから、今伝承されている訳もなく、チカさんは独学でこの技術を身に着けたというのですから驚きです。


右の写真は由紀子さんが作った、麻挽きが終わった後のおがらに芯を入れたボールぺン。軽くて感触も良いです。


捨てるはずのゴミを再生させ新たなものをつくる…もったいない精神、ここにあり、ですね!






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野反湖プロジェクト(野反湖清掃活動)



当協会の理事2名が担当し行っている「野反湖プロジェクト」は、地球環境基金「釣り環境ビジョン」の助成を受けて実施しています。助成と言っても、自己負担率が20%なので、200万円の事業であれば40万円は支払わなくてはなりません。当協会は年会費を現在無料で運営しているので、協会は現金を全く持っておりません。自己負担は担当者の自腹なのであります。トホホのホ(ゴメンね)。


野反湖水辺のゴミ拾い活動を数回行い、データを収集し数値化・DVD化し関係機関と共有し、今後の提案を行うことを予定しており、地元小学生との連携による総合環境教育事業も行ってきました。





しかし、どういう訳かトラブルになってしまいました。原因は、カヌー使用の許可を地主である東京電力と、中之条町役場にもらった上で実施したのですが、長年、野反湖と共に生活してきた地元の協議会がカヌー使用の自粛を要望してきたのです。当初は、状況をうまく呑み込めず、許可をもらったのでとりあえず実施したところ、地元協議会の総スカンを食らってしまいました。地元と共に生きてこそのエコツーリズムでこれはいけません。今回からは、カヌー使用をやめて、徒歩で野反湖を周回してゴミ拾いを行うことにしました。


なんでも、長年、野反湖ではカヌーもボートも一切、浮かべてこなかったそうで、どんなヤクザ風の怖い人が来てもみんなで守ってきたそうなのです。人工物が何も浮かんでいない、天空の湖・野反湖。なるほど、俗なものが浮かんでりゃあ、神秘さは無くなってしまいますね。そのお気持ち、ごもっともです。



  


野反湖展望台を、いつも活動の拠点にしています。「LOVE BLUE〜地球の未来を〜」の横断幕を掲げて。



  


(私の何倍も)とても丁寧な担当者が手袋や火ばさみ等を用意してくれています。



  


ところで、イカイワパーキングから野反湖に降りて行くところにあるのが昔から六合根広のスゲ細工で使われてきた「イワスゲ(地方名)」です。湖でなかった頃は、一面がイワスゲで覆われていたのでしょう。うーむ、その風景もまた良かったのでしょうねえ…



  


野反湖は神秘的なイメージ戦略が功を奏してなのか、マナーの良い釣り客が多いのですが、それでも、ある程度はゴミはありますね。古いもの、新しいもの。先週、小学生と一緒にゴミ拾いした同じ場所でもやはりあります。



  


やっかいなのがこれ、角材です。昔、治水関係の工事をした際に使ったそうで、防腐処理が施されており、なかなか自然に帰ってくれません。しかも結構重いです。前回はカヌーがあったから野反湖の真ん中を通って野反湖展望台まで運べたそうですが、今回はどうしたものか…。ナタで二つに割ってみることにしました。



  


なるほど、カラマツ材ですね。カラマツ材は捻じれが強く建材には向きませんが松脂が多いので土木材には最適なのでしょうね。ここは道路まで割と近いところなのですが、それでも往復30分かかります。うーむ、これを数本やればそれでもう一日が終わってしまいます。



  


これは…何?



  


野反湖を一周するのは初めてですが、結構な距離があります。これは一日がかりだわ。石に数字がペイントしてありました。



  


大きなルアー。猛禽類が呑み込んだら、針が引っかかって瀕死となるでしょうね。関係機関の方情報によると角材は湖の深いところに沈んでいる…と聞いていたのですが、全然違う。満水時の湖面よりもずいぶん高いところから出てきます。結局、打ち上げられてしまうんでしょうね。



  


野反湖一周、楽なところもあれば急で歩きにくいところもあります。



  


野反湖東京電力人造湖になる前は元々、野反池と呼ばれ、野地ぼうずが連続する湿原だったと聞いています。この黒いのは泥炭、ということですかね。うーん、持って帰って乾かして燃やしてみたかったなあ…





行けえー 野反湖ゴミ拾い隊よ!



  


空き瓶の新旧。なるほど、こういう工事関係の忘れ物もあるんですね。



  


わわわ、この辺危ない。うおー、インディジョーンズみたいになってきた!



  


野反湖展望所兼案内所「泉屋」で名物のラーメンをいただきました。あっ、魚の稚魚がいっぱい。



  


しかし透明度が高い湖ですね。カラスが集まっていると思ったら、ラーメンの残りを捨てている場所がありました。そういえばさっき、樹の洞にもこんな場所がありましたね。最悪です。



  


この釣り客は、釣り中にゴミ拾いをしてくださっていました。素晴らしい!そのゴミを受け取ったところ、中に何やら怪しいものがありました。



  


「イヤ ○ ロチ 祈願」 と書いてあります。ゴム樹脂でガッチガチに固めてあります。二人がかりで粘りに粘ってようやく開けましたが…



  


爆発! はしなかったのですが、何もありません、全く奇妙です。今日、回収したごみです。結構ありましたね。木材、鉄くず等のデカ物は数か所に集め、後日また回収することになりました。野反湖ゴミ拾い一周、こりゃあ結構体力いりますね。健康維持増進にはもってこいのプログラムかもしれません…






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ぐんま一番「東吾妻町」の下見



群馬テレビで芸能人が県内35市町村を毎回一ヶ所ずつ訪ね、その町のいろいろな魅力を伝える「ぐんま一番」という番組があります。10月16日(金)は東吾妻町に来てくださいますが、忍者複合イベント「忍びの乱」(10月31日[土]、11月1日[日])で実施している『戦国の城址をめぐるエコツアー』を取り上げていただけることになりました。



  


群馬県広報課の担当者T様が下見に来てくださり、当日のエコツアーコースをご案内しました。解りずらいのがシノダケ(標準和名はメダケ)とヤダケの区別。シノダケの稈鞘は節間よりも短く、通常は無毛ですが、ヤダケの稈鞘は節間と同じ長さで粗毛があります。シノダケが多いこの付近で城内にヤダケが混じっているのは、恐らくは植えられたものなのでしょう。





岩櫃城本丸址の標識柱が新しくなっていました。もうすぐ真田丸放映ですからね。



  


しかし、いつも気になるこのケヤキ。絶対に何か宿っています。もしかしたら昌幸の怨霊?
切岸を歩いて降りてみる体験もしてみました。





武田勝頼をお迎えする予定だったお屋敷跡、潜龍院跡。30分番組で私を含めて3人が出るので短い時間ですが、ぜひここもねじ込んでほしいのですが…



  


オープニングで使えそうな岩櫃山の絶景スポットをいくつか紹介させていただきました。

いかがでしょうT様、お気に召す風景はありましたか?






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小川理科研究所 スペシャルサイエンスツアー



首都圏で学習塾を経営していらっしゃる小川先生から、今年もスペシャルサイエンスツアーのガイド依頼を頂戴いたしました。


しかし、今日はかなりの大雨。前日までの天気予報では1時間に1mm程度だと思っていたのですが…
それで、今回は急遽、池の平での森林生態系学習ツアーから、浅間火山学習エコツアー(浅間火山ジオツアー)に変更してご案内させていただきました。


まずは、東京大学地震研究所浅間火山観測所へ。1953年(昭和28)に米軍の浅間山演習地計画は浮上した際には、地域住民の反対の声もありましたが、最終的にはこの研究所による、銃の発射や軍隊の移動が地震計に影響を及ぼす…との主張が決め手となり計画が中止となったそうです。



  


火山の噴火でマグマが軽石になったり溶岩になったりすることを「コーラ噴火」にて実体験しました。



  


その後、地層の露頭を見学。1783年に降下堆積した軽石層に挟まる火山灰層は、群馬大学早川由紀夫先生によると火砕流が発生した際のものと考えられるそうです。





私の解説風景を小川理研スタッフが撮ってくださったものを、加工して送ってくださいました。噴火降下物である軽石の間に挟まっている森林土壌(褐色森林土)の説明をしています。1783年噴火から232年経過した今、表層土壌は約23cm積っていますが、その下にある1108年噴火の黒い軽石(スコリア)との間にある森林土壌の幅は675年の月日があったというのに、40cmもありません。


火山学者は表層土壌だけではなく、地面から数百メートルも下の地層も研究分析していますので、そういう深いところの堆積状況を踏まえ平均値として森の土は1年間に0.1mm堆積すると言います。しかし、私のような森林インストラクター・グリーンセイバーマスター等の森林生態学系の人間にとっては地表から70cm以下は空気(酸素)がなくなり、土壌生物も木の根っこもなくなってくる死の世界です。この地球の表面を覆う空気のいっぱい挟まった、スポンジのような森林土壌こそが生命の源であり、命の基盤たる水を蓄えているのです。なので、私は表層土壌ばかりに目が行きます。そして表層土壌は1年間に約1mm堆積するのです。



  


その後、浅間園の自然観察遊歩道で鬼押出し溶岩流を見て、世界で浅間山北麓にしかない「板目石」という溶岩も見ました。



  


嬬恋郷土資料館では映画を見て、館内の展示物を見学。1783年浅間山噴火では570人の村人の内477人が亡くなりましたが、生き残った93人で、また鎌原村の同じ場所に家を建て畑を作り家族を作り直して村を再建しました。その日本人の苦境に負けない根性、共に生きる仲間意識を、私たちは引き継いでいるのです。



  


村を襲った土石流から、観音堂に逃げた人だけが生き残りました。奇跡の観音、厄除け観音です。



  


ご飯を食べた後に飲んだ水は鎌原用水。この水が1783年噴火後は一時温泉になりましたが、20年ほどで冷め、今は飲用水となっています。フッ素が多く含まれていて、この水を飲んでいる鎌原の子供たちは虫歯が少ないのだそうです。





別荘地の中に移動し、鬼押出し溶岩流の大きな欠片(浅間石)の上に乗り、記念写真をしました。



  


今日のツアーで、理科の勉強だけじゃなく、生きる力というか、一皮むけてたくましくなってくれればうれしい限りです。そう、ジャンプしていいよ。それっ!






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