走る走る男の物語

ほぼロードバイク&少しマラソンとかのblogです!

ThePEAKS Round1への挑戦!!

今年の2月ころからバイク乗り仲間の中で話題になっていた
ライドイベント「ThePEAKS Round1」。
「たかだか20km程度の距離のヒルクライムで坂バカ名乗ってんじゃねーよ。」とか、
「獲得標高2000や3000で山登ったと言ってんじゃねーよ。」とか。
って、ここまでは言ってなかったかな(笑)?
とにかくその挑戦的な姿勢が自分の闘争心をかりたてます。
なので、大会決定とその内容を心待ちにしていたところ
4月にその全貌が明らかになり、募集が開始となった。
なになに?


獲得標高5000m??
走行距離150km??
1000m級の山を5つ越え??
・・・・・、
キターーー!!
自分の未経験の獲得標高!
そして走ったことない美ヶ原周辺の山々。
これはやるしかない。
ということで、募集開始日にエントリーしました。
ショップ関連のライド仲間もこの規格外のイベントに賛同してくれて
自分含めて4人でエントリー。
さあ、これで引き下がれなくなった。
大会まで綿密にプランを立てなければ・・・。
そこで、自分の考えたプラン【対ピークスやったるでぇ】。
Ⅰ、今まで人生で最高の獲得標高ライドが2500mくらいだったので3500mくらいの経験をしておく。
Ⅱ、フロントのノーマル53−39Tクランクをコンパクトに変えることを考える。
Ⅲ、長い時間のライドになるので苦手なビブショーツではなく、セパレートでのぞむ。
Ⅳ、3本目の山を終えるまでがウォーミングアップのつもりで登る。
Ⅴ、気温の低い山頂での休憩は最小限にしてすぐ下る。
まあ、こんなことを考えた。
まずⅠについて。
これについては7月24日に単独で
奥多摩風張峠両面2往復(4回ヒルクライム、走行距離148km、獲得標高3500m)を
こなしなんとか耐性をつけた。
しかも偶然に途中から雨が降ったので雨ヒルクライムの耐性までついた。
次にⅡ。
これは予算が必要だが予算が用意できず、53−39Tのフロントでのぞむことに・・・orz
頑張るしかないなぁ・・・。
Ⅲのジャージ。
8月は積極的にセパレートのウェアを着用してバイク練習に臨み、腹冷えなども大丈夫なことを確認。
尻ずれも大丈夫だった。
Ⅳ、Ⅴは大会当日ぶっつけで!
という感じでやってきました。
●●●●●●
【大会前日】
そしていよいよ迎えた大会前日。
午前10時埼玉県所沢市集合。
自分が遅刻して10時40分到着・・・orz
仲間と一緒に自分の車で現地入りすることになったので
バイク4台をアルファードに積み込む。

サードシートをあげたら何とか4台車載できた。
そしていざ美ヶ原へレッツゴー!!

東部湯の丸SAに午後1時45分に到着して、そこで昼食。
なんと「くるまやラーメン」が入ってるじゃないか〜。
自分の大好きな味噌ラーメンでライスつけてガッツリいっちゃった。
そのあと予約していた旅館にチェックイン。
大会本部斡旋で仲間が見つけ予約してくれた「和泉屋旅館」。

秘境にある旅館という感じでしたが良い感じ♪
部屋は2人ずつ別れて入ることに。
午後2時すぎの時点で既に布団が敷いてありましたw
またバイク置き場として大広間を開放してくれていた。


この旅館はとにかく親切で「なんとかピークスを成功させたいので
要望をどんどん言って欲しい」と、素晴らしい対応でした。
旅館に荷物を置いたあとは、大会受付会場のある上田駅東急ホテルへ。
旅館のバスで送ってくれました。
会場に着くと、いるわいるわ、坂バカ達w
いや〜、集まってますなぁ。
受付を済まし、そこで確認したところ参加者は450人程度とか。
1000人募集していたが、集まったのは半分以下だったとは。


料理の量は少ない・・・。

参加賞はサコッシュ。これは使えそうだ。
あとボトルを1個買いました。
残量が見えるタイプで好み♪
午後4時からは大会説明等のレセプションが始まり、
ビンゴ大会もあって午後5時にお開きになった。
ビンゴは当らなかったけど、参加者が集まるこういう会も悪くないな。
レセプション後は少し上田駅周辺をぶらぶら。
ちょうど駅前で大きなお祭りをやっていた。

その後、旅館のお迎えバスに乗って旅館に戻り、温泉に入って午後8時45分消灯。
その時点で翌日の天気予報が雨時々曇り・・・orz
少しでも良い天気になってくれたらと願って目を閉じました・・・。
窓の外では雨の音がザァザァ・・・・。
●●●●●●
【大会当日】
午前2時45分起床。
最初の山頂ゲートが6時開門なので4時にスタートを計画して準備を始める。
気になる天気は・・・、ザァザァ(泣)
大会中止も懸念されたが、なんとか開催するそう。
そうそう、旅館の用意してくれた朝食。

最高の補給食!!
心温まる朝食に勇気りんりん!
送迎バスの関係でちょっと出遅れたが午前4時30分にスタート会場に到着して
午前4時45分にいよいよスタートとあいなった。
☆1本目☆
ショッピングセンターPico跡地〜美ヶ原レストハウス跡地まで
距離:25km、獲得標高1500m
走り出したときは真っ暗。
雨もしとしと。
スゴイ中走っているなぁと思いながらペダルを回す。
最初の11kmはゆるい傾斜の登り。
ここで少し身体を温めておきたい。
初対面の人と会話しながらゆっくり登る。
そして武石観光センターを左折したら一つ目の登りが本格的に。
仲間のU田さんとゆっくり控えめにペダルを回す。
決して頑張らない。
雨降る中、省エネ走行を心がけた。

しかし、寒い。
なかなか身体が温まらない。
そうこうしているうちに最初の山頂、美ヶ原レストハウス跡地に到着。
ゆっくり登ったので全然疲れず、あれ?もう終わり?という感じだった。
まず予定通り足を使わず登り切った。
到着時間は午前6時45分。

温かい味噌汁が旨かった。
味噌汁飲んでトイレ済ましたらすぐに下山を開始して、和田宿ドライブインに向かう。
山頂では長居しない。
対策プランの一つだ!
そのころ山頂では雨がおさまり、結構良い景色も。

ただこの下山が非常に非情に寒かった。
また雨は途中からザァザァ降り始めるし。
しかもこの下り、路面がガタガタで手と足が痺れる・・・。
和田宿ドライブインに到着したときには身体の震えが止まらなかった。
激寒・・・・泣・・・。
☆2本目☆
和田宿ドライブイン跡地〜扉峠分岐まで
距離:9km、獲得標高700m
和田宿ドライブインで焼き鳥パンをほおばったあとはすぐに2本目スタートした。
あまりにも凍えていて体を早く温めたかったから。

でもこの和田宿ASの焼き鳥パン旨かったな。

とにかく2本目も省エネ走行を心がける。
2本目は仲間のH崎さんと一緒に。
ここでも余力を残しながらゆっくり登る。

途中抜かれても気にしない。
しかしここでガンガン回している人たちは最後までもつのだろうか?
かなり余裕をもって扉峠分岐に到着した。午前8時30分くらい。
ここではスポーツ羊羹を配布していたが寒かったのでスルー。
しかもトイレもなかったし。
トイレを求めてすぐに下山開始した。
そば処やまべの3本目スタート地点まで長かったが
この下山中に雨は上がり、時々晴れ間も♪
このまま晴れてくれぇ、頼む!!
心の中でそう叫んだ。
途中トイレ休憩を挟み、午前9時すぎにASに到着。
そば処やまべのASちょっと狭かったな・・・。
バイク置く場所にちょっと困りました・・・。
☆3本目☆
そば処やまべ〜扉峠分岐経由〜美ヶ原レストハウス跡地まで
距離:23km、獲得標高1100m
そば処やまべのASはなんと晴天!!
やったぁ。
きた〜〜〜!!!!!
既にシューズもびしょ濡れだったがこれはありがたい。
補給食のお蕎麦を美味しく頂いてからスタートした。

スタート時刻は午前9時45分くらい。
3本目は23kmの長丁場。
しかも自分が苦手なアップダウンの繰り返し区間がある。
この3本目をいかに楽に登るかが今大会のキーポイントだった。
とにかく余裕をもってペダルを回す。
仲間のY田さんと一緒に会話できる程度の心拍を保つ。

扉峠分岐も素通りして快調に登り続ける。
うん、調子がいい!
が、なぜかY田さんが怒涛の駄洒落攻撃を開始。
身体の力が抜けていく・・・。
調子がいいが3本目の登りは上の方の道路が見えるため心にダメージがくる。
そこに駄洒落攻撃にダブルパンチ・・・。
耐えるしかなかない。
3本目の道も下から見るときついけど、

上から下を見ると絶景〜。
とりあえずなんとか余力を残したまま3本目もクリア。
到着は午前11時30分くらいかな?
美ヶ原レストハウス跡地のASは撤収されていたのでトイレだけ済まして下山を開始した。
すると下山開始直後、最初登ったときは雨で見えなかった絶景が見えるではないか。

これが美ヶ原〜♪
綺麗だ。
と見とれていたら、愛しの女性ライダーR様発見!
雨も完全に上がったので気持ちよく武石観光センターのASまでダウンヒルできました。
ちゃっかりR様につかせて頂いてw
R様のダウンヒルは安定しているなぁ。
よしよし♪
脚もまだだいぶ余力があるぞ♪
ここまでは対策通りの展開でまずまずだ。
武石観光センターに到着したのが12時30分くらい。
☆4本目☆
武石観光センター〜武石峠まで
距離:10km、獲得標高800m
4本目のスタート地点、武石観光センターに到着したのが12時30分。
ここのカットオフタイムが13時30分なのでまだ1時間余裕がある。
ということでスタート前にガッツリ補給。



おにぎりとレッドブル
天気が良かったので補給中に濡れた装備品を乾かす。
とにかくおにぎりが美味しくて4個も食べちゃいました。
補給を済ませた後、胃が重いまま午後1時スタート。
3本目までのウォーミングアッププランⅣはほぼ成功していた。
快調に登り出す。
その登りだしに伝説のママチャリに抜かれるシーンもw

しかし、この人すごいなぁ。
なにはともあれ4本目も仲間のY田さんの駄洒落攻撃を受けながら登っていく。
身体が温まるはずなのに冷えていく恐ろしい攻撃。
くだらないダジャレの鍔迫り合いを繰り返しながら登りのスピードがアップ。
二人でどんどん他のクライマーをかわしていった。
ただこの4本目の登りはカーブ番号が1から始まるのだが
終わりが何番なのかわからない。
どこかのネット情報で80くらいと見ていたのでそれを目安に登り続けた。
そしてカーブ番号をカウントダウンしながら、気づくと4本目をあっという間にクリアしちゃいました。
山頂到着が午後2時くらい。
ここの山頂、武石峠はチェック以外特に何もないところなので、そのまま一気に下山開始。
この下山ルートが最後5本目の登りとなる。
対抗してくるクライマーたちが最後の登りでもがいている。
よし、この折り返しの登りが最後の勝負だ、と心に秘めながら下った。
そして最後の登りのスタート地点、美鈴湖カフェピラータに到着。
到着は午後2時30分くらい。
そういえば案内に最後の登りが登れる自信のない人は武石峠でこちらに降りずに引き返せ、とあったな。
ここまで来たら引き返せるわけもなく、すっかり忘れていた・・・。
まあ、登れる自信はあるので問題ない!!
☆5本目☆
美鈴湖カフェピラータ〜武石峠まで
距離:12km、獲得標高900m
最後の登りとなる5本目。
脚はまだいける。
心の中でひそかに最後の全力アタックを決めた。
仲間の誰にも言わず。

この時点で集めたシールCP入れて5枚。
あとは山頂に待っている「5」のシールだけ。
この日初めてアームウォーマーもとる。
15時スタート。
とりあえず仲間と一緒に走り出す。
美鈴湖のほとりを抜けると登りが始まる。
さあ、ここからは全力だ!
不意打ちのように一気に仲間を置き去りにして孤独な戦いが始まった。
5本目の登りで既に脚が疲れている他のヒルクライマー達をどんどんかわす。
自分の回転はいい。
いける!
ヒルクライムのレース感覚でとにかく登った。
途中抜いたクライマーから「すげー、回ってる回ってる!」と声をかけていただき
最後の元気がでる!
途中の湧き水コーナーも立ち寄らず。
というか気づかず。
終わりがわからず、結構きつい峠だったが最後までへたることなくゴール。
いや、やっぱり全力で登るときつい〜。
到着は午後4時くらい。
でもついに「5」シールをゲットして、栄光のFinisherとなった!!
なんか新聞も配っていたけど受け取らず、そのまますぐに下山開始。
あとはゴール会場の武石体育館駐車場まで21kmの下りだけ。
凱旋走行の気分。
景色もよくて気持ちよく下りました。


そしてついにゴール地点に到着。
武石体育館駐車場のゴールゲートでは係りの人たちとハイタッチ!!
勇者を称えるような出迎えに感動!!
ああ、やり遂げたんだなと実感できました。
結局、朝4時45分スタートして、午後4時30分くらいゴールの、実に12時間近くのライドでした。

☆ゴール後☆
ゴール受付を確認した後はゴール会場でゆったり。
完走の高揚した気分に満喫。
知り合いと健闘を称えあいながら、フィニッシャーボードにコメント。

とりあえず楽しかった。
そして隣にはルーザーボードもあるんだな・・・。
ゴールできなかった人の書き込みが。

完走受付のテントで最後集めてきた1から5までとCPのシールを見せて
「SAKABAKA」KINGの文字が入ったフィニッシャーシールをゲット。

フィニッシャーだけが申し込めるジャージも注文しましたよ♪
大会を振り返るとⅣ、Ⅴについても実践できた。
それが完走をもたらしてくれた要因の一つだろうな。
一緒にいった仲間全員が無事完走できたのも本当に嬉しい。
たくさんの知り合いと記念撮影をたくさんした。
その後お迎えに来ていた旅館のバスで旅館に戻る。

旅館に戻って霊泉寺温泉で汗を流した後、用意してくれていたスイカをほおばる。

ほんとお心遣いが温かくて、最高の旅館だったな。
和泉屋旅館、万歳!!
その後帰路につき、午前0時自宅到着となりました。
でも最高の気分、最高の思い出となりました。
坂バカ万歳!!
ThePEAKS Round1、万歳〜〜!!
【The PEAKS Round1】
長野県美ヶ原周辺
走行距離153km
獲得標高5070m