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2012-02-02

[]688経済産業省編『キャリア教育ガイドブック――学校と企業・地域をつなぐキャリア教育コーディネート――』

書誌情報:学事出版,143頁,本体価格1,900円,2009年3月6日;第2版2010年12月4日発行

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2005年度から2007年度の3年間,経済産業省委託事業「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」が実施された。全国28カ所の小学校・中学校・高等学校を対象に,教員を支援する民間コーディネーターや支援者としてキャリア教育に参加したことが特徴だった。NPO法人,人材採用関連企業,商工会議所,職人,保護者,大学(教育学部)が「授業をつくる」,「授業を運営する」,「協力者を巻き込む」などの活動を通じて仕事や働くこと,将来を考え,学びと社会のつながりから学びを振り返るというものだった。

本書は前半でキャリア教育の実践例を,後半でキャリア教育のプランニングから実践までのポイントをまとめたものだ。キャリア教育という言葉は,1999年の中央教育審議会答申「初等中等教育と高等教育との接続の改善について」で初めて登場した。つまり小学校段階から高等教育にいたるまでキャリア教育を推進するという目的を持っていた。その後キャリア教育を「「キャリア」概念に基づき,「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し,それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」ととらえ,端的には「児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てる教育」」と定義することになった(「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書」2004年)。前後して国の施策として「若者自立・挑戦プラン」(2003年),内閣府特命担当大臣・文部科学大臣・厚生労働大臣・経済産業大臣を構成員とした「キャリア教育等推進会議」が発足し(2006年),「キャリア教育等推進プラン」(2007年5月)を策定してきた。キャリア教育は大学生の就活に関連して言及されがちだが,すでに初等教育から取り組むよう政策課題のひとつになっている。

既存教科を利用したり,学校イベントを活用することから,ゲーム・ワークショップを組み込んだり,外部講師招聘や校外学習などそれこそ多様なプログラムがある。キャリア教育の学習目標を「社会人基礎力」(3つの能力・12の要素)や「職業的(進路)発達にかかわる諸能力」(4領域8分野)にもとめ,小・中・高の段階別に区分した職業的(進路)発達段階・発達課題も明確にしている。最大の問題は受験によってこれらキャリア教育の果実がバラバラになり,最後のツケが大学に回ってくることだろう。

進学校であればあるほどキャリア教育と縁がない。本書を見てあらためてキャリア教育の意義と限度を考えることになった。

いなかのおっちゃんいなかのおっちゃん 2012/02/03 13:32 前日の本も、この本も実は持っています。高校教員時代、総合学科ということでキャリア教育はかなり実践してきました。今の学生を見て、akamacさんの言われるとおり、大学にツケが回ってきていますね。というか、小中高の連携がなく、進学重視で・・・。それを無くすためにもゆとりの時間もあったかと思いますが、指導できる教員がいないということもあり。
ただ、悪いクセで、買うと目次だけ見て読んだつもりになって。この本はお付き合いでいただいたような気がします。読まれているかもしれませんが「偶キャリ」(本田由紀)も面白いです。
私の人生なんかは、偶キャリそのものですから・・・。

akamacakamac 2012/02/03 15:11 いなかのおっちゃんさん
積雪の影響はありませんでしたか。今朝大学のキャンパス内にはいたるところに雪だるまが
ありました。雪国の雪害を思うとなんとも複雑ですが,滅多にない積雪で学生がこどものよ
うにはしゃいでいるようでした。
教育がもともと一種のキャリア教育でないといけないわけで,キャリア教育という言葉があ
るかぎりきちんとした教育がされていない現状の反映なのでしょうね。キャリア教育という
言葉が死語になることを空想しています。

いなかのおっちゃんいなかのおっちゃん 2012/02/03 20:49 雪の影響で、朝の通勤は2時間余かかりました。疲れました。伊予市までは順調(スタッドレスタイヤをはかせているので)だったのですが、その後がいけません。
道後平野は積もっていないだろうと思ったのが甘かったですね。

内子は雪国とまではいかないですが、毎年、積雪に悩まされるので対応をしています。今日みたいな時は、半分は、いい迷惑やなと。ちゃんと対策しろよみたいに思ってしまう、心の狭さです。

一時、高校で頑張ってキャリア教育をやってて、しばらくして振り返ってみると、現実と夢の乖離を感じました。キャリア教育で夢を与えて、しかしその現実は?と、最近は反省しきりです。

akamacさんの言われる通り、教育全体がそうならないといけないですね。ただ、大学でさえも、就業力育成プログラムがあったり、全てが悪いわけではないですが、FDとか授業評価とか、大学生でありまがら、子ども扱いをしたり批判力だけ育てたり・・・、大学でさえも大人へに一歩をふみださせることができない学生を育成しているようで。世の中どうなるんでしょうね。

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