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本名:赤間道夫(あかまみちお)

現職:愛媛大学法文学部総合政策学科の教員(経済学史担当,1985年より)

「法学部と文学部(改行)史(学)・哲(学)・文(学)から構成される文学部は,作家や学者などを輩出する人文知識人的学部(知識人の学校)である。それに対して,法律学や行政学などを教授する法学部空間は,官僚や政治家,経営エリートを輩出するテクノクラート的学部(権力の学校)である。こうした学部文化の差異は,大学の中の大学である東京大学でこそもっとも際立ってあらわれる。法学部はフランスのカードル(官僚や企業の幹部職員)などのテクノクラートの養成学校であるエナ(国立行政学院)に似た権力(テクノクラート)の学校にあたる。したがって,法学部は官僚場や経済場につながっている。それに対して文学部は,フランスの知識人の輩出学校であるエコール・ノルマル・シュペイユール(高等師範学校)に似ており,知識人の学校にあたる。文学部は学術場につながっている。権力の学校(法学部)と知識人の学校(文学部)は,優勢価値がそれぞれブルジョア的価値(効用・専門)と教授的価値(創造性・クリティーク)であることでも異なっている。(改行)しかし,日本の法学部は,エナのような行政幹部やビジネス・エリートの学校,あるいは法曹養成のためのロー・スクール(法科大学院)として特化した学校ではない。ジャーナリストや学者も輩出する。講座・教授科目も民法や刑法,商法などの実定法だけでなく,政治思想や外交史などの文学部的な講座・教授科目を含んでいる。日本の文学部もセミ・テクノクラートを輩出する社会学や心理学を含んでいる。とすれば,法学部空間と文学部空間はフランスのエナとエコール・ノルマル・シュペイユールのように異なった原理で遮断されるというより,交叉している。(改行)そのことは大正時代に東北帝国大学と九州帝国大学に文系学部が設置されることが決まったときに法文[原文傍点:引用者注]学部(東北帝大は1922年,九州帝大は1924年に設置)として出発したことにみることができる。法科万能主義が理想や目標を等閑にした形式主義をもたらしているという批判に対しての措置だったが,法学部文化と文学部文化が水と油だととらえられていたとしたら法文学部のような構想はでてきはしなかっただろう。ただし九州大学と東北大学の法文学部は,戦後(1949年),いずれも法学部と文学部に分離してしまったが,逆に戦後,金沢大学や熊本大学などの多くの新制大学に法文学部が誕生した。戦後できた法文学部が法学部と文学部などに分離した大学も多いが,愛媛大学や鹿児島大学では現在でも法文学部が存続している。」(竹内洋『丸山眞男の時代――大学・知識人・ジャーナリスト――』中公新書1820,2005年11月25日,本体価格860円,183〜184頁)

丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)

丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)

こういう由来のある学部に所属しています。

当面はこれまで公表した書評や本の紹介を中心に書き進めていきます。徐々に新作を公開していきます。(2007年2月5日より公開開始)

ところで,岡本真「『Web2.0』時代に対応する学術情報発信へ : 真のユーザー参加拡大のためのデータ開放の提案」(『情報管理』Vol. 49, No. 11, 2007, 632-643)によると,研究者が発信するブログは2007年2月現在で約300あり,6パターンに分けられるという。(1)日記型(日々の研究・教育の様子をつづる),(2)書評型(本を中心に批評をつづる),(3)論説型(あるテーマに関する見解をつづる),(4)メモ型(あるテーマに関するクリッピング),(5)報告型(論文執筆や学会参加の方向をつづる),(6)連絡型(講義やゼミの連絡事項をつづる)。

akamac book reviewはこれらのうち(2)と(3)に特化したブログを意識しています。社会科学を中心に,哲学,思想,歴史,インターネットまで視野に入れて論じていきたいと思っています。


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