永劫の玉座に座したる暁の王(25F)


...。


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FOEが配置されてんのはマップ前半だけで、後半は入り組んだ通路か。



FOEは例によって第5階層のFOEが勢揃いしている。
どれも飛んでくる爆弾をぶつければ、取り除けるが。


けれど、爆弾の出る場所が遠かったりしてちょっと面倒...



特に24Fからの徘徊系FOEがうろついている所が難しかったな。



なんだか24Fとは正反対の印象を受けますね。
こちらは行き止まり...あら?


...これ、なぁに?



あー...
ここに手を置け、ってか?


左が赤い円、右が青い円。
何もしないで立ち去ってもいい。


...。
じゃあせっかくだから、青を。


赤じゃねえのか?




ああ、青だ。


!?



うぷっ...



害はないみたいだけど...
なんかスウスウするにおいだな。


控えめでしたら良い香りなんでしょうけど、
ちょっと...キツイですね...


柑橘類に似ているな。



おい、魔物の気配が薄くなってないか?



そういや、音もあんまりしないな。
このニオイが遠ざけてくれた、とか?


さっきの霧には魔物を遠ざける効力があったのか。
...ん?


どうやら、再び使えるようになるまで時間が必要な仕掛けらしい。



成程ね...正直こいつは有り難いんじゃねえか?
もうここ最近はずっと、雑魚相手にも苦戦してるしよ。


どれくらい効果があるか、続くか分からないけど...
ま、とりあえず今は先を急ぐか。

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なんでしょう?
絵のようにも見えますが文字...のようにも見えます。


お城で使われてるのと似てる気がするけど...違う。
...読めそうにない。


ここ、空飛ぶ城はハイ・ラガードの祖が使ってたっつー城だからなあ。
現在使われている、ハイ・ラガードの文字と体系が似てるかもしれねぇな。


ん...



古代文字は専門じゃないんだよなあ...
そもそも、あんまり進んでない分野だし。


あの人か。
確かにいつも、何かの本を読んでいたな。


そうそう、聞いた話だと古代文明についての文献らしいぜアレ。
詳しくは知らないけど。


これが文字なら、なにか一定の法則を持っているかもしれない。



その法則さえつかめれば...ってか?



そうだな、何か意味があるかもしれないし
ちょっと調べてみよう!


なんだか...探偵小説に出てくる暗号解読みたいですね!



あー、なんか流行ってたな。『探偵オースティンの事件簿』...だっけか。
嬢ちゃん、ンな娯楽小説も読むんだな。


ええ、どんな本でも読みますよ。
最近はあまり時間がとれませんけど...


...?
フラヴィオ、背後から荒い息が聞こえる。


はぁ? おれじゃねーよ。
ホレスこそ静かに...


いや、そうじゃない。



えっ?



集中しすぎて、全然気付かなかった。
...完全に囲まれてる。


き...来ます!



4体か。



幸いフラヴィオのスキルで不意打ちは防げたが、
クロエの状態異常が決まらねえと厳しいかもしれねえな。


といっても封じ、状態異常が決まらないと厳しいのはいつも通り。
第4階層からずっと。


フォースブーストを惜しまずに使おう。
アリアンナは状態異常対策で「予防の号令」を頼む。

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...?



まだ、戦う気でしょうか...!?



受けて立つしかねーな。
気ィ抜くなよ!


...!



...なーんか、イヤな予感がするぞ。
あんな声で叫ばれちゃあよ。


同感だ。



やだねえ、オッサンはともかく
お前のカンって当たりそうなんだよな。


仲間をお呼びする声だったのですね...!



ったく、最後まで厄介亊を呼ぶなんて...
泣けてくるぜ!

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...結局、あの壁の文字は解読できなかったな。



増援で来た魔物たちすごく強かったし、フォースゲージも使っちゃってた。



そんでも苦労して蹴散らしたら、
激しい戦闘のせいで壁はボロボロだったしな。


静かですね...



ああ。



...この向こうに、オーバーロード様がいらっしゃるんでしょうか?



そう考えるのが自然だろう。



今まで語りかけてきた声の主、オーバーロードか。



一体この先で、何が待ち構えているんだろうな。



それは誰も分からない。



入念な準備を整えよう。
それが終わったら...


この扉を、開きます...!


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