2009-10-23 (Fri.)
明日イベント「氷室さんの思い出を語る会」。
昨年6月に死去した作家、氷室冴子さんと交遊のあった日本橋学館大(柏市)の田中二郎准教授が、氷室さんから譲り受けた約850冊の本を同大学図書館に寄贈した。24日には、同大構内で「氷室さんの思い出を語る会」を開き、生前に親交の深かった漫画家の藤田和子さんや作家の新井素子さんらも出席する予定。
氷室さんは、少女小説と呼ばれる分野で人気を博した小説家で、代表作に「なんて素敵にジャパネスク」などがある。田中准教授によると、1998年に知人の紹介で知り合い、当時、ワープロからパソコンに切り替えようと考えていた氷室さんに使い方をアドバイスし、次第に「気楽なつきあい」になった。2005年に突然、電話でがんを告白され、その後の約3年間を「一緒に遊んだ」という。
生前の取り決め通りに田中准教授は蔵書を引き取り、図書館側と交渉して雑誌や漫画以外の本を引き受けてもらうことになった。本は日本史や文学関連のほかに、創作活動で参考にした資料も多数含まれる。
図書館は、30日まで寄贈本や漫画本、キーボードなどの愛用品を展示し、以降は寄贈本だけを書庫に収めるという。田中准教授は「本当にパワフルな人だった。作家としての氷室さんのことはそれほど分からないが、語る会では人間としての面を話したい」としている。問い合わせは同大図書館(04・7167・8655)。
お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
地域ニュースなので静岡ローカルの読売新聞では読めない記事。新井素子研究会のトップページでは既報だが、明日24日に千葉県柏市の日本橋学館大学で「氷室さんを偲ぶ一日」が開催され、トークイベントに新井素子さんも参加する。氷室冴子氏に思い入れの深い人は行ってみてはいかがだろうか。
『Newtype』1986年5月号。
言わずと知れた角川書店が発行するアニメ専門誌である。新井素子さんの関連記事が掲載されていたのを知ったのはこちらのブログ。
『ノベルズ畑でアニメがとれた!!』という特集が組まれており、その中に新井素子さんの談話が掲載されている。特集ページの冒頭にはこのような文章がある。
最近、本屋さんの文庫本のコーナーを見るとはなしに見ていると、アニメーターさんやマンガ家さんの絵のついたカバーを多く見かけるようになりました。
アニメやマンガに親近感を感じるニュータイプにとっては、小説(ノベルズ)の世界が急に近づいてきたような昨今です。カバーイラストや挿絵に魅かれて、ノベルズを手にしたニュータイプも、決して少なくないはずです。
さらに、今年の夏には、そうしたニュータイプ・ノベルズの中のひとつ「魔女でもステディ」(早川書房)がO・V・Aとなることが決定しました。こうなると、ニュータイプとしては黙ってはいられません。いったいこのムーブメントがどこから起こり、どこへいくのかを確かめようではありませんか。
このムーブメントの起こりは、今から10年前。
高千穂遙さんが自作の小説「クラッシャージョウ」に、安彦良和さんのイラストをプロデュースしたのがきっかけとなりました。ご存じのように「クラッシャージョウ」はベストセラーとなり、昭和58年には作者自らのシナリオ、安彦さんのキャラクター&監督でアニメ映画にもなりました。
これを追うようにして、角川アニメが「幻魔大戦」「少年ケニヤ」「カムイの剣」「ボビーに首ったけ」と、続々とノベルズのアニメ化に挑みました。ひと昔前までファンの間で夢だった「SF小説やジュニア小説のアニメ化」という希望は、挿絵のキャラクターをそのままアニメキャラクターに転用する――という発想によって、現実のものとなったのです。
生まれた時からアニメやマンガなど、映像的な表現に深くかかわっているニュータイプにとって、読むだけでキャラクターを頭の中で動かすことのできるニュータイプ・ノベルズは、とても接しやすいノベルズの世界です。こうしたノベルズを求めるブームは、一時的な現象ではなく、これからも新しい世代に対応して、定着してゆくことでしょう。
今回の特集では「魔女でもステディ」を中心に、各証言者の声を聞きながら、ニュータイプ・ノベルズの現代と未来を考えています。
あなたの好きなノベルズがアニメ化される日も、そう遠いことではないかもしれません。ノベルズ畑でとれたアニメの味は、甘いかにがいか、確かめてみてはいかが?
「ニュータイプ・ノベルズ」てすごく思い当たる節があるんだけど。角川書店がこの時期に自覚的にこのような傾向の小説の特集を組んでいた、というのが2009年現在から見ると興味深いかも。この年から、角川文庫ではこの特集で規定された「ニュータイプ・ノベルズ」を集めた(と思われる)「ファンタジー・フェア」*1が開催されるようになり、1988年1989年のスニーカー文庫創刊へと繋がっていく。――という流れも想定できるかも。
閑話休題。
で、証言者が6人登場する。アニメ界出身のイラストレーターとして天野喜孝、高田明美、いのまたむつみ。アニメに親和性が高い作家という括りで高千穂遙、鳴海丈、藤川桂介、新井素子。それぞれ談話が掲載されている。この「ニュータイプ・ノベルズ」のような風潮について、新井素子さんは次のように語っている。
昔は、マンガ家の人が挿絵を描いてるとしても、マンガの線じゃない線で書いてるから、あまり印象になかったんですよ。もんきー♥ぱんち先生が「テクニカラー・タイムマシン」でマンガそのままの絵で描いていて、すごく目立っていましたね。挿絵の印象がすごく強いと、それがそのままアニメになる場合ってあると思いますよ。本当は、小説って中身が99%で、絵が1%くらいなのが、マッチしちゃうとそれが50%くらいになりますもんね。そうなると、アニメになるとしても、そのキャラクターをはずすわけにはいかないでしょうね。たとえば「クラッシャージョウ」は、安彦さんの絵以外では考えられないし、生頼さん以外の「ウルフガイ」だったら怒ると思います。私自身のことを言えば、どんな挿絵がつくとか、アニメになる、映画になるとかは気にしてないんです。アニメになれば、それはアニメ屋さんの作品だし、映画は映画作った人の作品だし、手を離れちゃうんですから。結果として好みだったら「わーいわーい」。好みじゃなかったら「ふーん」という程度です。
『テクニカラー・タイムマシン』はハリイ・ハリスンの書いたSFで、モンキー・パンチが表紙イラストを描いていた。*2こんな作品がすっと出てくる辺り、海外SFもそれなりに読んでいることを想像させる。「ウルフガイ」の生頼範義イラストにはやはり相当な思い入れがあるようだ。*3
泣いて馬謖を斬れよ!!!
ってみおちゃんが言ってた。『日常』5巻本日発売。これはきっと悪魔の罠だよ!!!
今日は他に『GIANT KILLING』12巻と『聖☆おにいさん』4巻を購入。『GIANT KILLING』では最近忘れていた勝利への飢餓感・執念というものを久々に思い出させてもらった。ああサッカーってこうじゃなきゃいけないよね。『聖☆おにいさん』はやっぱり合わないなあ。『荒川アンダーザブリッジ』も読んでみたけど、作者とギャグの波長が合わないことがわかった。次巻は買わないかも知れない。
ろびこの『となりの怪物くん』(講談社KCデザート/既刊3巻)が面白い。学校で超問題児男子の隣の席になったばっかりにやっかいな関係を強いられることになった冷血女子の、対人スキルの低い者同士のラブコメ。人と仲良くしたいのに周りから恐れられ敬遠されてしまう少年と勉強にしか興味が無く人付き合いに無関心な少女。この恋愛は非常に難儀であり笑える。絵も好み。
「料る」。
有川浩の小説で初めて見た単語。「料理する」を簡略化した有川語なのかと思っていたが、今読んでいる司馬遼太郎の小説にも出ていたのでちと驚いた。ご本人は、自分のオリジナルでなく向田邦子の随筆で覚えた、と10月22日の日記に書いている。
『広辞苑』を引いてみたら、ちゃんと「料る」が載っていた。「料理」を活用させた語、なんだと。
「残暑しばし手毎に料れ瓜茄子」
芭蕉の句である。
*1:ラインナップはこちらを参照のこと。→http://alisato.web2.jp/diary/l200204-02.htm 新井素子さんの『結婚物語』が入っている。
*2:amazonの商品ページに表紙画像あり。ISBN:4150101930←ここから飛んで下さい。談話中の表記がなぜひらがなにハートマークなのかは謎。
*3:http://motoken.na.coocan.jp/kanren/novel/ookamiot.htmlを「生頼」で検索して下さい。
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って言うのも祖父が「猪がかかったらか『りょうってくる』」って( ・_・;)
栃木の山奥に住んでいるので、てっきり『猟』にかかわる方言だと思っていました。
祖父も普段は使わない言葉で、猪の時だけ使うからてっきり…
覚えたからには使いたくてしょうがありません(;^^)ヘ..
僕は実際に「料る」を使っている人が周りにいなかったので、
初めて読んだ時に、この言葉何? とかなり戸惑いました。
実際に使ってみるのはちょっと面白そうですね。
僕も日常で使ってみようか知らん。
管理人さんの他のブログを読んでみましたが、なんか難しくて(^^ゞ まさかお返事いただけるとは…
お忙しいのにありがとうございます。 管理人さんは「いつき」のような人だ(*'ー'*)
でもでもでも、「いつき」のような、は言い過ぎですから!
顔が赤くなってしまいます。