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2018-12-31

2018年も暮れゆく 〜ベストアルバム16枚〜

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相変わらず時たま更新のブログですが、この「はてなダイアリー」のサービスが近々「はてなブログ」に統合されると先週知り(苦笑)、ちょっと慌てているアカザル店主です。

さて、年々豊作になる一方の新譜ですが、今年も悩みました。世界の音楽情報誌「ラティーナ」2019年1月号に私の選盤が載っておりまして、ここではそちらの10枚をベースに、さらに6枚を含めたアルバムのタイトルだけご紹介して取り急ぎ今年の私の備忘録とさせていただきます(気づくと大晦日)。詳細は後日追記するかもしれません。こちらです↓

f:id:akazaru09:20181231183400j:image:w360

2018 Best Album

画像の左上から右下へ16枚:ベスト10はラティーナ2019年1月号と同じ内容です。

Antonio Loureiro / Livre

Kip Hanrahan / Crescent Moon

Silvia Iriondo / TIERRA SIN MAL

Ben Lamar Gay / Downtown Castles Can Never Block The Sun

Celso Sim / O AMOR ENTROU COMO UM RAIO - Celso Sim Canta Batatinha

Federico Arreseygor / TODONOSEPUEDE

Jon Brion / Lady Bird: Original Motion Picture Soundtrack (Analog)

Noname / Room 25

Ambrose Akinmusire / Origami Harvest

Cesar Lacerda / Tudo Tudo Tudo Tudo

(ここまでがベスト10順不同)

Greg Saunier Mary Halvorson Ron Miles / NEW AMERICAN SONGBOOKS VOLUME 1 (Analog)

Gilberto Gil / OK OK OK

三枝伸太郎&小田朋美 / わたしが一番きれいだったとき

Azekel / Our Father

MAST / Thelonious Sphere Monk

武田吉晴 / Aspiration

ベン・ラマー・ゲイは、けっこうアヴァンギャルドなことを愛嬌をもってやるところが好きです。去年はBottle Treeでも気になる音を届けてくれましたが今年のソロアルバムはクセになりました。


※Esperanzaの新譜はフィジカルが3月まで出ないそうなので勝手に来年扱いにさせてもらいます。Nonameもフィジカル出てないですが細かいことはいいじゃないですかw

他には下記のアーティストの新譜も今年よく聴きました。

Rubel

空中泥棒

Jamie Issac

Dani Grugel

Mocky

Christian Scott aTunde Adjuah

(アルバムはThe Emancipation Procrastinationです)

Dirty Projectors

cero

Liverwort Lab

Aca Seca Trio

Meshell Ndegeocello

Punch Brothers

Guinga, Gabriel Mirabassi

Quartabê

Young Fathers

このあたりのアルバムトラックも含めたプレイリストを順不同でざっくり作ってみました。よかったら参考までに聴いてみてください。

https://open.spotify.com/user/akazaru_reco/playlist/3WB0ms7QSncAPnA7ja7iI2?si=dVDXCFDPQ0C_valv8UKvtw

(残念ながら、『わたしが一番きれいだったとき』と『NEW AMERICAN SONGBOOKS VOLUME 1』はSpotifyにリストがありません。しかし動画サイトその他で一部の曲は聴けるかもしれませんので、興味のある方は探してみてくださいね。アントニオ・ロウレイロ『リーヴレ』もSpotifyでは1曲だけなんですよね。Appleの方なら全部聴けるかも…

それでは、皆さんに良い一年が訪れますように。2019年もよろしくお願いいたします。

2018-07-10

JTNC 5を読む、今のアメリカを知る。

|  JTNC 5を読む、今のアメリカを知る。を含むブックマーク

f:id:akazaru09:20180710233624j:image:medium

シンコーミュージック・ムック『Jazz The New Chapter 5』(JTNC5)を読み終えた……いつもながらの満腹感である。しかし、加齢のせいか、老眼のせいか、本を一気に読むことがなかなかできない昨今、通読するのに予想以上の日数を費やしてしまった……。それは通勤電車で読むにはJTNCの判型が大きすぎるせいもあるのではないかと思っているが、これ以上はボヤかない(笑)。ともかく、この時期、深夜ヘロヘロになり家に帰った後のサッカーワールドカップTV観戦の合間に、あるいは休日に喫茶店で、チビチビと、しかし興味をもって個々の記事を読んでいった。

SNS界隈のコメントを読む限りでは、このJTNC5の人気記事ナンバーワンはどうやら冒頭のカマシ・ワシントンへのインタビューのようだ。彼のあのワイルドな外見と「対位法」や「ストラヴィンスキー」「プロコフィエフ」といった発言内容とのミスマッチ萌えにクラクラするが、たしかに面白い。カマシの音楽の聴き方が刷新されそうな刺激に充ちた内容だ。私自身もカマシの音楽は凄いことはわかるが正直どう捉えてよいのかわからなかったのだが、このインタビューは参考になった。なるほど、クラシックの素養か。

また、カマシの他にもケイシー・ベンジャミンをはじめ最先端のジャズシーンを彩るサックス・プレーヤー達へのインタビューはどれも貴重だし、ぼくが個人的に好きなネイ・パームやロン・マイルズ、マシュー・スティーヴンス、ファビアン・アルマザンの記事があるのもとても嬉しい。このようにJTNC 5は従来にも増してアーティストへのインタビューが充実しており、今まさに旬の人たちの生の声が聞ける面白さがある。

しかし、ぼくが最も注目する点はそこではない。いわゆるシーンの最前線にいるアーティストへのインタビューだけなら、他のメディアでもできるだろう。しかし(これは「4」やそれ以前の号でも見られたが)、JTNCではアーティストだけでなく、ジャズシーンを支える個人やレコード・レーベル、ジャズクラブ、学校や教会、コミュニティ、都市などにも目を向けている。そうしたオモテに出ない人たちにもフォーカスし、丹念に紹介しようとしている姿勢、それこそがこの本でいちばん評価したい点だ。

例えば、具体的に目次でいうと、下記の記事あたり(数字はページ)。

024 ヒューストンで育ったジャズ・ドラマーたちの背景にあるもの

036 What is the role of Jazz Media? アートワークからライヴまで一貫したリヴァイヴ・ミュージックの美意識(「リヴァイヴ・ミュージックのCEOメーガン・スタービレイとの対話」「デザイナー ローランド・リフォックス・ニコルの横顔」)

046 ウォリーズ・カフェ ―〈登竜門〉として機能し続ける老舗ジャズクラブ

あるいは、

116以降のWhat is Jazz? feat. American Classical Music etc.

128 Every State Has Jazz Teachers「ユナイテッド・ステイツ」としてのアメリカのこと

等々。

ある記事では、クリス・デイヴ、エリック・ハーランド、ジャマイア・ウィリアムス、ケンドリック・スコットらの素晴らしいドラマー達を生んだ街、ヒューストンに注目し、その街の音楽教師やミュージシャンを紹介。また別のパートでは、クリスチャン・スコットやジュリアン・ラージ、マカヤ・マクレイヴンにインタビューする中で「ジャズの中にあるアメリカ伝統音楽の要素や、各都市シーンからの影響」に関するコメントを引き出し、また、全米各地における音楽教育の現状や、教会、マーチングバンド経験がもたらす影響について語っているインタビューもある。あるいは、新しいジャズを生み続けるレコード・レーベルのキーパーソンに対するインタビューもきわめて興味深い。

  

思えば、JTNCには、こうした、ジャズを支える背景や人々への視点は以前からあった気がする。

JTNC 4においては、

「ジャズを考えるためにはアメリカ音楽のことをもっと考えないといけないんじゃないかと思うようになった。JTNCは自分たちらしい視点で、そんなことをもっと進めていくべきなんじゃないかと」 (同書、巻頭言から引用)

という問題意識から、「Think America Again」というコンセプトのもと、フィラデルフィアの音楽とその歴史にフォーカスしていた。

JTNC 5では、その対象となる都市がさらに全米規模に広がっているのだが、核にあるのは、「アメリカ音楽としてのジャズって何だろう? なぜアメリカで今のジャズが生まれてきたのだろう? その背景には何があるのだろう? アメリカのジャズと同様にアフリカ音楽、カリビアン音楽、ヨーロッパ音楽などの多様なルーツをもつ他の国の音楽と何が違うのだろう?」という監修者・柳樂光隆氏の強い関心なのだと思う(勝手に忖度)。

今回の「5」では、カマシのインタビューに象徴されるように、ジャズとクラシック音楽の今日的な関わり方がひとつのテーマとなっているように見える。が、このクラシックもジャズの構成要素のひとつ=ヨーロッパ音楽であり、JTNC 5においても作り手の目線はアメリカ音楽から離れることはない。たまにブラジルやヨーロッパ、アフリカなどの音楽の話があっても、それはあくまでもアメリカのジャズを考えるうえでの材料として置かれている。で、このアメリカへのこだわりが顕著に表れているのが、先に挙げた、アーティストインタビューにとどまらない「オモテに出ない人びとやアメリカのジャズを下支えする環境、あるいは背景となるコミュニティや都市」に関する多様なストーリーであって、こうした記事がぼくは今回最高に面白いと感じた。

こんな作り手のこだわりに触れるのも、JTNCを読む楽しみのひとつとなっている。少なくともぼくにとっては(笑)。音楽から現代のアメリカを知る一冊。

2018-01-02

2017ベストアルバム

| 2017ベストアルバムを含むブックマーク

2018年が来ました。皆様新年明けましておめでとうございます。

相変わらずの気ままな更新を続けておりますが、本年もよろしくお願いいたします。

さて、去る2017年は例年にもまして豊作の年でした。10枚に収めることがほぼ不可能になってきましたので、ベスト3+13枚ということでよろしくお願いします(何をや?笑)。

大急ぎで簡単なコメント付けましたが、乱文ご容赦。


(最初にお知らせ)

12/20発売 月刊ラティーナ2018年1月号の「2017年ベストアルバム」選に参加させてもらいました。一般リスナーの視点から南米系を中心に厳選10枚、2017年の愛聴盤を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。各種インタビュー記事も興味深いラインアップです。 latina.co.jp/index.php?main…

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(左上→右下へ順に1〜16のアルバムに対応します)


1 Rebecca Martin & Guillermo Klein / The Upstate Project

ギジェルモ・クレインの作品をここ数年重点的に聴いてきたのですが、その新作として入手したこのアルバムがじつにいい。曲はフォーキーでシンプル、一聴すると地味、鬱っぽい雰囲気すら感じますが、このダウナーな調子が妙に癖になる。気がつくと何回転も聴いている。この中毒性は何だ? 2017年の気分に優しく触れる音がそこにはありました。きっとこれからも聴き続ける大事な作品になりそうな予感がします。レベッカ・マーティンのアルバムもこれから順に聴いていくつもりです。

2 Guinga + Quarteto Carlos Gomes / Avenida Atlântica

ブラジルのベテランギタリスト&作曲家のギンガの新作。ストリングスとの共演。そのゴージャスな音にメロメロになりました(静かなる興奮が止まらない!)。

3 Kurt Rosenwinkel / Caipi

2017年に行ったライブの中でもカート・ローゼンウィンケル(g, vo)、ペドロ・マルチンス(g, kbd, vo)、フレデリコ・エリオドーロ(b, vo)、アントニオ・ロウレイロ(perc, vo)、オリヴィア・トルンマー(p, kbd, vo)、ビル・キャンベル(ds)のスーパーバンドCAIPI BANDの感動は忘れられません。このアルバムはジャズのギター皇帝とブラジル・ミナスの若き才能達が奇跡の融合を果たした画期的な作品と言えましょう。


4 Nai Palm / Needle Paw

ハイエイタス・カイヨーテのVocalistの初ソロアルバム。ギター一本の弾き語りという形態ですが、ボーカルを多重録音して生まれる複雑なハーモニー、そこにセミアコースティックギターがリズムを刻むというユニークな音づくりになっています。20代前半のネイ・パーム、ジミヘンやデヴィッド・ボウイの曲などもカバーしていたり、彼女の音楽的な懐の深さも強烈に感じます。もっとじっくり聴き込んで、このアルバムの新しさの正体を突き止めたい気持ちになります。

5 Petros Klampanis / Chroma

なぜベーシストの作品はこんなにトータルアレンジが素晴らしいのでしょうか。ストリングスの入り方が素敵すぎてマイソウルが骨抜きになります。

6 Vitor Araújo / Levaguiã terê

ブラジルの若き作曲家・ピアニスト・アレンジャーの新作(2016年作)。大編成のコンボを指揮しつつ、打ち込みや電子的サウンドエフェクトやパーカッションも交え壮大な実験色の強い音楽を作り上げています(2枚組!)。聴いたことがないスケールです。

7 Alexandre Andrés & Rafael Martini / Haru

アレシャンドリ・アンドレス(fl, g, vo)とハファエル・マルチニ(p, kbd, vo)のライブ(初来日)も個人的には2017年の大きな事件でした。ハファエル・マルチニがあんなに歌える人だとはライブに行くまで知りませんでした。素晴らしいコラボレーションの記録。

8 ギルマ・ベイェネ&アカレ・フーベ / 復活!エチオ・ポップのゴッドファーザー  Girma Bèyènè & Akalé Wubé / Ethiopiques Vol.30 - Mistakes on Purpose

なぜエチオピアのポップスは日本の音楽と似ているのでしょうか。私はこのアルバムを聴いてCKBを思い出しました。1曲目のかっこよさがわかる人とは友達になれそうです(笑)。

9 Pablo Passini / Videotape

アルゼンチン出身でブラジルでも活躍する作編曲家・ギタリストのサードアルバムで、いまバリバリのミナス系ミュージシャンがバックで演奏。南米とかブラジルとか関係なく、ジャズやロック、プログレなどの音楽ファンにも聴いてもらいたい作品。ちょっと懐かしいギターとミニマルなかっこよさ!


10 伊藤ゴロー アンサンブル / アーキテクト・ジョビン

とにかく素敵です。音がいいです。ジョビンの曲の素晴らしさがまた再認識できます。とにかく聴いてください。

(ここまでは月刊「ラティーナ」2018年1月号に掲載された内容と同じです)

11 Jun Miyake / Lost Memory Theatre act-3

2017年もライブに行きましたが、2部構成の今回も完璧でした。act-3でついにロスト・メモリー・シアターも完結。今度はどんな音楽世界を見せてくれるのでしょう。

12 公衆道徳 / 公衆道徳

韓国の宅録アーティストですが、そのギターの巧さとサウンドコラージュの創造性にびっくりしました。

13 Chris Thile / Thanks for Listening

パンチ・ブラザーズの中心人物であるマンドリンの名手のソロアルバム。年末に聴いたため、滑り込みでランクインしたのですが、もっと早くから聴いていたらベスト1にしていたかもしれません。曲の素晴らしさ、音楽の楽しさと美しさを感じる、本当に大切に聴いていきたいアルバムです。“Thanks for Listening”のフレーズをエンディングで聴いたとき、このアルバムのことが心から好きになりました。


14 Thundercat / Drunk

ポップな魅力が満載。本当にジャンルレスなアルバムですね(ジャケットは怖いけどw)。

15 Shai Maestro Trio / The Stone Skipper

シャイ・マエストロが一皮剥けたと言ったら失礼ですが、緊張感があって、今風で、すごくかっこいいアルバムです。

16 Fabian Almazan / Alcanza

CDがなくてダウンロードだけですが、凄い音楽です。凄すぎて、濃すぎて、要素多すぎて曲も長いし(笑)、聴くのに体力要ります。でも、とにかく力作です。説明になっていませんがw





このほかにも、タイトルだけですが2017年良かったアルバム名を列記します。

・ANTONIO SANCHEZ / BAD HOMBRE

・LUIS LEITE / VENTO SUL

・VITOR GONÇALVES QUARTET / VITOR GONÇALVES QUARTET

・JENNIFER SOUZA / AO VIVO COM MARCUS ABJAUD

・KING GARBAGE / MAKE IT SWEAT

・JITWAM / ज़ितम सिहँ

・HERMETO PASCOAL / NO MUNDO DOS SONS

・RAFAEL MARTINI SEXTET / SUÍTE ONÍRICA

・CHARLES LOYD NEW QUARTET / PASSIN’ THRU (LIVE)

・ARTO LINDSEY / CUIDADO MADAME

・JOVINO SANTOS NETO & ANDRÉ MEHMARI / GURIS CELEBRATING THE MUSIC OF HERMETO PASCOAL

・MEHMARI QUINTETO AGUIRE / SERPENTINA

・VANESSA MORENO / EM MOVIMENTO

・STEFANIA TALLINI | GUINGA / INTIMIDADE

・MACHA GHARIBIAN / TRANS EXTENDED

・BOTTLE TREE / BOTTLE TREE

・BILL FRISELL THOMAS MORGAN / SMALL TOWN

・CHARLOTTE DOS SANTOS / CLEO

・MIMI TERRIS / DEN STORA SKALAN

・The PLAYlist / CHASING GOOSEBUMPS

・DANIEL CAESAR / FREUDIAN

・JEN SHYU & JADE TONGUE / SOUNDS AND CRIES OF THE WORLD (2015年作)

2018年も素敵な音楽との出会いを願って。今年も皆様よろしくお願いいたします!

※20180220注記: 一部タイトルにスペルミスがあり修正しました。

2017-04-19

私がJazz The New Chapterを読む理由

| 私がJazz The New Chapterを読む理由を含むブックマーク


(先日ライブに感動したカート・ローゼンウィンケルとカイピ・バンドのインタビューも載っている『Jazz The New Chapter 4』(シンコー・ミュージックMOOK)。2回読み終わったこのタイミングで、考えたことや、シリーズの愛読者としての気持ちをまとめてみました。たいしたことは書いていませんが(笑)、ライブ後の勢いで書いてしまったので、ジタバタせずにこれもアップします)


私がJazz The New Chapterを読む理由

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ジャズミュージシャンが媒介することで生まれる音楽がある。ジャズ、ロック、ソウル、クラシック、ポップスなど様々な要素が混交する昔のフュージョン然り。またヒップホップ、R&B、エレクトロニカ、クラシック、ワールドミュージックなどが融合する近年の音楽にも、ジャズミュージシャンが重要な役割を果たしている。『Jazz The New Chapter』シリーズ(以下JTNC)は、この後者、既存のジャンルに収まらない「今いちばん新しい音楽」をジャズの視点から捉えようとする試みだ。


いつの時代も、異種の音楽の間に橋を架けるのは「高い演奏技術」ではないかと思う。そしてこの高度な演奏力と音楽理論に裏づけられた即応性、多様な音楽スタイルへの対応力こそジャズの魅力だろう。例えば、かつてのフュージョンブームの中心となる担い手は、主に、多彩なスタイルでの演奏が可能なジャズの素養を持ったセッション・ミュージシャン出身者だった。スタジオを中心に、様々な国籍と音楽的背景を持つミュージシャンの間でテクニックと感性の交換が行われ、新しい音楽が生まれ、アフリカ系アメリカ人の音楽、白人系アメリカ人の音楽、カリブ海の音楽、南米の音楽、ヨーロッパの音楽、アフリカの音楽、アジア人の音楽などがそれまでとは違う広がりをもって世界中に伝わっていった。私たちはこうした「音」から「文化」を聴き、それまでの音楽にはなかったフィーリングを受け取り、音楽を観念や形式ではなく、より自由な感覚的で受け止めるようになった。昔のフュージョンに例えるのは適切ではないかもしれないけれど、既存のジャンルの枠を超えて音楽が融合するプロセスには似た部分があると感じるし、JTNCが扱う「現代のジャズ」シーンにも同様な勢いと可能性があると思うのだ。


「ジャズっていうのはスタイルというよりも、アプローチへの理解であって、音楽への理論的なアプローチなんだ」

ビラル(Jazz The New Chapter 4 / P.55)


(ここで個人的な話をすると…)ちょうど70年代の末、それまで純粋なロックファンだった自分が、兄が持っていたスティーリー・ダンの『エイジャ』をたまたま聴いたことが入口となり、フュージョンやジャズ、AORを聴くようになったのも、このアルバムに参加していたトップ・プレーヤー達の最高レベルの表現と出会ったからだった。それまでに聴いたことのなかった都会的で洗練されたハーモニー、人間業とは思えぬ細かく複雑な(そして洒脱な)リズム、まだ見ぬ異国の街の空気を感じるようなアレンジに目を見張り、その刺激に満ちた音に夢中になった。そして、音楽を聴くという行為そのものの質が大きく変わり、その後ジャズやソウルミュージック、ファンク、R&B、アメリカンルーツミュージック、さらには南米音楽などに分け入ることにつながっていった。そんな新しい音楽体験への入口となったアルバムが、自分の場合は『エイジャ』だった。そして最近ではエスペランサ・スポルディングの『チェンバー・ミュージック・ソサエティ』や、シャソール『ビッグ・サン』、三宅純『ロスト・メモリー・シアターAct-1&2』、ジェフ・パーカー『ザ・ニュー・ブリード』といったジャンル横断的なアプローチの作品が私の新しい音楽世界を拓いてくれている。


こうしたジャンルに収まらない音楽を捉えるには、黒人音楽と即興演奏にベースを置いた従来のジャズの理解だけでは対応しにくい(その点で、JTNC 1の「アメリカのゴスペルやブルースを介さないジャズサウンドの追求」という問題提起は画期的なものだった※)。白人系のカントリーやロック、フォーク&ルーツミュージック、南米音楽、さらにはそれ以外の世界の音楽など、ジャズミュージシャンがつなぐフィールドは幅広い。逆に、ジャンルレスな領域の音楽にまで「ジャズ」の概念を広げることができれば、コンテンポラリーな音楽が大きくひとつにつながる。それらをジャズと呼ぶかどうかの議論はあるだろう。しかし、その定義に拘泥するための時間を費やすくらいなら、カッコいい「ジャズミュージシャンが媒介する今いちばん新しい音楽」を1枚でも多く楽しむ方がいいと自分は思ってしまう(だって人生は短いのだから 笑)。そのための豊富なインタビュー記事がJTNCにはあり、その理解を助けるディスクガイドがある。それらを読み、聴くことで、アメリカやブラジルをはじめとした国々の多様性に富んだ音楽や文化を立体的に捉えることもできる。そして、何よりも、最新の動向に注目するようになり、新譜を聴くことが楽しみになる。自分がJTNCを毎号楽しみに読む理由はこのあたりにあるのではないかと考えている。

※ JTNC 4では、ゴスペルは現代アメリカのミュージックシーンを支える重要な要素の一つとして特集されている。


「一流ミュージシャンはカテゴリーのことは全く考えていないと思う。カテゴリーは、iTunesやレコード店の役に立つものだ。…カテゴライズ出来ないのは素晴らしいことだよ」

ドン・ウォズ(Jazz The New Chapter 4 / P.112)


繰り返しになるがJTNCが扱うのは「ジャンル横断型コンテンポラリーミュージック」だ。この場合、ジャンルレスであるがゆえに、そこには何らかの切り口、あるいはストーリーが必要になる。例えば今回のJTNC 4では、近年、多数の重要アーティストを世に送り出しているフィラデルフィアの音楽シーンが特集され、異種の音楽と「文化」がどのように出会い、新たなアメリカンミュージックを生みだしているのか、様々なアーティストの証言から浮き彫りにしていく。こうした特集(各チャプター)のインタビューや対談を読み進めるうちに、読者はシーンの動向や人物の相互関係、音楽が融合するダイナミクスをイメージとして把握する。そしてこうした各チャプターの記事を補完するかたちで関連のアーティストのアルバムが紹介される。だから、ディスクガイドが音楽体験の入口として正しく機能する。

(現に、私の場合も、JTNCのディスクガイドに紹介されたアルバムを聴いていくうちに、ヒップホップやECM関連作品、ラテンジャズなど、それまで敬遠気味で積極的に聴いてこなかった音楽領域にも興味が湧き、一部のアーティストには相当ハマり込んでしまった…)

この記事部分を読み進めるためには、シーンに対するある程度のリテラシーを要求されるため、人によっては、最初は難しいと感じるかもしれない。そんなときは、ディスクガイドに紹介されている盤を、まずはストリーミングなどを利用して気軽に聴いてみてはどうだろう。気になる作品が見つかるはずなので、十分に楽しんでから逆に記事に戻ってみるのも良いかもしれない。


自分は、このJTNC(とくに4)を、自分がかつてそうであったようにロックファンなどの非ジャズリスナーにこそ手にとってもらいたいと思う。熱心なリスナーがひとたび自らのジャンルを超えれば、音楽体験の世界は大きく広がる。そして音楽を届ける側にとっても、彼らをキャッチすることはセールス的にも意味があるはずだ。JTNCのような取り組みが功を奏した時、より多くの「聴く耳をもった」リスナーに支えられ音楽を取り巻く状況はさらに盛り上がっていくだろう。

“Jazz The New Chapter” ―そのタイトルは刊行当初「ジャズ、その新章」といった意味合いがあったように思う。しかし、JTNC 3や4に至り、そのコンセプトは「ジャズ、あなたの音楽体験の新章をひらくもの」という風に、進化し始めているのかもしれない。これからのJTNCシリーズにも期待している。



【以下、雑記】

もともと、多様な要素が融合した「ひとくせある」ものを好む傾向にあった自分にとって、既存のジャンルに収まりきらない音楽は大好物。だいたい、好きになるアーティストのレコードやCDはどこの棚に入っているのかわかりにくいことが多いし(笑)。(きっと、子供の頃転校生だった自分は、集団のど真ん中にあるものや伝統的なものよりは、むしろ「外」と「内」の両方が見える周縁的なポジションにあるものに親近感を抱く傾向があったのだと思います)

このことに関連して、自分の個人的な音楽遍歴をもう少しだけお話しすると、ここ数年はジャズの影響が感じられるブラジル・ミナス系やアルゼンチンのアーティストの音楽を集中的に聴いていたのですが、その直前には、バップ以前のジャズやフォークの影響を感じるアメリカのアーティスト(例えばダン・ヒックス、ジョン・ハートフォード、ビル・フリゼール、ジョー・ヘンリー、ジェシー・ハリス、ジェフ・マルダー)、あるいはメロディ・ガルドー、テリー・キャリアー、キップ・ハンラハン、ブランドン・ロス、ミシェル・ンデゲオチェロといったジャンル横断的なアーティストをよく聴いていました。やはりここでも「ジャズっぽい音」「異種の要素が融合した音」が中心になっているし、その嗜好の糸を次々と辿っていくことで、ミルトン・ナシメントという巨星に出会い、さらにそこから南米音楽という、アメリカやヨーロッパとは別の巨大な音楽大陸に到達してしまい、レコードにライブにと、さらにドカンと消費する事態に陥っているわけです。ジャンルとジャンルの周縁部をたどると、聴く対象が無限大に拡大するため、恐ろしいことになります。Jazz The New Chapterのディスクガイドを掘っていくことが、散財人生の入口になるかもしれません。危険ですね(笑)。それではこのへんで。

Jazz The New Chapter 4 (シンコー・ミュージックMOOK)

Jazz The New Chapter 3 (シンコー・ミュージックMOOK)

Jazz The New Chapter 2 (シンコー・ミュージックMOOK)

Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 (シンコー・ミュージックMOOK)

taoxingtaoxing 2017/04/20 00:56 おもしろかったです。初耳のことも多く参考になりました。「ジャンルとジャンルの周縁部をたどると、聴く対象が無限大に拡大する」って、わかるなぁ。

akazaru09akazaru09 2017/04/20 01:11 ありがとうございます。taoxingさんも守備範囲が幅広そうですね。うれしい悲鳴ではありますが、たまにその広さに気が遠くなることがありますね(笑)。

2017-04-16

KURT ROSENWINKEL'S CAIPI BANDライブに感じた「浮遊感」

| KURT ROSENWINKEL'S CAIPI BANDライブに感じた「浮遊感」を含むブックマーク


なんということでしょう…何年ぶりかのライブ感想ブログアップです(面目ない 笑)。


f:id:akazaru09:20170416151007j:image:w360

2017年4月16日(日)

KURT ROSENWINKEL'S CAIPI BAND at Motion Blue Yokohama (1st stage)

Member:

Kurt Rosenwinkel (g. vo.)

Pedro Martins (g. key. vo.)

Olivia Trummer (p. key. vo.)

Frederico Heliodoro (b. vo.)

Antonio Loureiro (per. syn. vo.)

Bill Campbell (ds)


「浮遊感」――ブラジル、とりわけミナス系の音楽を表現する際によく使われる言葉だ。あのフワッと天空を飛ぶような音の特長を伝えるのに非常に便利な言葉だが、特に意味合いを定義されているわけでもなく、安易に使われがちなワードかもしれない。カート・ローゼンウィンケルが、自身の愛するブラジル音楽に挑戦したアルバム『CAIPI』。その素晴らしいライブを聴いて「浮遊感」とは何か、自分なりにいろいろと感じるものがあったので取り急ぎメモを。

(自分にとっての浮遊感とは?…うまく伝えられるか自信はありませんが、こんな感じ→)人間の声とギターやキーボードなど上物の楽器が奏でる旋律があり、ハーモニーがある。そしてそれらの上物が、自在に展開する拍子と多彩なリズムの上に載ることで揺れるような、滑るような感覚が生まれる。さらに音響面も含めた全ての要素がミックスされた時に、聴く者はまるでらせん状の階段を天空に向けてスルスルと上っていくような感覚になる。

このCAIPIバンドはドラムスのビル・キャンベル以外のメンバーが全員コーラスを担っている。彼らの声が混じり合い奏でる美しい旋律に、カート・ローゼンウィンケルの独特のリヴァーブの効いたギターの音色がまるで6番目の人間の声のように融合する(ライブ中に人間の声と錯覚する場面が何度もあった。ギターシンセ的な音だったが、機材について詳しくは確認できていない)。ボーカルとカート&ペドロ・マルチンスのギター、オリヴィア・トルマーとペドロ・マルチンスのキーボード、そして時折奏でられるアントニオ・ロウレイロのシンセが天空を舞い、リズムと低音部を下支えするフレデリコ・エリオドーロのエレキベースとロウレイロ、キャンベル、そしてトルマーのピアノが大地を揺らし濃密な空気の上昇気流を巻き起こす。そのリズムは、ときにサンバのように、あるいはキューバ音楽のクラーベやニューオーリンズのセカンドラインのように、また曲によっては力強くロック風にと展開に合わせて多彩に表情を変える(涙こそ流さなかったけど、この「上物」と「リズム」の波状攻撃が織りなす「浮遊感」とバンドサウンドの素晴らしさに心の中で感涙にむせび泣いていた私です)。

今回、アントニオ・ロウレイロがパーカッションで参加しており、どのような役割をするのか注意して見ていた。ビル・キャンベルは今回初めて見たが、その経歴を調べるとジャズだけでなくヒップホップやロック・ポップス系のアーティストのバックも多く務めている万能型の人で、いい意味で「北米的」なドラムを叩く。あれほどのドラムスとピアノの技術をもつロウレイロをこのポジションに置くのはもったいないのではないかと最初は思ったが、キャンベルがレギュラーのドラマーで外せないとすれば、ロウレイロはそこに南米の味付けをする役割ということだったのかもしれない。演奏中も、ドラムス&パーカッション・セットで空間を埋め、時折シンセで印象的なフィルを入れており、ローゼンウィンケルのイメージする密度の高い音世界を再現するうえで非常に効果的だったと思われる。キャンベルのドラムが素晴らしいのと、ロウレイロという調味料が入ることによる効果を実感できたので、彼の役割については納得。

もう一人、フレデリコ・エリオドーロは以前から彼のアルバム『Verano』を愛聴していたこともあり、期待していたが、その期待を上回るベースの腕前だった。いつか彼のトリオも生で聴いてみたい。オリヴィア・トルマーのピアノの華やかさもナイス。ペドロ・マルチンスについてはギターに加え、その声とルックスも含めて「南米から新星現る」という印象だろうか。

セットリストは、CAIPI収録曲を中心に、おそらくブルーノート東京の1stに近い構成だったはず。CASIO ESCHERもやったし、アンコールはPORTUGUESE。『SILVER FLAME』という古い曲もやってくれました(セットリストがもしわかることがあれば後日追記します)。あと、一見カオスとも思えるバンドサウンドなのによく聴くと細かなフレーズやタッチがきちんと解像され、全体的な音響も素晴らしかったと思う。

終盤のMCでローゼンウィンケルが「今日はイースター・サンデーだよね。去年のちょうどイースター・サンデーにCAIPIのアルバムが仕上がったんだよ。だから今日は『CAIPI』の再誕生の日なんだ」というような内容のことを話していた。このバンドの来日公演は今日で最後だが、もう一度来日してくれるなら全公演見たいかも。それほどに感動したし、最高の浮遊感を楽ませてもらったライブだった。

※0417 12:50記:最初のアップ時から記事内容を数カ所訂正しました。


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4月にもなって、2016年ベストを亀アップ

| 4月にもなって、2016年ベストを亀アップを含むブックマーク

2017年も4ヶ月過ぎましたが、2016年のベスト上げます(12月にTwitterには上げていたものですがブログに上げ忘れていました。時間の感覚までラテン系ですみません。亀すぎ……)。

まずは新譜ベストです。

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20枚選ばせてもらえれば、このあたりも入りました……

f:id:akazaru09:20161224004248j:image:w360

旧譜・再発ベストです。

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ベストライブです。

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ふー、遅れましたがアップできてよかったです。1位に挙げたジェフ・パーカーもまもなく来日するようで楽しみです。

今年もすでに名盤候補が次々登場していて、2017年は10枚にセレクトするのは無理っぽい……うれしい悲鳴です。

2015-12-29

2015年は豊作でした!個人的年間ベストアルバム

| 2015年は豊作でした!個人的年間ベストアルバムを含むブックマーク

年一度の更新の季節がやってまいりました(苦笑)。

今年2015年は本当に素晴らしい新譜が多く、これ以外にもロバート・グラスパー、カマシ・ワシントンやケンドリック・ラマーをはじめ、話題作も続々出た年でした。しかしながら、ここではあくまでも個人的に良く聴いたアルバム、そして今後も大切に聴き続けるであろう作品を中心に厳選しました(しかし10枚に絞ることはどうしてもかないませず…)。ダニ・ブラッキやペレス・パティトゥッチ・ブレイド、ルシラ・マンゾーリ、林正樹さんなどの新譜もとても良く聴きましたし、年末にはスピネッタの未発表録音なども出て、ベスト20くらいなら悩まずにすんだのに(笑)。つまり、個人的に、挙げきれないほどの豊作の一年だったということで、うれしい悲鳴をあげさせてください。ひーーーーーー!

■My Favorite Album of 2015

今年は6月にシャソールの音楽(と映像を使ったパフォーマンス)を知ってから、その衝撃がいまだに続いています。未見の方は、40分以上と長いですがぜひ彼のライブ・パフォーマンス映像を体験してみてください。東京で10月に行われたモントルー・ジャズ・フェスティバルでライブを見ましたが、いまだに自分のなかで消化しきれないイメージと残像が頭を巡っています。まさにAmazingという冠名にふさわしい空前の天才だと思います。ハイエイタス・カイヨーテは9月に横浜で開催されたブルーノート・ジャズ・フェスティバルで見て変拍子好きの本能が騒ぎました。クアンティックは一番回数としては聴いたかな。あのゆるさとフェイクな感じが素敵すぎます。エリック・カズは40年以上の時を経ての新譜。シンプルな弾き語りに楽曲の素晴らしさが浮き彫りにされ、ストレートに歌詞が中年男の心に染みこみました。

1. CHASSOL / BIG SUN

2. HIATUS KAIYOTE / CHOOSE YOUR WEAPON

3. GUINGA / PORTO DA MADAMA

4. QUANTIC presents the Western Transient /

A NEW CONSTELLATION

5. ERIC KAZ / ERIC KAZ

6. HERNÁN JACINTO / CAMINO

7. FABIO CADORE + HERNÁN JACINTO / ACTO 1

8. GUILHERME RIBEIRO / TEMPO

9. VINICIUS CANTUÁRIA /

VINICIUS CANTA ANTONIO CARLOS JOBIM

10. ZE MANOEL / CANCÃO E SILÊNCIO

11. RACHA FORA / RACHA S’MILES

12. CÉSAR LACERDA / PARALELOS E INFINITOS

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※LPにサインをもらいました。名前YOGIじゃないけど…シャソールが面白がって…ww。しかし、なんでこのジャケットなんでしょうね。ちがうデザインならもっと売れたのではないかと…



■私的2015旧譜アルバムベスト10

旧譜では、Jazz The New Chapter3のイベントで知ったミゲル・ゼノンのアルバムにハマりました。そのアンサンブルのスマートさたるや、ギジェルモ・クレインやモアシル・サントス級の衝撃でした。あと、ジャヴァンの中でこれまで聴きそびれていたセカンドアルバムですが、その素晴らしい楽曲に驚き、感動しながら何度も繰り返し聴いています。10位はスピネッタの弟が所属するアルゼンチン・ロックのバンドですが、なかに何曲かスピネッタ調の曲があり、これがまた気持ちいいです。ハーモニーとギターのトーンが最高。

1. MIGUEL ZENÓN /

IDENTITIES ARE CHANGEABLE

2. MIGUEL ZENÓN /

ARMA ADENTO: THE PUERTO RICAN SONGBOOK

(20150110追記。名前に誤記があり修正しました)

3. CHASSOL / INDIAMORE

4. DJAVAN / DJAVAN

5. JAMES BROWN /

LOVE POWER PEACE LIVE AT THE OLYMPIA, PARIS, 1971

6. JUBILANT SYKES / WAIT FOR ME

7. VARIOUS ARTIST / A OUTRA CIDADE

8. FREDERICO HELIODORO / VERANO

(20150107追記。名前に誤記があり修正しました)

9. VARDAN OVSEPIAN CHAMBER ENSEMBLE /

DREAMING PARIS

10. AMEL / AMEL 2853

皆さん、訪問いただきありがとうございます。来年も皆さんにとってよい一年となりますように。そして、素晴らしい音楽との出会いがありますようお祈りいたします。

2014-12-31

2014年の終わりに今年のライブ年間ベスト10

2014年の終わりに今年のライブ年間ベスト10を含むブックマーク

大晦日。2014年も暮れようとしています。自分にとって2014年は「ライブ年」。応募したプレゼント・キャンペーンに運良く当たったり、お誘いいただいたり、チケットを譲っていただいたり、そうした幸運も重なり国内外の多くの素晴らしいアーティストのライブを見ることができました。

そんな中から、備忘録がわりに今年のライブベスト10を選んでみました。37年ぶりに見たスージー・クアトロ(生まれて初めて行ったロックコンサートが彼女のライブでした)と、聴いてから33年目にして初めて行った濱田金吾の両ライブは、私の中では個人的に感動しすぎて別格。選外といたしました(笑)。では。

別格につき選外1 Suzi Quatro(5/30 Blaze)

別格につき選外2 濱田金吾(12/20 BACK IN TOWN)

(1)Wayne Shorter Quartet (4/14 Bunkamuraオーチャードホール)

(2)Lost Memory Theatre(8/24 神奈川芸術劇場 三宅純他)

(3)Christian McBride Big Band & Makoto Ozone featuring No Name Horses(9/7 東京国際フォーラム 東京JAZZ )

(4)Marc Ribot's The Young Philadelphians(7/28 渋谷・クラブクアトロ Shibuya Club Quattro)

(5)JAQUES MORELENBAUM, PAULA MORELENBAUM & GORO ITO(8/3 ブルーノート東京 Blue Note Tokyo)

(6) 矢野顕子 Tokyo Music Life 2014(矢野顕子、細野春臣、鈴木茂、林立夫、大貫妙子、岸田繁、清水ミチコ 6/5渋谷・Bunkamuraオーチャードホール)

(7) Herbie Hancock(9/7 東京国際フォーラム 東京JAZZ )

(8) Racha Fora(11/14 Rakuya, 11/26 KAMOME)

(9) Bianca Gismonti(6/29 コットンクラブ Cotton Club)

(10) Fried Pride(7/20 モーションブルー横浜)

このほかにも、デリック・ホッジ、バート・バカラック、J-WAVE saude saudade carnivalにおけるSaigenji、ジョアン・リラ、ジョイス、山下洋輔スペシャル・ビッグ・バンド、NANIWA EXPRESSの再結成ライブなどなど、心に残るライブがたくさんありました。内容まで振り返って紹介していると年を越しそうなので(笑)、取り急ぎこのへんで。来年もいいライブに行きたいです。皆様によい一年が訪れますように。