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2011-01-23

「デジタルネイティブ」とはなんだったのか?

「最近の若者」を語る際の切り口として、「ネット」が用いられることが多い。

新しく未知のものである「ネット」を根本的な原因に持ってくると、

どんな現象も興味深くっぽく感じられ、納得感も得やすいので、マスコミは「ネット」という切り口を好む。


デジタルネイティブ」とは?

「若者論」と「ネット」を結びつける概念として、デジタルネイティブという言葉がある。

この種のマーケティング用語は大変便利だが、と同時に「中流階級」という言葉同様、学問分野や文脈によって意味がブレやすいから、得意げにこうした言葉を使う人の話は、眉につばをベットリ塗ってからでないといけない。

デジタルネイティブ (digital native) とは、生まれた時からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代である。ガートナーのPeter Sondergaardが名付けた名称であり、生まれながらにITに親しんでいる世代をデジタルネイティブ、IT普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代をデジタルイミグレイトと呼んだ。

デジタルネイティブ - Wikipedia

Facebookデジタルネイティブ

Facebook創業者を題材にした映画「ソーシャルネットワーク」が話題になっている。

ポータルサイトからSNSへ」、「ウェブ2.0」といった言葉が溢れた時期(せいぜい2年くらいだったが)もあった。

Facebookで言えば、若い経営者や社員、あるいはFacebookでの出会いがきっかけの事件といった枝葉の部分ばかりが取り上げられているように感じる。


そうやってボーッとテレビを見ていると、自分のまかり知らない所で、世界はすごく変化していて、人類(ただしリア充に限る)の幸福は進歩しているんだなー、という気にさせられてしまいそうになる。

これははっきりいって、虚像だ。

現在大学4年の私は、ぎりぎりデジタルネイティブに分類されよう。

mixitwitterfacebookも使っている。

だけどSNS発の出会いなんてありゃしない。

せいぜい、懐かしい友人のアカウントを見つけ、近況を知る程度。

さらに言えば、そうしたSNSサイトで、自分の身辺を事細かに書き晒し、積極的に利用している人のほうがやや変わり者扱いされているのがリアルな現状だ。


それでも、なぜこれほど頻繁に話題になるのか?

それはITというテクノロジーが大きな過渡期を終えようとしているからではないか?

半導体の飛躍的な性能向上だけでなく、ITの有効な使い道・使い方が見つかったことが過渡期を終わらせる要因として考えられる。

つまり、ムーアの法則(予想?)の通り、コンピュータの性能はまだまだ向上するだろうが、

現時点で、ITは自動車と同じように、生活の質を向上させるのに十分な普遍的な価値を持つようになったということだ。


MacBook Airのヒット

例えば、昨年の新型MacBook Airの登場とヒットはその象徴だ。

徹底した軽量化、デザイン性、SSDの採用など、カタログスペックよりも、使う際のレスポンスやフィーリングを優先した。

消費者が、機能よりもデザインというより肌に近い側面を重視するようになったのは、ITが生活に欠かせないものの仲間入りを果たしたという証左だろう。


過剰な期待をしてはいけない

しかし、だからといって、ITに過剰な期待をしてはいけない。

自動車は走る、冷蔵庫は冷やすといった基本的な機能、それ以上でないように、パソコンもしょせんはパソコンにすぎない。


過剰は期待は無用だという例として、NTTコミュニケーションのCMを思い出して欲しい。

伝統ある立派な図書館

こましゃくれてはいるが親しみが持てる子供らしい少年が

インタビューに答えている。

世界とつながってるってどんな感じ?

あの〜、その質問自体が古いと思います。

だって、この時代でつながっていない状態の方が少ないわけじゃないですか。

逆に世界とつながっていない頃ってどんな感じだったんですか?

あっ、僕は言っときますけど、今の時代のほうが好きです。

「INNOVATION」篇(30秒) | NTT Com 企業情報

ネットワークは確かに身近になった。そしてたくさんの便利をもたらした。

だが、あくまで便利になっただけだ。それで人類が賢くなったり、本当の意味でのコミュニケーションが濃くなったりしたわけではない。

このCMを見ると、無意識に好感を抱くが、「だから何が変わったの?」というと、これといって本質的な違いがあるわけではないことに気づく。

このCMの「なんでも分かっているように見えて、実はまだ何も知らない少年」は、そのことを隠喩しているのだと思う。


Facebook創業者のインタビュー映像

フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグのインタビューがyoutubeにある。

D

株式公開の予定など、凡庸な質問ばかりだが、

それでもマーク・ザッカーバーグのコメントから独特の思考のセンスが垣間見え、興味深い。


Hisakazu Hirabayashi * Official Blog 映画『ソーシャル・ネットワーク』の感想によると、マーク・ザッカーバーグユダヤ系だという。

ビジネスに関するユダヤの教えは示唆に富んでおり、しかもユニークな点が多い。

日本のノリだけの学生起業家とはまったく違う印象を受けるのは、そうしたビジネスをする上で根底に強い価値観を持っているからかもしれない。

(恋人と別れた腹いせに、クラックした顔写真をネットに晒すのは倫理的にどーなのよ?という疑問は残るけど。ま、憎まれっ子世にはばかるってことだろうか)


コミック ユダヤ人大富豪の教え(1) アメリカ旅立ち篇
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