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2008-03-27 少年による殺人事件はむしろ減っている日本を、世界は注目している このエントリーを含むブックマーク

 包丁を振り回して次々の通行人を襲うおぞましい事件があったかと思うと、「誰でもよかった」と言って無関係な人を駅のホームから突き落として殺してしまう事件も続き、マスコミもこぞって「無差別殺人連発」と毎日のように報道されています。

 岡山駅ホームで突き落とされた方には、幼い二人の子どもがおられたとか。突然に大黒柱を失ったご家族の悲しみを思うと、こちらも胸が苦しくてなりません。

 まったく、日本の治安は、実に悪くなっていると感じます。

……そう感じますが、実は凶悪犯罪というものは、日本は減少しているという統計があります。

日本の凶悪犯罪は減少してます。

少なくとも殺人、レイプなどの凶悪犯罪は減少傾向にあります。

殺人は昭和中期の半分以下、強姦は1/3以下に激減してます。

ただし軽犯罪は幾分、増加してます。

子殺しは顕著に激減し、親殺しについてもそんなに増加しているデータはありません。

はっきり言って今の日本ほど健全で快適に生きられる国はありません。

不満を言うのをやめ自分たちの幸せをかみ締めるのががベストです。

犯罪も激減してます。犯罪が増えているように感じるのは単に異常な事件だけを抽出し何度も何度も報道する報道のセンセーショナル化が原因です。

 いじめ問題を学校が認知していない、もしくは認知していても文部科学省に報告しない、というパターンから考えれば、犯罪数も警察が把握していないものが多くなったのではないか?という突っ込みが入りそうな気もします。

 何やらにわかに信じ難い数が示されていますが、しかしこれは事実のようです。

 この件に関して、明橋大二先生の本にも述べられていることなのですが、

統計で言えば、少年非行の数は増減を繰り返していますが、決して以前と比べて増えていません。

凶悪犯罪については、戦後、少年による殺人は、昭和25年から40年にかけては年間400件前後に対して、最近は100件前後と、明らかに減少しています。

明橋大二子育てハッピーアドバイス3」)

 むしろ、世界的な注目は、「日本の若者の殺人事件は、なぜ少ないのか」ということに集まっているというのです。

 

 凶悪犯罪、特に青少年による殺人事件などが勃発すると、マスコミはこぞって取り上げ、家庭環境の問題を指摘し、子育ての不安をあおっている報道がなされていたりします。

 子どもによる犯罪を強調して報道している影響もあるのでしょうか。司法福祉の専門家の指摘によると、「子どもが小さい時にたたいてでもしつけねばならない、と考えている親が、現在5年ごとに10%ずつ増えている」そうです。

 また、

 少年鑑別所や少年院に入っている子どもを見てみると、今から15年ほど前までは、確かに親が放任していてちゃんとした養育がなされていないから事件を起こす、というケースが多かった。

 しかし、その後ある時期からそういうタイプはむしろ減り、逆に親が一生懸命子どもをしつけようとしたことが、結果として、逆効果になっているケースが増えている。

 (「子育てハッピーアドバイス」より)

というのです。

 親に厳しいしつけを要求し、その結果として親子のコミュニケーションを妨げ、心のパイプ詰まりを起こし、問題行動や症状を起こさせる一つの原因が、そこに見ることができそうです。

 もちろん、凶悪犯罪のすべてが家庭問題に起因する訳でありません。

 

 しかし、「叩いてでも、厳しくしつけねばならない」と親の不安を駆り立てるような、そんな過度の報道がなされてはいないだろうか、また識者によるコメントがなされていないだろうか……と感じるのです。

 

 「今私たちが生きている日本は、決して悪くなってはいない。」

 

 子どもに対してだけでなく、子育てに奮闘する大人たちにも、それを伝えられるマスコミであり、社会であって欲しいと願うばかりです。