カラマーゾフの兄弟 1

カラマーゾフの兄弟は、実は母に昔から読めと薦められていたのだが、ロシアの人名が分かりにくいこと、長いことなどを口実に避けてきた。だが、この新訳版は評判にもなっているし、遅ればせながら手に取ってみた。確かに、日本語として分かりにくいところはほとんどない。だが、登場人物の性格造形や、会話のあり方は、何と言うか「劇的」で、現代日本の小説とは随分と違っている。1ではまだ事件は起きていない。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)