2008-06-25 ブス論 book 大塚ひかり氏の古典エッセイで、神話等の時代に「ブス」がもっていた生命力やパワーが(ひいては女性の力が)さまざまな形で減衰していったことを跡付ける。古事記・万葉集から、源氏物語、四谷怪談まで、多数の作品が動員されている。
2008-06-25 カラマーゾフの兄弟 1 book カラマーゾフの兄弟は、実は母に昔から読めと薦められていたのだが、ロシアの人名が分かりにくいこと、長いことなどを口実に避けてきた。だが、この新訳版は評判にもなっているし、遅ればせながら手に取ってみた。確かに、日本語として分かりにくいところはほとんどない。だが、登場人物の性格造形や、会話のあり方は、何と言うか「劇的」で、現代日本の小説とは随分と違っている。1ではまだ事件は起きていない。