akehyon-diary

2011-06-03

今日ゼミ回生の初顔合わせ、そして新歓コンパ。さてこれから2年弱、学生ニーズとこちらの「教育」をどのように摺り合わせして行くか。

[]部首の話

[]部首の話2

京大阿辻哲次氏の著作で、1は雑誌「しにか」に連載、2は書き下ろし。時としては興味深い個所もあるのだが、1つについて4ページとページ数が決まっているため、総じて物足りなさが残る。

物足りないという例えば「韋」がなめしがわの意味となったことを、あっさりと「仮借」による、としているが、これは一つの意見であって、必ずしも定説ではない(例えば藤堂明保は別の説を立てている)。漢字と関係のないところに話が飛ぶのも、記述の密度を薄めている。

そういえば、有名中学校入試で、「出」の部首を問う出題があった、という記述がある(正解は「かんにょう」)。本当にそんな問題を出したとしたら、まさしく愚かとしか言いようがない。筆順を問う問題も出るようだが、それも私はばかばかしいと思う。

部首のはなし―漢字を解剖する (中公新書)

部首のはなし〈2〉もっと漢字を解剖する (中公新書)

[]本当にわかる社会学

編者の現代位相研究所というのは、首都大学系の若手社会学者が作った組織らしい。中身は、むしろ1つを2ページで解説したキーワード集。中には私も読んでいない本も取り上げられていて(例えばモーリス・アルヴァクスの『集合的記憶』や、ヨハン・ガルトゥンクの『構造暴力と理性』)、勉強になるところもないことはないが、この本も細切れで、知識は増えても「本当にわかる」とはなかなかならないと思う。見田宗介のような大家が一人で書き下ろした『社会学入門』(岩波新書)などの方が、とっつきやすく没入もしやすいのではなかろうか。

フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる社会学

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