2016-01-14 パクリ経済 book ファッションや料理、コメディアンのネタ、手品のタネ、文字のフォントといった分野では、著作権の強化と関係なく創造性が開花している。知的財産権の強化策に対して疑問を投げかける本の一つだが、挙げられている事例が面白い。
2016-01-14 大日本帝国の海外鉄道 book 大日本帝国の海外領土であった台湾、朝鮮、関東州、満洲、樺太、南洋の鉄道事業を振り返る。よく調べたものだ。貴重な写真も多数掲載されている。大連と新京(長春)法定時速80キロ超で結んだ冷暖房完備の特急「あじあ」がやっぱり素敵。 チチハルには同名の駅が何度も存在し混乱したという話も面白い。
2016-01-14 アニメ研究入門 book アニメ研究の入門書だが、各章ごとに執筆者が違い、執筆の姿勢についてもややちぐはぐな印象を受ける。若手の執筆者が多いようだが、入門書については実績のある人を増やした方がよかったのではなかろうか。
2016-01-14 大都市自治を問う book 橋下大阪市政について問い直す書で、言論弾圧を受けた京大の藤井教授が中心に執筆している。橋下氏の強権的な姿勢はそれだけで嫌悪感を催すものだが、第七章にあるように高校入試制度をぐちゃぐちゃにしたことは受験生を酷く苦しめただろうなと推測する。
2016-01-14 新・犯罪論 book 荻上チキ氏と、犯罪学の浜井浩一教授の対談。日本の犯罪件数が減少していること、犯罪統計は警察など当局のサジ加減で変化させられること、そしてメディアのセンセーショナリズムといった問題は、大学生・市民の基礎教養として身につけるべき事柄だろう。