マーク・ズッカーバーグという人

Zackerbergという人は、あまりに「典型的」シリコンバレー的な偏った天才ギークである、と言われる。(私自身会ったことがあるわけではないのでこれは聞いた話。)本の中でも、いつもサンダルばきhoodie(日本語ではフード付きパーカー?)姿だが、確かに写真を見ると、コンファレンスの舞台上でもいつもサンダルで、どうやらトレードマークになっているようだ。人とのつきあいは苦手だが、昼夜を分かたずコードを書き続け、異常な集中力を発揮する、という「アスペルガー」的な性格のようで、最近もポッドキャスト上でJason Calacanisが「あいつは自分勝手で人の都合や感情を全く理解しない」とこきおろしているのを聞いた。

こういう人はシリコンバレーでは全く珍しくない。スティーブ・ジョブスなども似たようなところがある。むしろ、周囲がそういう人を持ち上げて成功させ、そのおこぼれにあずかるための仕組みがいろいろと整っており、こうした天才的ギークは大歓迎される。物語の後半では、シリコンバレーに移った後の Zackerbergとそのおこぼれにあずかりたい人々の様子が描かれる。しかし、もともと彼は、ブレザー姿がデフォルトである、東海岸の伝統的大学、ハーバードでフェースブックを創業している。