2011-07-10 アメリカでの起業に踏み切る前に知っておいて良かったこと
■[エッセイ/ノベル]アメリカでの起業に踏み切る前に知っておいて良かったこと 
7/10に都内で開催された、古賀 洋吉(@yokichi)さんの「お茶の出ないお茶会2011」に参加してきました。
タイトルはちょっとだけ釣りです。「日本で起業する!」ってことにして良かった、というお話しです。「お茶の出ないお茶会」に参加して良かった。古賀さんの発言を誤解している部分などあれば@akihito_sまでご連絡ください。
さて、お茶会で「テック系ベンチャーは最初からアメリカでスタートすべきなのか?」という質問をしました。それに対してとても丁寧にご返答がいただけたので、ここにまとめます。
※お茶会全体のまとめは、@yuk_amさんがまとめたこちらを視て下さい。
この質問以外にも「アメリカ発のサービスばかりがグローバルで流行しているが、なにか"秘密のマントラ"のようなものがあるのですか?」という質問もしました。それに対するお答えは「あるとすれば、シリコンバレーの天気がいいことじゃない?笑」とのことでした(笑)。「日本のほうが成功しやすいよ。アメリカのほうがライバルが強いから大変だよ」とも。
「シリコンバレーの秘密のマントラ」が私の空想の産物に過ぎないのなら、断然日本でスタートすべきと思っていたので、心置きなく日本でスタートしようと思います!天気が良いのは捨てがたいですが・・・w
私の質問
テック系 Web系のインフラレイヤーで新規事業やろうとしてます。Facebook並に普及させたいです。米国でやるべきですか?
古賀さんの回答
前置き
事業の内容やあなた(ブログの筆者)のことをよく知らないので、あくまで一般論です。
初対面で無茶な質問をしてごめんなさい。
アントレプレナーの仕事とは
「アメリカで売る」ことがアントレプレナーの仕事ではありません。
事業が成立することを示すためにデータを算出するといったコストがかかります。
これを二国同時にやるのは多大なコストがかかることになり、ベンチャーとしては苦しいです。
※ ここの部分、古賀さんの主旨と違うかもしれません・・・。
日本市場で成功しないなら、米国でもムリ
プロダクトにもよるが、日本市場で成功しないなら米国でも厳しい戦いになる
例外は、日本では売れないがアメリカで売れるプロダクト。("カラフルなケーキ"がとっさに思い浮かびましたw)
外国での起業は多大なコストがかかる
アメリカで生まれ育っていない日本人がアメリカでマーケティングすることは、不可能だそうです。そのため、最低限でも1人はマーケティング担当者を雇用せねばなりません。
給与に最低1000万かかる(ということは、その人材に2000万かかる)。
諸々の固定費に1000万と見積もって、しめて3000万が固定費としてかかる。
日本で起業するコストとは比較になりません。私は実質的に起業している状態ですが、現在の月間コストは(ほぼ)自分の生活費のみです。その気になれば、10万円あれば十分です。(ちょっと極端ですが)
つまり、固定費はアメリカで3000万円、日本なら120万円です。そのうえ、売上を上げることも日本のほうが容易とのことです。
3000万円の固定費をカバーするには、年商1億円は必要
これを海外で出す難しさは日本国内で5億を売り上げる難しさと同じくらい
もちろん、プロダクトによっては例外がありますが、一般論として、ですね。
プロダクトを出す前にこのコスト、リスクを払うのは非効率
(これは筆者の意見ですが) ベンチャーで新しいことを出すならば、ひとつでも多くの試行錯誤ができたほうが成功確率があがります。資金さえ尽きなければ、いくらでも試行錯誤はできるので、少ないコストでプロダクトを出すというのはベンチャーにとって非常に重要です。
アメリカにいって、この轍を踏んでしまった人をいっぱい知っている
それだけに、古賀さんの言葉に重みがあります。
一方で、
これまで、日本と海外のビジネスには"防波堤"があった。
ソーシャルの分野では、Facebookが"防波堤"をこえて日本で普及し始めています。
これらの分野ではグローバルに勝つか死か
海外展開しないと死ぬ
というわけで、例えばDeNAは海外のプラットフォームをがんがん買っているのでした。
だから、海外でビジネスをやるかはProductによるということです。
とはいえ、です。
日本で売れないものはグローバルでも売れないよね
最初の話ですね。もちろんプロダクトによりますが。だから、
1.日本でスタート 2.グローバル展開の順番が妥当だろう
とのことです。
ちなみに、
海外展開をやるのはとっても大変。
サービス業で日本が海外で成功したことはない。
日本が成功したのはモノを売る分野だけ。モノはマーケティングが不要だから。
日本人が海外でマーケするのはムリ
最後に
読んで下さった方に「誤解してほしくない」ということを最後に書きます。
僕がアメリカに行かないのは、目標が「プロダクトの成功」だからです。「仕事をしたい」とか、「スキルアップしたい」ということであれば、どんな手を使ってでもシリコンバレーに行くと思います。
「シリコンバレーで働いたら刺激的で楽しいだろうな」と毎日のように思います。アメリカに行かないのは、「このプロダクトを成功させたい」という想いのほうが圧倒的に強いというだけです。刺激を受けることや、自身のスキルアップは、プロダクトの成功に比べればほとんど意味が無いのです。
古賀さんの発言を誤解している部分などあれば@akihito_sまでご連絡ください。
kikkun_p
2011/07/12 00:45
はじめまして。お茶会の話の展開面白かったです。自分と似た境遇の方の質問だったので非常に参考になりました。あー俺もいきたかったなー

