ブリザードアクセル!!

ここはフィギュアスケートの名門、白帝高校の学生寮
そこにナンバーワンと評判の村雲京太郎がいた。
得意技はトイレットペーパー巻き取り。
少々地味だがなかなかできる技ではない。


そこへ挑戦者が現れる。
北里吹雪。
まだフィギュアどころかアイススケート自体素人という少年である。
(なめている)
そう思ったが顔には出さない村雲。
大人の態度で吹雪に見本を見せることに。
リンク中央にトイレットペーパーを置くとスピンを始める。
表情一つ崩さない。
しかしこの村雲、ノリノリである


三か月後、村雲達にとある大会への招待が。
カップオブクリスタル。
世界一のジュニア選手を決める名目で開かれる大会である。
だがなぜか村雲だけでなく吹雪まで呼ばれる。
――まだ始めたばかりの素人なのになぜ――
不満に思うがこれも表情に出さない。
そんな村雲の気持を考えず大喜びの吹雪。
もはや自分こそが主役と言いたげなはしゃぎよう。
そこまでされても怒りをひた隠しにする村雲。
どうして吹雪はここまで空気が読めないのか。
実はこれ、村雲以外全員が仕掛け人。
そう、全て村雲を噛ませ犬と悟らせないための演技なのだ。


数年後、そこには元気にスケートをする4様……ではなく村雲の姿が。
「もう二度と噛ませ犬なんてしないよ。最終回でカエルより目立たないなんて…………こりごりさ」


だが世界にはもっととんでもない噛ませ犬がいた!