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2007-02-02 [雑記]ライト腐女子層とディープ腐女子層の埋められない溝

[]ライト腐女子層とディープ腐女子層の埋められない溝

腐女子は大きく分けて、ライト腐女子層と、ディープ腐女子層に分類できる。


  • ライト腐女子層

・流行っているものが好き

・人気のあるキャラが好き

・物語世界で愛されているキャラが好き

・あざとさを抵抗なく受け容れて楽しめる

・基本的に作品を批判的に見ないで、全肯定する

・好きなキャラが何をしようと「かわいい」等の思考停止語で肯定する

・論理がなく、何を話しても結論は

 「だって○○だもん」「○○かわいい」

 「○○萌えー」「○○好き」などに落ち着く

・フットワークが軽く、非常に熱心だが、半年後には、

 同じ褒め言葉・同じテンションで別の作品のキャラを好きになってる

・同じキャラやカプが好きな仲間と群れたがり、

 熱心に仲良しアピールするが、半年後には(略)

・流行ものへのアンテナが敏感

・作品のよしあしよりも流行ってる/盛り上がってるかどうか

・キャラクターへの自己投影が激しい。(受キャラ=自分)

・年齢が若いことが多い。

ライト腐女子層は、主人公受(たいがい総受)や、1番人気のキャラがとにかく愛されることを望む。主人公補正は大歓迎、ストーリーラインや設定が崩れようとも、「誰よりも愛される○○」「誰よりも強い○○」「誰よりも正しく純粋な○○」を支持する。他の登場人物は、○○のための踏み台か、○○マンセー要員、ないし棒である世界観を好む。

基本的に作品や設定に疑問は一切もたないし、通俗的であることを恐れないので、「かわいい系=天使みたい」「クール系=冷たい」「元気系=純真」など、狙い通りの反応をする。

攻は攻らしく鬼畜であり男らしく背が高くなければならない。受は受らしくかわいく美しく優しく愛らしくなければならない。非常にコンサバ(死語)な性的嗜好をしている。逆ハー展開、姫扱い、女装、女体など、いわゆるテンプレBL展開を愛好する。結婚、出産ネタなど、「ノマカプでやれば?」というツッコミをものともせず、明るくエンジョイする。

内容皆無のテンプレートでページ数の少ない同人誌をよく発行する。が、絵がキャッチーで上手いのでジャンル大手程度には成り上がれる。瞬発力に優れるが、おそろしく移り気。TV作品なら放映終了と同時に、別の「無敵でみんなに愛される主人公」がいる作品に渡り歩くし、どれだけ同人作家として人気があってもあっさりやめることが多い。


  • ディープ腐女子層

・流行ってるものは基本的にばかにするが

 後から、ワンテンポ遅れてはまることが多く、期を逸しがち

・先天的に2番人気、マイナーキャラが好き

 1番人気のキャラや、人気を出そうと狙ったキャラを嫌う

・物語世界や作品を批判的に見る

 見たくなくても批判的に見てしまい、愛憎の振幅がすさまじいことに

・好きなキャラでも筋の通った行動をとらないと、たちまちアンチに

・高じて作品アンチ、作家アンチにもなりがち

・どれだけ好きな作品やキャラであっても、ちゃんと批判できる自分が

 かっこいいと思っているし、ひそかに誇り

・頭でっかちなので、「好き」に至る理由や、評価に足る理由がないと

 その作品やキャラを愛してしまうことに後ろめたさを感じる

・フットワークが重く、できることなら一人で作品を独占したいと思っている

・ワンテンポおくれてはまり、腰を据えるので、1年後にはディープ層が好む

 カップリングやキャラクターが1番人気となることが多い

・が、キャラが人気が出てくると「なにか違う」と思いがち

・いくら人気が高くても、自分の価値観で許せないポイントがあると、

 プライドにかけてはまろうとしない

・キャラクターを外から愛する。(自分×受キャラを夢想する)

・年齢が高いことが多い。

対して、ディープ腐女子層は、主人公は基本的に総攻。ことにゲーム系では「主人公って自分じゃん。受とかあり得ない」と疑問に思う。人気が高いものには基本的に反感をもってしまうので、好きになるキャラは最大値で2番手、あるいはマイナーキャラ。

下克上、年下攻などといった、「固定観念とは逆の」カップリングを好む。「日頃偉そうにしてるヤツをはいつくばらせるのが萌えなのよー」「Sとか言い張るキャラほど、内面はMだよね」など、ひとひねりいれないと気が済まない。キャラクターや世界観、作品についての考察が大好物で、考えすぎて「捏造過去設定」に走ったり、「原作のいい子キャラが腹黒に」なったりする。

リアルであること、納得がいくこと、理屈が通っていることにこだわり、テンプレート的展開やBL展開を小馬鹿にしている。文学臭サブカル臭が大好きで、前衛であればそれだけで評価するが、意外にデッサンやパースに厳しい。

「主人公補正のために犠牲になった(本来あるべき場所よりおとしめられたと考えられる)キャラ」に同情し、はまることが多く、シリアス同人の内容は、主に「主人公や作品のメインストーリーの裏ではこんなふうに泣いている人が」的な、ルサンチマンをぶつけるものが多い。

「作品として評価できないものには、いくらキャラ萌えしてもはまらない」など、厳しいマイルールに自縄自縛になっているため、連載中/放映中の作品にはまずはまらない。完結した後にスタートし、深く考察しながら萌えていくので、2年、3年と持続する。が、その頃には客が逃げており、大人気作家になれることはまずない。こだわりすぎて絵柄は地味なことが多い。カルトな人気作家として、部数ははけないものの、記憶に残ることが多い。が、作風や主張から、気むずかしいキャラと思われがちなので、友達が非常に少ない。



このように、「腐女子」というくくりの中にも大別して2つの人種がおり、けっして分かり合えない。ライト層は「mixi」大好き携帯メール大好きメッセ大好き、の、コミニュケーションを重点に置いた世界。ディープ層は、「はてダ」的殺伐を好む職人の世界、である。


フットワークとセンスのライト層。持続力と緻密な考察のディープ層。どちらに生まれつく、というものではなく、本人のコミュニケーションスキルや経験から、身に付くものではないか?と私は考えている。


ちなみに、私は理屈っぽくて面倒でイマイチさえないディープ層ですが何か。

木村木村 2007/02/03 04:35 単に醗酵の過程が進んだだけにも見えますね。
ライトもいずれディープに進化するんでしょうか。

akio71akio71 2007/02/05 12:36 こんにちは、コメントありがとうございます。
ディープ層腐女子は肥大した自意識の産物ですので、年を取って枯れてきたり、何らかの体験で満たされた結果、ライト層として生きられるようになることもあるのでは、と思っています。
が、ライト層に所属する人々にとっては、ディープ層は「ありえない」存在ですので、ライト→ディープの変換は、まずないと思います。

塩濱弥塩濱弥 2007/02/05 14:34 非常に興味深く読ませていただきました。
確かにそうですよね。身に覚えがありすぎます。
私はディープ層です。そしていい年です。

akio71akio71 2007/02/06 11:49 こんにちは。コメントありがとうございます。
乱暴に2分してしまいましたが、共感していただけて嬉しいです。
私も、もう四半世紀以上ディープ層として生きています。
ライト層にあこがれつつも、なれる気がちょっともしない難儀な腐人生です。

tnekotneko 2007/02/07 01:13 こんにちは、はじめまして。興味深く読ませていただきました。
いわゆる「墓場までやっている」と言われるのが、ディープ層なのですね、きっと。
一度くらいは旬の人気ジャンルでおともだちいっぱいなはまりかたをしてみたいと憧れてみたりもする、通りすがりでした。

CasharCashar 2007/02/07 04:55 はじめまして。

私は基本ディープ層なのですが、コミュニケーションはめちゃくちゃとります。
けど、年をおうごとにそれもなくなっていくのかと…。

非常に考えさせられました。

naonao 2007/02/07 18:31 私も流行からワンテンポ外れてはまること多いわw
カプもこれは王道になる!って思ったカプほどマイナーだったり、王道カプにはまったと思ったら即効で飽きたり。
ライト層の友達がキャーキャー言ってるもの楽しそうなんですけどね

akio71akio71 2007/02/07 19:10 こんばんは。tnekoさん、Casharさん、naoさん、コメントありがとうございます。
コメントを残してくださる方、ブクマしてくださる方は、ほぼディープ層のようで面白いです。はてダが居心地よいのはそのせいなのかー

>tnekoさん
長く持続しつつも中々報われないディープ層は、その報われ無さゆえに更にディープに沈みゆくしかない、そんな気がしております。

>Casharさん
このエントリでは乱暴に2分しましたが、実際はもっと細分化されていると思います。大流行するジャンルの中のディープ層がはまるCPとライト層がはまるCP、はまったCPの中で発表する作品の傾向でも更にライト/ディープ的分類はあるでしょうし、「この作品はライトに楽しめるけど、別の作品は自分基準でゴリゴリ縛っちゃう」というのもありますよね。
ライト/ディープ分類、「ジブリ作品はどこまでアリか」でも見分けがつきそうです。ディープ層な私などは「トトロまで」で「千と千尋のハクがキライ(うさんくさい)」と言い、ライト層の友人は「ジブリだもん名作に決まってるじゃん。ハクかっこいー王子様ーハウルかっこいー」と素直に楽しみ、断絶を味わいました。
いちおう大人なのでコミュニケーションが取れないではない私ですが、会話した上での断絶のほうが、会話なしで遠巻きに見ているより辛いな……と感じております。

>naoさん
ああ、王道!に一瞬でもはまれる貴方がまぶしいです。王道カプにはまりたいながらも、最大値で王道の逆カプなので、日々これイバラの道であります。
ディープ層の人々が萌えを語る時って「うふふ……」「…………(うっとり)」というノリな気がします。「キャー」とか叫んでみたいですね……。

iceice 2007/02/12 13:02 私はディープの特徴を持ちながらも、狭くほどほどに深くなので、ライト友人の流行の情報収集能力には感心してます。ライトも極めると転じてディープになる法則もあるような・・・
このディープの特徴を地で行くとなんだかライトな気がしなくもないです。

akio71akio71 2007/02/13 13:28 >iceさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
どこからどう見てもライト層なのに、「ディープ」を自称する友人(正確には「レア好きだから/マニアだから/濃いから等」と公言しておりました)がいましたが、根っこの考え方がライト寄りなので「ディープが好むアイテムを、思考停止語で語る」以上にはなりませんでした。
オサレや教養/センス自慢のためにライト層がディープを騙る場面に多々出くわしましたが、うわべだけ真似されてもなあ……と、より断絶を深めるばかりでした。
ディープ層を地で行くとライトに、との指摘ですが「ディープ層っぽいものだから好き!」と思考停止した瞬間、それはディープの皮をかぶったライト層になるのではと考えています。
なんだかライト層の悪口ばっかり言っていますが、ライトな方々の眩しさと行動力は、つねにねたましく、憧れています。

ss 2007/02/15 19:11 初めまして、sと申します。
今更発見したのでコメントが遅れましたが、私の周りは「ライトとディープの中間層(蝙蝠と言うよりはカオス)」ばかりです。
流行を知り、それに乗りつつまた何年も愛し、キャーッvと騒ぎつつまったりと、且つ熱く深く語る…そんな奴らでひしめいております。
攻めキャラには「やベー、抱かれてー…!惚れるー!!」と叫び、それなのに本命キャラには「私(俺)が好きだからこいつは受けだ!!!」と非情な宣告を下します。
王道カップリングを愛する傍ら「何処に仲魔がいるんだ…!?」と頭を抱えて叫びたくなる様な茨を大事に大事に愛でている、そんな種族どもです。
「ライトとも話せるディープ層」とでも言うのでしょうか…渦中にある自分自身ですらなんとも形容し難いものなのですが、akio71さんの分類ではどの様になるのでしょうか?
是非、ご教授頂きたいと思います。
(長文失礼致しました…)

akio71akio71 2007/02/19 13:06 sさんこんにちは、コメントありがとうございます。
レスが遅れまして、大変失礼しました!
ライト/ディープ分類は、わかりやすくするために極端と極端に寄せていますので、中間層の方や、両方の特徴をあわせ持つ方も多数いらっしゃると思います。
sさんが例にあげてくださった場合は、「ライト的な愛を持つジャンル/キャラ」と「ディープ的な愛を持つジャンル/キャラ」が別腹なのでは、と思いました。このエントリの分類もけして正解ではなく、「私の目から見た、極端な例」にすぎません。sさんなりの新たな分類を作ってみるのも、面白い(というか読みたい!)と思っています。