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2009-09-02

[]会社を辞めました

8月末で、会社を辞めました。

何年も考えた末だったし、今年頭から色々な方に相談していたおかげで、意外にもすんなりと会社を辞められました。

ご心配をおかけいたしました。


ひとまずぶらぶらしつつ色々やってみて、一生の仕事を探してみます。


離れてみると前の現場がいかに恵まれていたか実感します。

「後悔してない」かどうかは、まだわかりません。

今は、呼吸が楽になっています。

まだ実感が湧いてないのかもしれない。いつか「二度と関われないんだ」ということを思い知ったら、打ちのめされるのかも。


この仕事に就いた頃の自分を思い返すと、もっと自信がありました。

当時の私は、何の実績も経験もない、ただの夢見るゲーマーでしたが、「自分が面白いと思うものは、絶対に面白い」という自信を持っていました。


仕事を続けていくにつれ、外から見た実績や経験や評価とは裏腹に、自信がなくなっていきました。

面白い、という感覚がよくわからない。

仕事として「片づける」ことはできるし、書いている途中はとても楽しい。

でも出来上がった後、誰かに胸をはって「これ面白いでしょう!」と言うことができなくなっていきました。


特にこの2〜3年、自分では「面白い」と思えない方向への修正を繰り替えさせられて、その上で「これは面白いです」と私に言わせないと納得しない人の下で働かされて、ちょっとずつ疲れが溜まっていったんだと思います。

修正だけなら、仕事ですからそういうものだと割り切れましたが、常に、ちょっとした意見でも、仕事の内容でも、「あなたの言う通りにしたら面白くなりました。私が間違っていました。感謝しています」と表明することを強要され、「言うことが聞けないなら、お前には仕事は与えない」と言われ続けた、数年間。

その人の善意に、心がやられていったのでしょう。

確かに、あれは善意でした。

私の心がくじけるにつれ、その人は嬉しそうに「やっとお前もわかったのか」と心から微笑んでいたので。


「書けること」「発表の場があること」を選んで、どうにかしのいできました。

1ミリでも隙間があれば、実際に遊んでくれる人にボールは届く。そう信じて、自分を騙して言いくるめて、仕事を続けてきました。

でも、少しずつ疲れはたまってきた。

自分を騙しきれなくなってきた。

このまま定収入のほうを選んだら、心のお医者さんに通うことになるかもしれないなあ、と、ぼんやり考えることが多くなりました。


ブログを始めたのも、避難所を求めてです。

名前のない場所で、実際の私を誰も知らない場所で、誰かが文章を読んでくれる。

面白がってくれる場所がなかったら、仕事を片づけることすらできなかったかもしれません。


それでも、ブログがあっても、どうしようもない限界が来たので、仕事を辞めました。


会社の、現場の、誰かの肩書きのない場所で、仕事をしてみる。

自分だけの責任で何か作って、評価を受けてみる。

これからしばらく、そうしたリハビリを経て、たぶん、私は自分を取り戻せるんだと思います。


自分が、何を書きたいか。

何を作りたいか。

どんなものを、自分は面白いと感じるか。

何も持っていない自分に、何ができるのか。

私の信じる「面白い」は、本当に面白いのか。


ちょっとずつ、思い出したいです。


すごく遠回りしましたが、ようやく、スタート地点に立ちました。

SHIGEMASHIGEMA 2009/09/02 09:59 ものを書くって、自分の中の穴に、どんどんいろんなものを放り込んでいく行為のような気がしています。その穴がどれぐらい深いのか、放り込むことによってどれぐらい埋まっているのか、そもそも底があるのか、よくわからないけど、ある種の人間にとって、放り込むものを作って埋めずにはいられない……。
それが、じつは快感だったり苦痛だったり、いろいろなんですが、まあ、本当に書くしかない感じですよね。
栗本薫さんの論考など、とても興味深く、というか、ぐわんぐわんとふりまわされたように感じ身にしみた自分としては、これから書かれるであろうものが、とても楽しみです。
がんばってください。

akio71akio71 2009/09/02 22:25 ありがとうございます。
上のエントリでは被害者ぶった書き方になっていましたが、
振り返ってみると、私も自分で自分を決めなくていい状況に
甘えていたような気がしています。
これまでできなかったことに色々挑戦して、どんどん書いてみて、
自分の分際というものを確かめたいと思っています。
がんばります。

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