今週(2010/10/4-10/10)新刊ピックアップまとめ

読書の秋だというのに、今週はびびっと来る新刊があまりありませんでした。ネタ的にとりあげたものはあったけれど(^^;

それでは厳選3冊、紹介します。

太田浩一 著『それでも人生は美しい (物理学者のいた街4) 』

東京大学出版会から出版された、物理学者を紹介するエッセイ集。東京大学の大学出版部University Pressの雑誌『UP』の連載他、書き下ろしも収録されているとのこと。

それでも人生は美しい (物理学者のいた街4)

それでも人生は美しい (物理学者のいた街4)

それでも人生は美しい - 東京大学出版会
http://www.utp.or.jp/topics/up/

秋の夜長の読書によさそうな一冊。物理学者たちが生きた時代に思いをはせながら読みたいですね。

中曽根康弘 著『わたしがリーダーシップについて語るなら (未来のおとなへ語る)』

中曽根元総理の子供向けリーダーシップ論(?)。児童書のポプラ社、おもしろそうな本を出しますね。

中曽根元総理が在任中は、私は小さかったのでどういう総理だったかは記憶がないのですが、母に聞いてみると、アメリカのレーガン元大統領と「ロン」「ヤス」と呼びあっていた、中曽根総理の別荘に遊びに来たなど、戦後日本では一二を争う濃い総理だったとか。wikipediaを読んでみてもおもしろいですね。歴代総理大臣2位の長身だとか(一位は多分当てられる人は少ないでしょう!)。

中曽根康弘 - Wikipedia

児童書はよみやすく、わかりやすく、時々手に取ります。この本もご縁があったら読んでみたいです。

■ 涌井良幸, 涌井貞美 著『史上最強 図解 これならわかる!統計学

著者のひとり涌井貞美さんは人気者の先生だったとか。本屋さんで見かけたら手にとってみたいです。

史上最強 図解 これならわかる!統計学

史上最強 図解 これならわかる!統計学

統計学といえば、去年の今頃、小島寛之さんの『完全独習 統計学入門』を手に取りました。この本、何故そういう考え方に至るのかがとてもよくわかり、章末の例題で学んだことを試せて、本当に良書。統計のはじめの一歩と、もう一歩先への二部構成で、はやいと2日、3日もあれば読めてしまいます。統計の初歩が驚くほど理解できます。

完全独習 統計学入門

完全独習 統計学入門

小島さんの本を気に入って新書にベイズものに随分たくさん購入して読みました。ブログやWiredの連載もおもしろいです(^^)

hiroyukikojimaの日記
http://wiredvision.jp/blog/kojima/

確率統計という切り口では、去年の今頃は、ナシム・ニコラス・タレブ著『ブラックスワン』にも大はまりで、前著『まぐれ』まで一気に読んでしまいました。

何かにじっくり静かに取り組みたい秋、ひとつテーマを決めて没頭してみるのもよさそうです。統計を今こそ!という方、その入り口として『史上最強 図解 これならわかる!統計学』いかがでしょうか。


あまり新刊がないないと言いながら、随分長くなってしまった今週の新刊ピックアップまとめでした。来週は新刊が豊作なことを願いつつ、終わります!

■ 余談

統計といえば、最近 Twitter でフォローし始めた、@leeswijzer さんの「統計お薦め本リスト」が気になります。

http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/R/InvitationStatistics.html

なんで @leeswijzer さんをフォローし始めたかというと、新刊ピックアップ中におもしろそうな著書をみつけたからなのです。

進化思考の世界 ヒトは森羅万象をどう体系化するか (NHKブックス)

進化思考の世界 ヒトは森羅万象をどう体系化するか (NHKブックス)

このNHKのシリーズでは、前出の小島寛之さんも良書を出していて、期待できそう。その他著書を調べてみるとかなりブックマークがついているものも。

系統樹思考の世界 (講談社現代新書)

系統樹思考の世界 (講談社現代新書)

分類思考の世界 (講談社現代新書)

分類思考の世界 (講談社現代新書)

ああ…隠居して延々こういう本を読みたいです。