Raro Frizzante Aromatico 2015

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セパージュ:ナイアガラ、ケルナー
銀座カーヴ・フジキより購入。1,944円。

抜栓日:2024年4月14日
王冠。吹き出す圧ではありません。
グラスに注ぐとシュワシュワとしますが、泡立ちはさほど強い方ではありません。
フレッシュなマスカット香が主体。その奥にドライな印象の香り、熟した柑橘香があります。欠陥臭なし。マスカット香はしっかりとしていますが、香りから味わいに甘さを連想させる要素があまりないのが特徴的だな~と思います。
酸はしっかりしてますがやや丸みを帯びていて、その後炭酸のシュワシュワが口に広がり、思った以上のドライな味わいに驚きます。
「亜硫酸を添加していないため、 なるべく早めにお召し上がり下さい」と記載がありましたが、なんのなんの、9年経過していても全然フレッシュに飲むことができました。サメガレイのお刺身との相性がとてもよかったです。蕗味噌やトマトの卵とじとのマリアージュもばっちりでした。きっとどんな食材にも合うと思います。

Tada Winery Merlot 2018


セパージュ:メルロ
多田農園にて購入

抜栓日:2024年3月30日
DIAM5
グラスはシェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました。
色合いは、やや薄めのガーネットルビー。グラスの向こう側の指が見えます。
粘性はさほど強くありません。Alc 11.5%
紫果実の香り、若干のメトキシピラジン香(ピーマン香)。ホワイトペッパーのようなスパイス香も感じます。香り自体はそこまで強くなく、どちらかというとやや閉じ気味。木の実のニュアンス、土っぽさも若干。
酸はしっかりとしていて、タンニンは力強さはありますが収斂性はさほど感じません。やや角張ったところもあり、フレッシュ感もそこそこ残っています。ライト~ミディアムボディーのするりと飲めてしまうワイン

Chateau Branaire Ducru 1959

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロ22%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%

抜栓日:2024年2月3日
天然コルク、液漏れなさそうでした。The Durandを使って無事抜栓できました。コルクにはワイン名とヴィンテージが刻印されています(リコルクしていなかった様子)
グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。
やや薄めのガーネット。グラスに注いでからすこしすると、赤い果実のドライフルーツ、腐葉土、きのこの香り、といった熟成香が溢れてきます。非常に綺麗に熟成していて、欠陥香はありません。ほどなくドライカシスや杉の木の香りも立ち込めてきます。65年の月日が経っていますが、古酒としてとても素晴らしい。さらに時間経過でカカオのニュアンス、まるで鉱石のようなフリンティーな要素も感じられてきました。白檀やタバコのニュアンスもあり、ほんとうまく熟成してくれています。
酸は穏やかですがしっかりとしていて、非常にエレガントな液質、ほどよい枯れ感、熟成感が口の中に広がります。タンニンはシルキーで溶け込んでいて、それらが渾然一体となってアフタに繋がっていきます。ほんの少しの金属っぽさは澱によるものかな?自分には品種とか全然わかりませんが、欠陥のない、ほんとうに上品でエレガントな熟成ボルドーという感じです。
まさに65年の時を飲む、という貴重な経験をさせてもらいました。美味かった!

Brutal !!! Sarl La Sorga 2021


セパージュ:サンソー100%
maruyamayaさんの抱合せ。 6,000円くらい

抜栓日:2024年2月1日
天然コルクに蝋キャップ
グラスはシェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました。
薄めのフレッシュなパープルカラー。粘性はさほど高くありません。Alc 11.5%
グラスに注いだ直後は還元的なニュアンスでしたが、スワリングで飛びます。フレッシュな紫果実の香り。ブルーベリー、ザクロ、アセロラのニュアンス。フリンティーな感じもあり、たしかに白胡椒的なスパイス感も感じます。
なかなかの微発泡感。口の中でプチプチと感じます。タンニンは殆ど感じず、ヌーヴォー的な口当たり。フレッシュな果実味が口の中に広がります。酸はしっかりとしていてフレッシュ。なかなか余韻が長くて、縦方向の香りと味わいが楽しいワインだとおもいます。

菊鹿 Cabernet Sauvignon Barrel Aged Kumamoto Wine 2017


セパージュ:シャルドネ

熊本ワインより購入
抜栓日:2024年1月27日

栓はDIAM5。グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。Alc 13%
やや薄めのガーネットルビー。輝きあり。脚に比較的粘性を感じます。
香りのファーストインプレッションは黒いイメージです。ブラックベリーやブルーベリーの香り、樽由来の香ばしいニュアンス。程よい熟成感を感じさせる腐葉土の香り。ほんのりとミント香。縦方向の香り。けっこうな硬質感もあり、高級感があります。
酸は上質でしっかりしたもので、タンニンもシルキーで、いまだ収斂性も感じられます。果実味もしっかりとあって、厚みはさほどないものの、樽とのバランスもよく、日本で造られるカベソーも、とてもクオリティーの高いものだと再認識しました。クリュ・ブルジョア級のボルドーにも引けを取らない良いワインだと思います。

月香 Moonlight Harvest Chardonnay Mie Ikeno 2017


セパージュ:シャルドネ
ドメーヌ・ミエ・イケノより購入。7,344円(税込)

抜栓日:2024年1月10日
天然コルク。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用しました。
やや色づく山吹色。若干の濁りあり。粘性は比較的強め。Alc 12%
最初はやや還元的でしたが程なくなくなりました。パイナップル、樽香、洋梨のコンポート、菩提樹のはちみつ香。最初のうちは香りの要素がバラバラでしたが、程なく果実香と熟成香がバランスよく感じられます。黄色い花の香り、完熟したマンゴー、温暖気候を連想させるニュアンス。なかなか複雑。樽香は決して強くはありませんが、バニラの要素を感じたり、ウッディーなニュアンスがあったりと、とても楽しい気分にさせてくれます。
酸は丸く穏やかで、まず苦味のアタックがきて、その後に熟成した果実味を感じました。厚みのある液質が印相的です。余韻は中程度。さんが弱くピークは過ぎたようにも感じますが、なかなか太いボディーでパワフルなワインだとおもいました。

以前に飲んだときの感想はこちら
akirais.hatenablog.com

Pinot Gris Okushiri Winery 2022


セパージュ:ピノ・グリ
奥尻ワイナリーより購入。3,080円。

抜栓日:2024年1月7日
ほんの少しグリーンが入ったイエロー。やや粘性高いもAlc 11.5%
グラスはリーデルのオーバチュアを使用
抜栓直後はちょっと還元ですが、すぐに飛びました。白い花や、薄い黄色の花の香り。かぼす、すだちといった柑橘香。きれいな香り。その奥に、ほんのりとしたオイリーなニュアンス。酸は豊かで、透明感のあるミネラリーな味わいと、後半のクローバーの蜂蜜感がとても印象的。縦に伸びる味わいが凛々しく感じます。アフタの少しの苦味がいいアクセントになっています。とってもきれいに造られたワイン。美味しい!

Chateau Palmer 1999

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セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン48%、メルロ46%、プティ・ヴェルド6%
ファインワインクラブより23500円で購入。

抜栓日:2024年1月1日
天然コルク。うまく抜栓できなかったけど、なんとかリカバーしました^^;
液漏れなし。グラスはリーデルボルドータイプを使用しました。Alc 12.5%

濃いめのパープルルビー。色合いがまだまだ若い! そこからびっくり!!
吸い込まれるような透明感もあり、粘性もアルコール度数のわりにはしっかりと感じられます。
抜栓直後、グラスに注いだときの第一印象が「黒」。ブラックカラント、ブラックベリーの香り、杉の木のニュアンスもあれば、ミントの香りもあり、ブルーベリーやプラムのような紫果実の要素、すみれの香りも感じられ、もう複雑さが半端ないです。これぞ重厚さとエレガントさを兼ね備えた、ボルドー右岸という感じの香り。丸みもあり、凛とした縦方向の要素もあり、ほんのりとマッシュルーム香のような熟成感もあり、樽香は溶け込んでいて、まったくもってエロい香り。やや時間が立ってくると高級醤油のようなニュアンスや、鉛筆の芯の要素、インキーな感じなどが絡み合ってきて、それらが渾然一体となって鼻を抜けていきます。
エレガントな酸、力強く、かつシルキーなタンニン、そして何と言っても液質が重厚さでパワフル! 黒果実味をベースに、透明感、爽快感があって縦に伸びるニュアンスに圧倒されます。そして余韻が果てしなく長く感じられます。まだまだ熟成するであろうポテンシャルも感じますし、いまピークに到達した感が半端ない!
神の雫」で第二の使徒に選ばれたことを抜いても、最高級のボルドー右岸ワインであることは間違いないです!
邪道ながら、にんにくの効いた肉餃子と合わせてみましたが、これがまたとてもいいマリアージュで、我ながらびっくりです!
新年早々、とてもいい勉強をさせてもらいました。
これだからワインはやめられない!!

これも今買ったらいくらするんだろう?

Vosne Romanee Emmanuel Rouget 1999

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セパージュ:ピノ・ノワール
ファインワインクラブで2009年くらいに18,000円で購入。

抜栓日:2023年12月31日
天然コルク。グラスはリーデルブルゴーニュタイプを使用しました。
やや色づくガーネットルビー。いまだルビーのニュアンスがしっかりと残っています。おどろくほどフレッシュさが見えます。濁りなし、輝きあり。Alc 13%
抜栓直後はやや閉じ美味でしたが、ほどなく香りが広がってきます。実にエレガントな装い。ラズベリーやブルーベリーのようなベリー系の赤紫色の果実香が控えめながら感じられ、その奥に、キノコや腐葉土といった熟成香が合わさってきて、干し葡萄的なニュアンス、プルーンの果実香、小梅の香りなど、複雑な要素が絡み合ってきます。樽香が程よく感じられ甘酸っぱい上質なピノ香がとても心地よいです。さらに時間が立つと、バラ香や香水のニュアンス、ほんのりとしたスパイス感や、ミント感も現れてきます。
酸もしっかりしていて、タンニンは思いの外力強く、しかしシルキー。パワフルさと優しさが混在する味わいは球体を思わせるような、流れるような感覚さえあります。なんとも言えない妖艶な果実甘味は24年経ったとは思えないほどのフレッシュさがあります。そして最初はそうでもなかったのですが、小一時間ほどしてからのミネラル感がとても半端ない!若干鉄っぽさもありますが、実にエロい味わいは、さすがルジェ、といったところなんでしょう。霜降りひらたけを入れた10割年越しそばと一緒に飲んでみましたが、これが殊の外いいマリアージュで感動しました。ビンテージの恩恵なのか、とある情報によるとのみごろは2008年くらいまでとかいうのを見かけましたが、何が何がいまだ味わいは顕在で、めちゃくちゃうまいVRだと思いました。ん~美味い!
今買ったらいくらするんだろう?

Chassagne Montrachet Louis Jadot 1999

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セパージュ:シャルドネ100%

ゆはらより購入。4300円。
抜栓日:2023年12月31日
天然コルク。グラスはシェフ&ソムリエのユニバーサルテイスティングを使用しました。
比較的色づいたイエロー。輝きあり、濁りなし。さほど粘性は強くありません。Alc 13%
抜栓直後、クリームブリュレのニュアンスが全面に! ちょっとびっくり。その後、ちょっと還元がありましたが、ほどなく黄桃やはちみつ、石灰のようなミネラリーなニュアンスとともに、りんごのコンポートのような香りが出てきました。スワリングするとフリンティーさとミルキーさが合わさった香りが出てきます。まだまだ枯れていないしっかりとした香りに、またまたびっくり。
酸は穏やかで、ややカラメルっぽい熟成感が口に広がります。液質は厚みがあり、はちみつ感もしっかりと出てきています。酸が弱くなっているのか、甘みがやや前面に出てきます。24年の歳月を感じさせる旨味のある白ワイン。とても勉強になります。
約12年前にも同じワインを飲んでいます。
その時の感想はこちら
akirais.hatenablog.com