0点主義 新しい知的生産の技術
- 作者: 荒俣宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/05/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大人たちの言葉に従って勉強したところで、結局は一部の成功者やお金持ち=「勝ち組」と、大多数の「非勝ち組」に区分されるだけである。(略)
と言うのは、ストライクが取れることで「勝ち組」になった人でも、その一生が充実し十分に楽しめるものになるわけではないからだ。
毎日不安に押しつぶされそうになっている「勝ち組」はいくらでもいる。(略)
でも、そういうことに執着しないことだ。私は小学生のときに、「お金持ちになること」と「女の子にもてること」を諦めた。
一つの「好きなこと」を守るには、一つの「欲望」をあきらめる。(略)
でも、おかげで楽しい青春が遅れたと思っている。
レールを外れた人が幸せになれるにはどうしたらいいの?
自分は就職したわけだが、正社員になっても(大学受験に失敗しても、も一回レールに乗れても)将来が不安で中小企業診断士の資格を取るとか頑張っているし、こうあるべき姿に縛られている。
成功なんて、自分には無理だと思っていても、それができなければ首にされそうな不安から逃れられない。
成功を目指すことをして過ごす以外時間はいけない時間だ。
でも、本心から成功に興味がないから、やらなかければいけないと思いつつ、だらだらしてしまう。
(ま、仕事で疲れて本を読む元気もないということもあるが)
活動的に活動する人も気持ち悪いが、パチンコをする、楽天での買い物に時間を潰す以外の、もっと他の生き方もあるのではないか。
「絶望の国の幸福な若者たち」の若者はどんな感じだろうと思うわけだが(読んでいない)。
パッケージされた幸せに見える一般通念ではなく
無駄に生きることが私の人生そのものなのなんじゃないのだろうか、と最近思っている。
人にとって価値のあることと私にとって価値のあることは別だ、みたいな。
中小企業診断士の勉強は今年で止めたいかな、みたいな。
私は、本を読むことで、もしかしたら、社の利益に貢献できるかもしれない、みたいなことを追求したい、かな。
社の利益になることはどんな目標を設定することで、それにはどんな道があるのか、最良ルートの設定には様々な視点が欠かせない。私は頭が固いし、そのさまざまな視点を持つための例示を数多く集めて参考にしたいな、と思うのである。
いや、できたら貢献できるかも、で、好きなことをしたいだけなのだ。青春ふたたび。
好きなことを胸張って好きなことをしているんだと言えるように、成功しなかった人の本を読みたい。
私なりの人生を生きるために切り捨てる選択肢が大したものか知ってみたい。
finalventさんには成功できなかったけれども、私なりの生き様みたいな本を書いてもらいたいな。
買います、と、リクエストを送ってみる→http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20120605/1338864938
人生は選ぶものでなくて、訪れるものだ的に
苦しくても生きていればそれが救い。みたいな実もふたもないものができそうでもあるけれど、それはそれで参考にしたいです。
ちなみに荒俣さんは、ニッチを追求していくと、成功することもある、みたいな書き方ではある。