広告コピーってこう書くんだ!読本

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さすが5年で11刷。コピーと言えば感性という思う込みを打ち砕いた。

具体的なノウハウが披露される。

コピーを100書くにはどうしたらいいのか。

「関係」を考えることである。

たとえば、自分の知り合いを100人思い浮かべてみてください。

そして、その100人とコピーを書こうとしている対象との関係を一つ一つ考えていく。

書くべき対象がビールなら。「おじいちゃんとビール」でも、「父親とビール」でも、「赤ん坊とビール」でも、「○○先生とビール」でもいい。

こんな文章を読むと、自分でもできそうな気がしてくる。


また、

でも、「自分のペンの力で、今ある状況を美しく描こう」と考えだすと、ちょっと方向性がズレてきます。

むしろ考えてほしいのは、「自分のペンの力で、いまある状況を何とか変えてみせよう」ということ。

具体的にどういうコピーがいいのか、コピー観がついた。

ただ、コピーの基本は、あくまで「人を納得させる」ことです。

そしてそれが、「そりゃそうだ」の常識と「そんなのわかんない」の芸術のあいだにある「そういえばそうだね」の部分なんだ、とは意識しておいた方がいいと思うのです。

逆に言えば、どんなに最先端の情報に囲まれていると自負している人でも、この「そりゃそうだ」「そういえばそうだな」「そんなのわかんない」をつかめていなければ、それは世の中を分かっていることにはならない。

そういう世の中の流れを身に付けれたら、そりゃすごいだろうな。

具体的にはどんな努力をすればいいのだろう。(ちょっとあこがれる)


その他、「みんなが言いたいことを言わせてあげる」とかふーんと思っちゃったりして、広告の本1冊目として、とりあえずどこを評価するのかわかった気になれた。


オマケとして

人間って、今の自分がかわいいから、今の自分を中心に考えて、昔の自分を忘れようとしたり、否定したりしがちです。

の文章には、昔の自分を否定する人の気持ちが分からなかったので、勉強になった。

俺は昔の自分と今の自分は地続きだから、そんなことにならないだけだったのね。