冨山和彦が東大にやって来た件

先週の話だが、冨山和彦が東大の授業の講師としてやってきた。
企業再生の分野で日本の第一人者で、知る人ぞ知る大物である。

冨山氏のプロフィールについては、このあたりを見て貰えれば。
http://diamond.jp/series/policywatch2009sp02/10008/

ちょうどレビューで、冨山氏の本を何冊かエントリーしたが、本人が来るっていうから、研究を放置して講義を聞きに行った。

なぜか薬学系研究科の授業に来て、東大生がラーメン屋で起業したらどうなるのか、というネタで50分くらい延々と経営について話し始めたかと思えば、最後らへんは日本の官僚・学者はアホだらけとか好き勝手喋ってた。

まあでも冨山氏にはおそらくそれを言う権利があるのだろう。

冨山氏の語る経営論が荒っぽいけど妙に説得力があるのも、評論家としてではなく、実業家として修羅場を潜ってきたからであって、聞いてる側に「お、なんかこの人は違うな!」と思わせるオーラがあった。

そんなオーラって、ただ単に頭が良くて順風満帆に人生いきてきましたっていう人よりも、とてつもない泥沼状態に陥りながらもそこから帰還した、とか、そんな経験をしている人間が放つような気がする。

自分自身の人生にどこまでリスクをとっているか?とも言えるか。
おれも将来これくらいのオーラが出せる人になりたいな、と。

授業後に質問しに行ったついでに一対一で10分くらい話した。

以下印象に残った会話。

ふくえい「ところで、来年からIT系のベンチャー企業に就職するんですよねー」
冨山氏「どうせだったら、会社が潰れるところを見てやるぐらいの気持ちで行きなさい。
若いうちにそういう泥場に放り込まれて生き残れれば、その後の人生で一番役に立つ経験になるかもよ。そんな経験は若いうちしかできないし、だって君が経営者になって会社潰れたら大変だよーははは。」
ふくえい「ちょwww」
なんて、ブラックジョークでもないような、笑うに笑えないようなアドバイスを貰ったぞ(^^;

まあ確かに若いうちだからできる事は早めにリスクをとっちゃう事で、会社が倒産しても自分が倒産しなければいい話だよな、と勝手に納得しながら。
(いや、就職する会社は至って健全だよ、今のところは。笑

冨山氏を始め、他にもさまざまな業界の第一人者と会って、話して、自分の考えがだんだんまとまっていく。
そんなキャンパスライフを送ってます。