旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである

Twitter上でも色々と呟いたが、2011/4/29 から5/9まで、シンガポール、マレーシアに行って来た。いつものごとく、今回のシンガポール、マレーシア旅行でも

・一人旅で友達は現地で探す
・観光は向こうにいる人に案内してもらう
・現地のビジネス情報は現地で仕事してる人に聞く


という旅行代理店も真っ青なポリシーを発揮して、

・マレーシア人の友達の家族に4日間泊まって生活の様子を隈無く観察したり、
・クアラルンプール(KL)在住のマレーシアの方に、KL郊外のジャングルの中にある川のクルージング&蛍観察を案内してもらったり、
シンガポール国立大学を視察したり、
・ホステルで上のベットで寝ていたドイツ人の医学生と一緒にインド街に繰り出して、成り行きで入ったレストランで俺ら2人以外はみんなインド人だったり
シンガポールで化粧品貿易&Eコマースの会社を14年経営している方にシンガポールのWebユーザーの特性について聞いたりシンガポール流夜遊びを教えてもらったり、
シンガポールのスタートアップベンチャーでソーシャルアプリの開発Directorやってる方と最新のソーシャルアプリ事情やらシンガポールでのビジネスチャンスやらシンガポール政府の政策やらについて語ったり

色々と面白い体験が出来たので、そのアウトプットとして。シンガポール、マレーシアの現地の情報を知りたいと思う方、普通の観光旅行じゃ物足りなくて変わった旅行がしたい、と思う方にとって参考になれば。

まずは前編として、普通の観光旅行じゃ物足りなくて変わった旅行がしたいと思う方に、旅を楽しくさせる旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである、という私なりの概念をお伝えしたいと思います。

どこか行きたい国が決まったあとに取る行動として普通は、ネットや観光ガイドでどこどこに行きたい、何々を食べたい、宿を探す、といったところでしょうか。私が取る行動は、FacebookTwitterでその国に友達、もしくは友達の友達がいないかを探す、ということです。その理由としては、

・現地の情報は現地に住んでる人に聞くのが一番
・友達や友達の友達に現地で会えばご飯行こうぜ、という話になって現地のおいしい店に連れて行ってくれたり、市内の観光スポットを案内してくれたり、家に泊めてくれたりする
・その人の現地での友達にさらに会えたり、現地にちょっとしたネットワークができる


今回、シンガポールに行きたいと決めた後は、まず現地に友達いないかな、と探しました。シンガポールの隣の国マレーシアに、昔パリに一ヶ月ほど滞在していた時にユースホステルで仲良くなったマレーシア人の友達がいて、しばらくずっとfacebookでやりとりをしていたので、「シンガポールに行くから、家寄っていっていい?」とメッセージを送ったら、あっさり「いいよーカムカム!」とOKが来て、マレーシアでの滞在先は確保。

シンガポールでも友達、友達の友達いないかなと思って、Twitter「【ゆるぼ】シンガポールにお知り合いいる方紹介してください」的なツイートを投稿したら、それを見てくれた友達がシンガポールで化粧品の貿易事業&Eコマースの会社を経営している方を紹介してくれた。

また、前からTwitterで注目していたシンガポールでソーシャルアプリの開発Directorをやっている方にTwitter経由で「今度シンガポール行くのでお会いしませんか」的なツイートを送ったところ、あっさりOKが貰えて、シンガポールで会うことに。

マレーシアの友達に会うと自然と現地のおいしい店や観光スポットを案内してくれたし、化粧品の貿易事業&Eコマースの会社を経営している方には、シンガポール日本食レストランを経営している友人やその会計士、サーバービジネスをやっている友人を紹介してもらったりした。以前、スタンフォード大学シリコンバレーに訪問した時と同様に(その時のエントリー: 【シリコンバレー旅行記】)、人に会うとその先色々広がるな、ということを改めて実感。

一人で寂しいというなら、ユースホステルで話しかけてご飯に行くなり一緒に観光するなり友達は現地調達。友達と一緒に旅行に行って現地で行きたいところの意見が合わずに喧嘩になる、なんて寒い思いはしなくて済みますw

というわけで、最後の締めとして、「旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである」
FacebookTwitter上で、自分から見れば無数にクラウドソーシングされた人的リソースを用いて、現地の人に会いにいく。そうすると自然と現地の情報やローカルな店、はたまた友達も紹介してくれてその後も「See you on Facebook」で、現地と緩いつながりができたりする。そうすることで、ただの観光旅行で終わらない、もう一歩踏み込んだ旅行になるのではないでしょうか。

次回は後編として、現地でお会いした方との対話などでの気付きやシンガポールのWebユーザーの特性についてまとめてみようかと。