数ことば連想読本―語彙表現の楽しみ(槇晧志)

一つの例を挙げます。裏になっているものを、上にアラワスのが「表」。隠れているものを形にアラワスのが「見」「現」。かがやかにアラワスのが「顕」。アキラカにするのが「著」。白日の下にさらしアラワスのが「暴」。むきだしにアラワスのが「露」。文様などをアキラカにするのが「彰」…。数ことばを実例に“ことばの洗濯”です。

数について一から億まで色々と。辞典というよりは教養あるエッセイみたいな感じ。著者のあふれるばかりの教養にビックリして略歴を見てみたら、なかなかすごい人っぽい。詩人でもあり、これだけ日本語の教養がありながら、数学が得意だそうです。うらやまし……。