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9時に帰宅し、夕食が完成したのが10時半。昨夜作るつもりが疲れて寝ちゃった関係で作られなかったメニューであり、鯛の野菜あんかけ、小松菜入りだしまき卵、ほうれん草のカラシマヨネーズ醤油和え、シイタケとかのシイタケスープ、といった献立であり、手際よく作っていると米たけたってくらいでたいがい出来上がっているので、手際はいい方だと思った。どれもたいへんおいしく、特に鯛のあんかけはおいしかった。湯通しして氷水でしめた鯛を、水と酒と昆布を火にかけてアルコール飛ばしたようなところで蒸し煮みたいにしたものの上に細切りの玉ねぎと人参で作ったあんを掛けるのだけれども、おいしかった。最初の酒うんぬんのところは昨日読んだ暮らしの手帖にのってた煎り酒みたいなやつから着想を得たわけだけど、果たして味に影響あったのだろうか。そこらへんよくわかんなかった。
昨日、井原というかなり広島寄りの土地にある三村珈琲店というコーヒー屋さんに、終わった紅葉見たり、あれこれ食べたのちにぐるっと回って行ったのだけれども、何から何まで心地いい店でたいへん気に入ったから日常的に行きたいものだと思うけれど岡山からだと2時間かかるのでそう軽々と行けるというのでもなく、残念と言えば残念だが買ってきた豆があるから、これ書き終わったら淹れるんだ。東ティモールなんだ。昨日飲んだけどおいしかったんだ。コーヒー飲みながら、小説読むんだ、楽しみなんだ、という具合ではあって、読む小説は堀江なんとかさんの『彼岸なんとか』みたいな、これではさすがにひどいので今調べるけど、調べたけど、堀江敏幸の『河岸忘日抄』(彼岸じゃなかった…!)で、この人の文章は読んだことなかったんだけど読んだら面白いんじゃないかと思って買ってみたのだけど、今のところ面白いのだが気になる箇所が一か所あって、それはコーヒーを「珈琲」と記していた点で、若い人間の使う「御座います」に感じるのと同じような違和感を覚える。肩の力抜いていこーぜという気になる。
それはそれとして、その三村珈琲店で、友だちとの小旅行というかどさ回りにおいて本など持っていかないから、お店にあった暮らしの手帖を読んでいたのだけど読んだことなかったけどとてもよかったから購読しようかしらという気にすらなったものだけれども、そこで煎り酒というのを紹介していて、たしか日本酒と水と梅干を一日くらいつけといて、それを火にかけてかつぶしやってドワーってさせて、濾して使うんだったと思うのだけど、おいしそうだなあと思いつつ私は基本的には梅干を食べられないのでそれはどうしたものだろうか、煎り酒使ってお浸し作ってみたいのに、と思って、それが頭に残っていたものだから今晩、なんとなく酒煎ってみたいねという気になったのだと思う。そして夕飯はこのうえなくおいしかった。豊かな食事に対する喜びと、今が11時であるという悲しみがないまぜになりまったくもうと思っている。今からコーヒー淹れて読書とかいってもすぐ日付けをまたぎ、それからお風呂入ったりなんやかんやしていたらなんかもうまったくもうな時間になるのが関山だし、自分への憤りと憐れみが体を生ぬるくしている。
憐憫のジョーはいい循環を作りださない。私は日曜の早起きを敢行し、ワイズマンが岡山にやってくるという事件に立ち会うため、なんとか会館というとこにいった。そんで『臨死』を見たのだけど、6時間、パイプ椅子で、見たのだけど、まず感心したのがまだ私は映画を一定の集中を持って6時間も見続けられるのかという点で、2時間見て最初の休憩だったのだけど、どうせ疲れてそこらへんで帰ったりしちゃうんでしょと高をくくっていたものだから、ちゃんと6時間見たことについては一定の評価ができるだろう。パイプ椅子という環境にも負けなかった。
6時間、死にゆく人や死にゆく人の家族や死にゆく人を死なせる人たちの姿が映し出され続け、緊張したミーティング中のくしゃみとか、物落としちゃうのとか、場にそぐうとは言い難い医師の笑いとか、人間っていいなと思った。そういう興味だけで見続けていたように思う。
それにしても、岡山でワイズマンを見られるとは思っていなかったからたいへん僥倖だったけど、お客さんは10人かそこらだったけど、こういうのにもっと若い人が来るようになればいいのにと強く思う。ちゃんと呼べとも思うし、ちゃんと反応して来いとも思うし、来ないんだったら、そんなんだから岡山の映画はダメなんだよと勝手に憤る。岡山はぜんたいとしては大好きなのだけど、映画を見る環境としては壊死というかもうどうしようもないので、もっとどうにかならないかなと思う。委員のような人にたずねると5万でフィルムって借りられるみたいだから、なんかそういうことするのもいいよなとは思った。ウェイクアップオカヤマ映画見ろと思う。
ウォッチザムービーの件で思い出したというわけでもなかろうが、何書こうとしたか忘れた。特に何があったわけでもないようにも思うけど。