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以下2010年11月25日のエントリーですが宣伝のために当面いちばん上に転載しておきます。なお、ダウンロードページはこちら→●
力んで書くことでもないのかもしれないしこの文章全体に流れることになるはずの力みは恥ずかしい類のものかもしれないけれどバンドコンテストとか、今そういったものがあるのかよく知らないけれどいずれにせよ新人バンド発掘コンテストとか、そういったものでグランプリを獲得して所属レーベルができて大物プロデューサーがついてタイアップされていよいよ、となるのを待つまでもなく、受けるまでもなく、多くの音楽家たちは今だったらマイスペースとか、そういったところから音源を発していくわけだから小説もそうであっていけないという理由はどこにもないのでこの場所から始めることにした。
これまで何年かのあいだは新潮とか群像とか文藝とか文学界といった主だった感じの文芸誌の新人賞に応募してきて、一度だけあとワンステップで大物の選者の方々の目に届くというところまでいったけれどそれ以外は箸にも棒にもかからず誌面にその名が載ることもなく、まあまだ若い。若いしこんなものだろうと思って作った作品は冊子にするなりして友だち等の身近な人に読んでもらうに留まっていて、それ自体に特に不満が多くあるわけでもなかった。
なかったけれど、読んでくれた人たちの反応を得るにしたがい、これはなんというか、本当はもっと読まれた方がいいんじゃないの、という気分は大きくなっていったし、なんせ私自身、自分の書く小説に対して自負がある。こんな小説を読みたいとも思う。世界中とまでいかなくても日本中とまでいかなくても、そこらへんを見渡すだけで見つかると思うけれど、私の小説を村上春樹の小説、村上春樹というのは一例なのでこれはどの小説家に置き換えてもらってもいいのだけど、だから、私の小説を村上春樹の小説よりも面白く読む人は間違いなく、絶対にいるはずだと私は信じている。というよりもそうであることを知っている。
それに、これまでバカの一つ覚えで応募してきた文芸誌の新人賞に通ったところでいったいどんな意味があるのかというよりはそこで得た称号はいったいどの範囲までリーチできるのかというところもあって、新人賞の受賞者について文芸誌を手に取る人以外、いったい誰が知っているだろうか。もちろんコアでディープな小説好きにも届かせたいけれど、なんだかそれでは閉塞的な気がしていて私はもっと広い人たちに自分の作品を届かせたい。
私の成り立ち自体が小説だけでなく映画や音楽やもろもろによっているのと同じように、ふだんはたいして小説は読まないけれど写真はどっぷり好きなんですよ、やばいっすよ、みたいな人たちに届かせたい。そのためにも、私が小説を始める場所は小説の場所ではなくて、この場所のような、必ずしも小説の人たちだけじゃない場所の方が適しているように思う。以上のことは仮に私が新人賞をとってデビューしていたら言っていなかっただろうから言い訳なのだけど、いずれにしても待つのはもうやめた。
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ということで今回2つの作品をアップします。片方は無料で片方は有料です。
順次というほどでもないけど読むに耐えると思う昔の作品もアップしていきます。また、今回はPCあるいはiPad等のタブレットPC用の大きさのしかもPDFですが、iPhone等のスマートフォン版、それから縦書きがちゃんと対応できるようになったらepub版も出していこうと思います。
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この試みというか始まりが、何年かたったあとに「あちゃー」というものにならないよう、なんというか出来うる限りの力でもってあれしていきたい。
2010年11月25日 阿久津隆