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YokotaToruBlog

2009-04-24

インドアルメニア人(Armenians in India)

うーむ、こんなマニアックな本があるとは・・・

History of the Armenians in India: From the Earliest Times to the Present Day

History of the Armenians in India: From the Earliest Times to the Present Day

このMesrob Jacob Sethという人物、ちょっとググってみただけではどんな方かわかりませんでした。

Armenia: a Resume: With Notes on Seth's Armenians in India

Armenia: a Resume: With Notes on Seth's Armenians in India

これは、おまけ。この四つの中ではかなり普通っぽい気がします。

2009-04-21

[]シリア語入門(Introduction to Syriac)

久しぶりに、シリア語をやってみました。

Introduction to Syriac: An Elementary Grammar With Readings from Syriac Literature

Introduction to Syriac: An Elementary Grammar With Readings from Syriac Literature

一応、使っているのはこれ。以前使ったのはネルディケのものだったけど、ちょっと見当たらないので、手に入りやすいものを。

Compendious Syriac Grammar

Compendious Syriac Grammar

A Compendious Syriac Dictionary (Ancient Language Resources)

A Compendious Syriac Dictionary (Ancient Language Resources)

あと;

Muraoka, T., Classical Syriac for Hebraists. Wiesbaden: Otto Harrassowitz, 1987.

というヘブライ語を既に知っているというのが前提!の本もあります。ちなみにWiesbadenというのは、ドイツの保養地。マインツ(Mainz)からバスで30分くらいかな。夏の終わりには、ワイン祭りもあります。

  • おまけ

東大の高橋英海先生の本。この本がどういう本なのかわかる人は、すごいと思います。お友達になりましょう。

Foundations for Syriac Lexicography (Replica Books)

Foundations for Syriac Lexicography (Replica Books)

こんな本も。

2009-04-13

バージェス頁岩

「頁岩」と書いて、「けつがん」と読みます(推定難易度A)。へんちくりんな動物たちの化石がたくさんでるところです。なんと、世界遺産なんだそうで。

この辺にあります。


大きな地図で見る

なんで、こんなおおざっぱな地図かというと、「超」山の中なので、拡大してもあんまり意味がないのです。

Guided Hikes Summary | Burgess Shale Geoscience Foundation

上記の、「へんちくりん」な動物とは、この本に紹介されています。

カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書)

カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書)

そーいや、昔は化石とかなんか好きだったなあ、と思い出してみたり。

2009-04-11

キリスト教学を学ぶための語学ガイド

まあ、そもそも「キリスト教学」を学ぶ人なんてほとんどいないので、もう少し大枠でとらえると、「西洋精神史」とか「西洋思想史」という枠でもいいと思います。大学一回生とか、初学者向き。

私自身の専門は、聖書学(新約聖書学と七十人訳聖書)と中東キリスト教の言語と文化。前者も日本ではマイナー分野だけど、後者はそのマイナー分野の中でもさらにマイナーな分野。いつかアルメニア教会史で本を書いてやろうと思っている人は、多分日本では私だけのような気がします。

で、本筋。重要なものから

  • 英語

もう、これがないとダメです。日本のことを勉強しようと考えてても(例えば、自分の行っている教会の歴史とか)、資料を読んだり、自己紹介をしたりとか、ありとあらゆる分野で使うので、できないやつはダメ。キリスト教アメリカの出版物はやっぱり大量だし。英語の話なんかいろんな人がいっぱい書いているので、省略するけど、発音について三点注意すること。Lの音、thの音、単語の終わりに母音を残さない、の三つ。

アジア以外をやるんだったら、必須。なんだかんだ言っても、蓄積が膨大。ドイツ人のマニア魂(これを「ゲルマン魂」というのは違うと思うけど)炸裂ということで、西洋もののみならず、キリスト教にまともに向き合おうとするのなら、ドイツ語なしは無理。なんせドイツは、おとなりフランスと違って、政党に堂々と「キリスト教」を入れている国ですからね、今でも(「CDU: キリスト教民主同盟」)。あんまり関係ないけど、今のローマ教皇ドイツ人だしね。

ドイツ語とちょっと微妙か。でも、大抵の国際学会では英独仏が標準語。知らないというのは、かなりよくない。後述するラテン語を勉強しておくと、ちょっと取っ付きやすくなります。話せると、かっこいい。

近代語は、あとはカトリックとかやるんだったら、スペイン語とかイタリア語とかあると思うけど、その辺りはまあそれぞれの好みに応じて。次は古典語

ラテン語は、大事なのでやっておくのがよい。なんとか読めるようになるまでは辞書を最低一冊つぶすくらいでないとダメです。ラテン語は西洋精神史の核なので、知らないのはかっこわるい。

ギリシア語」との表記もあるけど、個人的にはギリシャ語でいいと思います。シェークスピアに「チンプンカンプン」と言われた言葉。文字が違うので、だと思うけれど、もともとは大文字しかなかったし、ラテン語と似てるので昔は、姉妹言語といえるでしょう。ちなみに「あるふぁ」と打つと「Α」と変換してくれます。これは、大文字のアルファ新約聖書はもちろんのこと、七十人訳フィロンヨセフスギリシャ教父など読むべきものは死ぬほどあるので勉強しておきましょー。

ラテンギリシャヘブライ語古典語三姉妹のセットになります。この中でヘブライ語だけがセム語?なのでちょっと取っ付きにくいかも。むしろ、だから学ぶという人も。右から左に読みます。なんだ!アラビア語と一緒じゃないですか!下の画像は「シャローム」と読み、「こんにちは」の意味。原意は「平安」。アラビア語の「さらーむ」と一緒。旧約聖書のみならず、それ以降のユダヤ思想などをやるには標準語。

f:id:albertus:20080326031234p:image

こんだけいろいろ書いといて、そういえば、トマス先生(Thomas Aquinas)は、ギリシャ語全然出来なくてラテン語だけだなぁ、ということもこっそり明記。二つの言葉を話す人はBilingual、一つの言葉しか話せないのは、Americanというジョークも追加。

2009-04-10

聖書の「読み方」

教会っぽいのに関わりを持つときは、友達の結婚式のときとか、中高で聖書の時間が睡眠タイムだった人とか、ヨーロッパで観光に出かけるときだけとか、ま、そういうひと向き。

  • ちょっと気合いを入れて、新約聖書の最初から読もうとするとカタカナばかりなので必ず挫折するから無視(挫折しない人は信仰がありますね!)
  • 読むなら、旧約聖書の最初の方が面白い(天地創造のはなし)。飽きたらそこで止めるか、スキップしたら良い。
  • ペラペラとめくると小見出しがあるので、それで面白そうなところを読むのがいい。大抵一ページくらいだから、読みやすい。「ナントカ福音書」の方あたりがいいでしょう。
  • 「コヘレトの言葉」なんてのは結構おもしろい。やさぐれたい夜にはいいかも(この世は一切合切、ナッシングだー)
  • ヨハネの黙示録」に出てくるへんな竜みたいなのを絵にしてみると楽しい。
  • ドラマチックなのだったら、イエスの死の場面なんかがよいかも。「マルコによる福音書」14章からとかがいいかも。古今東西、悲劇は人の心を掴む。それゆえに、イエスの死の場面は結構詳しく書かれている。それは、この事件が重要であるということだけでなく、このような場面を欲する人々が多かった、ということでもある。
  • 案外、ルツ記とかもいい(ゲーテ先生が絶賛)。短いし、話がまとまっていて読みやすい。でも、物足りなさもあるかも。

おおざっぱだけど、基本的に「聖書」は辞書代わりに使うのがよいかも。辞書と同じ紙をつかっているので結構丈夫だったりします。そういう意味では、項目で辞書を引くように聖書を引けない、というのは、私たちの怠慢かもしれません。すいません。

ちなみに、聖書ならどれでもいいけど、とりあえず日本語で読める聖書で一番スタンダードなのは「新共同訳」という訳です。それで不満があるのなら(多少なりとも真剣に読めば、不満が当然出てきます)、他にもいろいろありますので、比べてみましょう(大事)。何冊も持ってても、そこらへんの本よりは持つ価値があります。日本語辞書も『広辞苑』だけではない、というのは大事なことです。

一人で読むのもいいですが、関心がある人たちで読むのも良いでしょう。